4月の半ばとなり、桜も八重と変わって来ました。
ボチボチ暖房器具も物置に仕舞われる頃となりました。
その暖房器具の代表格といえば、石油ストーブです。
そして、その燃料を貯めておく、石油タンクがあります。
そのタンクの色にも東西では違います。
と聞いて「灯油タンクの色は水色やろ!」と言うのは関西。
「えっ、灯油タンクって赤だろう!」と言うのが関東人なのです。
今日の絵は”京都・東寺のさくら” F8号
家庭用灯油タンクには、紫外線による灯油の変質を防ぐため、タンクに色をつけるように日本工業規格(JIS)で定められています。
しかし、色については決められていません。
ということは、赤でも青でも水色や緑色でもよいので色々な色が入り乱れて流通されても不思議ではないのですが、なぜか東日本では赤タンク、西日本では青タンクと真っ二つに分かれています。
その普及の境目は、太平洋側では愛知。静岡県境、日本海側では富山、新潟の県境あたりだそうです。
しかも、その境目は、味つけの濃淡の文化圏と似通っているというのが不思議でまた面白いところです。
では、なぜ東が赤で西が青なのでしょうか?
その説の一つに、ポリエチレン製品工業会の見解では、「東日本では、灯油は危険物だから赤、西日本では水を入れる容器が転じて青になったのでは・・・」と言われています。
また別の説では、コスト意識の表れで、かっては顔料が赤より青の方が安く、コストを重視する関西では青が採用されたともいわれています。
ちなみに、北海道は東日本唯一、青タンクが主流だそうです。