極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

車百合と楽市楽座

2009年08月20日 | 政策論


毎年に悪しことあれ吾拓く きみはきみたれ 車百合たれ





射ゆ鹿を 認ぐ川辺の 和草の 身の若かへに さ寝し子らはも
  
                  万葉集/作者未詳  (巻16・3874)


ここ半年部屋にいる機会が多くなり、めりはりを欠くこと
となり疲労がたまり一時的な神経不調を経験する。そんな
時、目にとまった一首。鹿(しし)を追っていると、川辺
和草に目をやれば、たくましかったころを思い出すとい
うその臨場が、千年の時を超え伝わり元気さをもらった。
これは驚きだった。


  白山インゲン

クルマユリ(車百合、学名:Lilium medeoloides)は、ユ
リ科ユリ属の多年草。北海道~近畿以北の亜高山帯の草
原に分布している。高さ30~80cm。花の大きさは5~6cm
で、花期は7~8月。葉が茎の中央部で10枚ほど輪生する
のが特徴で、そこからクルマユリと名づけられた。




体調も優れぬ事もある。今日の水が浜の『シャーレ』の
石榴は見事だった。折角の気晴らしのエスコートをぶち
壊した。これからも思わぬ苦難に出会うけれどそれはわ
たしが引き受けるから心配するなと彼女に告げ歌う。花
言葉は、純潔、多才な人など。また、9月6日の誕生花の
ひとつに選ばれている。高山で小さな花咲かす「クルマ
ユリ」。花言葉は「純潔」。


 王安石

石榴の話し。古来石榴に纏わる神話に、釈迦が、子供を
食う鬼神「可梨帝母」に柘榴の実を与え、人肉を食べな
いように約束させた。以後、可梨帝母は 鬼子母神として
子育ての神になったとか、冥王・ハーデスにつれ攫われ
ペルセフォネが石榴を口にしたことで1年のうち一定
期間を冥界で過すこととなり、母・デメテルはその期間
嘆き悲しむことでとなったとするギリシャ神話もある。




二索二索二索四索四索八索八索八索中中中   六索六索六索


女性ホルモンのエストロゲンが石榴の果汁に含まれてい
るというブームを巻き起こしたが検出されなかった石榴。
「万緑叢中一点紅 、人を動かす春色は須く多かるべから
ず」(濃緑万枝紅一点、動人春色不須多)を詠んだ(こ
こでいう「紅」は石榴を表す)、王安石は北宋神宗の政
治顧問で政治改革の先駆者であり、唐宋八大家であり詩
人でもある。






成長戦略としての『新楽市楽座論』

裁判員制度

1999年7月27日から2001年7月26日までの間、内閣に設置
された司法制度改革審議会によってその骨子、次いで意
見書がまとめられ、この意見書にもとづき、小泉純一郎
内閣下の司法制度改革推進本部が法案「裁判員の参加す
る刑事裁判に関する法律」を国会に提出し、2004年5月21
日成立。裁判員制度は同法により規定され、一部の規定
を除いてその5年後の2009年5月21日に施行され、同年8月
3日に東京地方裁判所で最初の公判が行われた。



そろそろ自分なりの決着をつけなければならない。問題
点は、(1)制度の問題点が表面化しない、(2)公判
前整理手続、(3)制度導入の自己目的化、(4)裁判
員の出頭義務、(5)裁判員の不利益、(6)裁判員の
守秘義務、(7)裁判の資質、(8)被告人の権利の侵
害、(9)被害者・証人の不利益、(10)公的な影響な
どに関わる問題点が挙げられている。


郷原 信郎 郷原信郎

そもそも、日米包括経済協議発端だと考えているので、
対象が刑事事件の第1審の重大事件に限定された背景に
暫定的処置としてもその説明がない。民事事件の審査に
は米国の利害が絡むためと勘ぐられても仕方がない。現
在は限定的だが、将来は何処まで拡大するのかのどうか
の説明がない。一歩引いて限定裁判としても、(1)国
民の司法参加により日常感覚や常識を反映させるという
が、これは同伴主義で、プロの刑事事件審査官(検事・
判事・弁護士)及びシステムに対する自己懐疑やサボタ
ージュとして受けとられても仕方がない。




裏返せば「司法を身近かなものにすることに払われる国
費や国民の心労」に値する効果とは具体的に何なのか明
確でない。例えば冤罪を防ぐというのであれば、取り調
べ過程の透明化(データ公開・非公開は審査官が協議し
て決めれば良い)することで対応できるだろう。「公判
前整理手続きが限定されている」「守秘義務規定が不明
確は、罪刑法定主義の放棄と憲法19及び21条違反」
「職務強要は、憲法18条違反」等の問題点が多い。当
に「為にする制度導入、泰山騒鳴、鼠一匹」という感が
強く残る。ここにも官僚主導、政治不在現象をみる好例
ではないだろうか。

ならば、宜しく凍結をということで今夜は早めに切り上
げたい。

                           


コメント
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