昨日は、花見と洒落込んだのですが、この辺りはまだ3分咲き程度でした。
出しゃばりな花もあれば、まだつぼみが硬く遠慮?しているものもあります。
「待ち遠しい つぼみのなかの 花一輪」 (下手な拙作です)
その一輪が本物なのか、近寄ってジィと見つめると、恥ずかしそうに辺りを窺っているようにも見えました。
今、”えせ科学”が横行しています。
「やせる」とか「頭がよくなる」などウソの効果を、科学のふりをして宣伝することを指す言葉に”えせ科学”という言葉があります。
どの花も、たとえ周りより先に咲こうとも、これは人間の”えせ科学”とは、まったく異なり、花にはウソがありません。
”えせ科学”は人間の醜い恥部の表れです。
人間の誰よりも目立ちたい、誰よりも先に進みたいという欲望は、自然界の摂理には敵いません。
今日の絵は”中山寺の梅” F6号
TV番組のねつ造が問題になっていますが、これもえせ科学の変種です。
実際の研究成果がねじ曲げられて使われている事例があります。
「モーツアルト効果」は典型的なもので、ネズミにモーツアルトを聞かせると短期的に知能指数が上がるという実験効果があったのですが、これを拡大解釈され、赤ちゃんにクラッシック音楽を聞かせると頭がよくなるという話になったのです。
また「マイナスイオン効果」をうたったドライヤーもその効果は実証されていません。
健康食品でも効果の分からない、または有害なものが次々と売れれています。
要は、本物とにせものとの見分け方として「本物の科学は進歩するが、えせ科学は進歩しない」ということです。
ただし、「鰯の頭も信心から」のようにえせ科学も信じる人の気持ちを良くしたり、気分を改善する程度の効果はあるようです。
一番の問題は、そういう人の気持ちにつけ込んで、お金をもうけようとする人たちなのです。
花には、ウソがないのです。 花には目立ちたい気持ちがありません。