小夜ふけて いつもと違うまなざしを ふととどめては こうほね手折る
■
コウホネ(河骨)とはスイレン科の植物の一種。学名Nup-
har japonicum。水生の多年生草本。浅い池や沼に自生する。
根茎は白くで肥大し多数の葉をつける。葉は水中葉と水上
葉がある。いずれも、長い葉柄とスイレンの葉の形に近い
が、細長い葉身をつける。水中葉は薄くて、ひらひらして
いる。冬季は水中葉のみを残し、暖かくなるにつれ次第に
水面に浮く葉をつける。水上用は厚くて深緑、表面につや
がある。花期は6月から9月ごろ。
■
夜更かしが過ぎるのか変調気味。夜、社務所から帰宅。世
話役のひとりから頂いたプチトマトを台所で頬張っている
と、わたしの顔を覗き込む。「目は口ほどにものを言い」
と気付き、きみを手折ってしまいたいものだと詠う。長い
花茎の先端に1つだけ黄色い花を咲かせるなんとも不可思
議な華、ヒツジグサ科の「コウホネ」。花言葉は「その愛
は危険」。
■
赤潮
今度のゲリラ豪雨の影響は土石流による損壊だけでなく、
熊本の有明海の養殖ブリの大量死をも引き起こした。県水
産研究センターによると、有明海では7月3日、警報値を
超す有害プランクトン「シャットネラ」を確認。八代海で
も同14日に警報値を超え、赤潮警報を発令した。漁業被
害はここ数日で急増し、養殖ブリの被害は有明海にも拡大。
天草漁協大矢野支所(同県上天草市)は「有明海の養殖シ
マアジも約2万匹死んだ」と話している。
Chattonella ovata
同センターは「大雨で川の栄養塩が海に流れ出た後、気温
が上昇したため、シャットネラが発生する条件が整ったの
ではないか」と分析。天候次第では赤潮がさらに拡大する
恐れもあるという。赤潮が発生する条件は、(1)増殖す
るために必要な窒素、燐といった栄養素が海水中に十分含
まれている。(2)栄養素を競合する他の植物プランクト
ンが少ない。(3)穏やかな晴天が続くことが挙げられて
いる。
赤潮@長崎県入江
ナの3種類あるのか、「吾不識」で情けないことだ。いろ
いろ調べていく内にしろんなことが分かってきた。(1)
リンイオン濃度を定点測定しておくことで予知する。現行
の日本工業規格に適合する自動濃度検出装置は1回測定す
のに30~60分かかっている。これを簡素な構造で測定
出来るような測定装置を開発する。
全りん測定装置
因みに、全国の河川数は、一級河川から準用河川を含める
と35,763あるから、流量計を含めシステム費用を仮に
千万円/点として全国で約4千億円となる。(2)プラン
クト検出装置も漁業被害が想定できる流域で定点測定でき
るように設置する(これも簡素な構造で測定方式を開発:
多波長分光吸光度方式などで原因プラクトン種類と密度を
自動検出する)。
Yellowtail amberjack
(3)魚類養殖場での餌止めを行うことで、養殖魚の体力
消耗と餌の栄養源禍を防ぐ(1ヵ月断食しても回復する)。
(4)次に、赤潮からの回避といぐらいで、発生プランク
トンや栄養源を直接的に除外する方法はいまのところ取ら
れていない(オゾン及び紫外線による殺菌や分解など考え
られる:「Ⅺ 赤潮防御技術開発実用化試験」@有明海等環
境情報・研究ネットワーク)。
【ⅩⅠ.赤潮防御技術開発実用化試験】
①オゾンを用いた赤潮生物防除技術の開発
②-1殺藻微生物固定リアクターを用いた赤潮防除技術の開発
②-2殺藻微生物固定リアクターを用いた赤潮防除技術の開発
②-3殺藻微生物固定リアクターを用いた赤潮防除技術の開発
③解離生成した水酸化イオンにより、赤潮プランクトンを
死滅または増殖抑制させるシステムの開発
■
白潮
年平均で17億近くの漁業等の被害が発生しており、さら
に地球温暖化による被害が年々拡大すると予測されるなら
至急に対策を民間企業に委託し研究開発する必要がある。
これは景気対策でなく、環境税のような目的税を原資とし
て財源安定策を講じておくことは必然であろう。
■
水の華
立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず 神からならし
大伴家持
■
地球温暖化の影響は益々、複雑に絡んでくるようでやがて
突然に破局がくるようで、「最後の審判」を思わず想像し
てしまう。ジャイアント越前クラゲの大量発生もその1つ
の現れだろうし、竜巻の多発もそうだろう。そして、集中
豪雨も赤潮発生の多発化として現れ、一見すると関係のな
さそうにみえて人智を超えたところで関連し合って漁業被
害を与えている。
エチゼンクラゲ
■
暗い話しばかりブログするのもいかがなものかと寿司ネタ
に関心を向けてみた。和食が世界的に認知されてきている
とみえて、ネット上にも数多くの海外HPをヒットできる。
この先も美味しいにぎり寿司が食べることが出来るように
祈り今晩はここまで。
sashimi
■