極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

鹿の子百合と楽市楽座

2009年08月15日 | 政策論




正々と堂々と吾が意を述べてこそ 国立て鹿の子百合咲く




鹿の子百合、学名:Lilium speciosum)ユリ科ユリ属の多年草
別名、土用百合、七夕百合。四国・九州地方の山地に自生
している。花が美しいので、昔から観賞用に栽培もされて
いる。和名は花弁に鹿の子模様の斑点があることから。四
国・九州が原産の「カノコユリ」。花言葉は「威厳」。



成長戦略としての『新楽市楽座論』

【地方分権と官僚主義】

ホットな話題なのだがいまいち盛り上がらないのが道州制
問題。「中央政府は本来、外交や防衛、マクロ経済、金融
などに専念すべきだ。しかし、現在は市町村がやるべきこ
とまで中央政府が引き受けているため、我が国の中央集権
体制は手詰まりになり、純化・解体再編が必要視されてい
る」(慶応義塾大学 片山善博教授 核心インタビュー「
セ地方分権的“道州制”では、日本は変わらない
!」)。



 費用便益分析技術指針(共通)

官制投資及び行政サービスの費用便益性Cost Benefit :対費
用効果)の低下ということだが、総合的なデータは看たこ
とがない。従って、日本の総合公共事業の費用対効果は「
赤字国債÷国家予算」でしか判断できないというのが正直
な感想と現在集計できるデータの検証と修正が大切という
ことになる。



※「社会資本整備の費用効果分析に係わる経済的問題
※「
費用便益分析ノート 公共投資の費用対効果分析
※「
環境政策の費用便益分析
※「
公共事業評価の費用便益分析に関係する技術策定のポイント
※「
不確実性に係わる便益の評価について
※ 三菱化学「
医療産業の投資効果分析」/経済分析手法1
※ 三菱化学「医療産業の投資効果分析」/経済分析手法2





「分権型」と「行政整理型」のどちらの道州制を考えてい
るのかと片山善博は問う。自民党の政権公約を見ると「た
だ区域が広がり、国のあり方も新しい道や州の権能・権限
も変わらない」ことになる。これは地方分権にはつながら
ない「行政整理型」の“道州制”では、単に区域が広大化
するだけで、周辺部の住民にとってはむしろ不便になって
しまう。これまでの市町村合併の延長で、市町村合併で一
極集中が加速し、周辺部の過疎化や行政サービスの劣化が
起きるという。



結局は、「『安心してください、何も変わりませんから』
と言っているだけ」で、地方分権につながるというイメー
ジを持ってはいけないと厳しい。民主党は“中央集権的エ
セ地方分権”から“草の根型地方分権”へと民主党の『イ
ンデックス2009』では「本来の地方自治や地方分権」に根
ざした発想だとする。



彼は必要論を「解体再編を行なうとなれば、膨大な事務と
権限が放出されるため、それをどこで処理するかが問題と
なる。それを現在の47都道府県で行なうことは難しいた
め、受け皿として、広域で強力な権限や力量を持った道や
州を作るべき」だという。問題は「今知事会が騒いでいる
“地方分権”は、『団体自治』だけ」と指摘する。




そして、「住民投票法の制定」を自治確立のメルクマーク
(=道標)とする。「草の根から地方自治を発展させよう
」とする民主党の主張に傾聴し、未知数ではあるが、民主
党政権が成立すれば、場合によっては地方自治のあり方が
大きく変化するかもしれないと期待を寄せる。本来、道州
制は霞が関を解体再編することから始めるべきなのに、終
わってみたら「霞が関は無傷で、地方だけが大くくりにな
って自治が後退した」などという、分権とは対極の状況に
なってしまうとに懸念を抱く。


 道州制

道州制は(1)自治体へ権限を委譲し、霞が関の関与を廃
止することだ。遥か遠方の霞が関に権限があるよりは、自
治体にあったほうが住民の意向は反映し易い。(2)住民
にとって意向が反映され易い体質の自治体にすることだと
する。これは日本共産党の「住民本位制」とも通底するが、
自治体を正せる住民投票や、議会へのチェック能力を高め
るような改革が必要とする。



しかし、これは「裁判員裁判」と似通ったところがあるが、
「地方自治とは、本来非効率なものである。安上がりにし
ようと思ったら、地方自治などやめた方がよい。全国一律
にすれば、それが一番安上がりだが、それでは住民の満足
度は、低くなってしまう」という反問にどのように答える
のかもう少し議論がいる。

※裁判員制裁判については国益が絡む(刑事事件限定)問
 題点のある制度のため別の機会で考えて見たい。




 Robert King Merton

話しは逸れるが「構造改革」という言葉は、小泉内閣の「
聖域なき構造改革」とともに「イタリ共産党」や「江田イ
ズム
」や新左翼の「自治・連帯・エコロジーをめざす政治
グループ・蒼生
」の政策論を思い出すが、結構、現在も有
効な思想だったんだと改めて感心する。ところで、官僚制
や官僚主義の特徴で議論はマートンによって明らかにされ
た「官僚制の逆機能」に集中する。彼の機能分析の目的は、
「意図せざる結果」を明らかにするとともに、従来の機能
主義理論の保守性とイデオロギー性とをともに克服するこ
とにある。





逆機能とは、(1)規則万能、(2)自己保身、(3)秘
密主義、(4)画一主義、(5)権威主義、(6)繁文縟
(はんぶんじょくれい)(7)派閥主義で一般的に官僚
主義と呼ばれるもの。シリル・ノースコート・パーキンソ
ンの「パーキンソンの法則」とも呼ばれ、実際にこなさな
ければならない仕事量に関係なく、官僚の数はどんどん増
え続けていくというもので、官僚組織の肥大化の特質を示
し(成長の法則)。官僚が増えれば、その分仕事がなけれ
ばならないため必要ではない仕事でまかなわれ、無駄な仕
事ばかりが増えていく(凡俗の法則)というもの。

C. Northcote Parkinson Cyril Northcote Parkinson

ここまできて、規制緩和にしろ、公的事業にしろなんにし
ろ、官僚主義の悪弊を取り除くのも、ひとの‘心’や‘精
神’の有り様ということに落ち着き、40年前考えた『民
主自立制』の深化以外にないと腑に落とすこととなった。



コメント
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