極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

河骨とゲリラ豪雨禍

2009年08月01日 | 環境工学システム論



小夜ふけて いつもと違うまなざしを ふととどめては こうほね手折る 




コウホネ(河骨)とはスイレン科の植物の一種。学名Nup-
har japonicum
。水生の多年生草本。浅い池や沼に自生する。
根茎は白くで肥大し多数の葉をつける。葉は水中葉と水上
葉がある。いずれも、長い葉柄とスイレンの葉の形に近い
が、細長い葉身をつける。水中葉は薄くて、ひらひらして
いる。冬季は水中葉のみを残し、暖かくなるにつれ次第に
水面に浮く葉をつける。水上用は厚くて深緑、表面につや
がある。花期は6月から9月ごろ。



夜更かしが過ぎるのか変調気味。夜、社務所から帰宅。世
話役のひとりから頂いたプチトマトを台所で頬張っている
と、わたしの顔を覗き込む。「目は口ほどにものを言い」
と気付き、きみを手折ってしまいたいものだと詠う。長い
花茎の先端に1つだけ黄色い花を咲かせるなんとも不可思
議な華、ヒツジグサ科の「コウホネ」。花言葉は「その愛
は危険」。


20061119212150 jpg 赤潮

今度のゲリラ豪雨の影響は土石流による損壊だけでなく、
熊本の有明海の養殖ブリの大量死をも引き起こした。県水
産研究センターによると、有明海では7月3日、警報値を
超す有害プランクトン「シャットネラ」を確認。八代海で
も同14日に警報値を超え、赤潮警報を発令した。漁業被
害はここ数日で急増し、養殖ブリの被害は有明海にも拡大。
天草漁協大矢野支所(同県上天草市)は「有明海の養殖シ
マアジも約2万匹死んだ」と話している。

 Chattonella ovata

同センターは「大雨で川の栄養塩が海に流れ出た後、気温
が上昇したため、シャットネラが発生する条件が整ったの
ではないか」と分析。天候次第では赤潮がさらに拡大する
恐れもあるという。赤潮が発生する条件は、(1)増殖す
るために必要な窒素、燐といった栄養素が海水中に十分含
まれている。(2)栄養素を競合する他の植物プランクト
ンが少ない。(3)穏やかな晴天が続くことが挙げられて
いる。

  赤潮@長崎県入江

そうか、シャットネラはオバータ、アンティーカ、マリー
ナの3種類
あるのか、「吾不識」で情けないことだ。いろ
いろ調べていく内にしろんなことが分かってきた。(1)
リンイオン濃度を定点測定しておくことで予知する。現行
の日本工業規格に適合する自動濃度検出装置は1回測定す
のに30~60分かかっている。これを簡素な構造で測定
出来るような測定装置を開発する。

 全りん測定装置

因みに、全国の河川数は、一級河川から準用河川を含める
35,763あるから、流量計を含めシステム費用を仮に
千万円/点として全国で約4千億円となる。(2)プラン
クト検出装置も漁業被害が想定できる流域で定点測定でき
るように設置する(これも簡素な構造で測定方式を開発:
多波長分光吸光度方式などで原因プラクトン種類と密度を
自動検出する)。


Yellowtail Amberjack Yellowtail amberjack
 

(3)魚類養殖場での餌止めを行うことで、養殖魚の体力
消耗と餌の栄養源禍を防ぐ(1ヵ月断食しても回復する)。
(4)次に、赤潮からの回避といぐらいで、発生プランク
トンや栄養源を直接的に除外する方法はいまのところ取ら
れていない(オゾン及び紫外線による殺菌や分解など考え
られる:「Ⅺ 赤潮防御技術開発実用化試験」@有明海等環
境情報・研究ネットワーク)。

ⅩⅠ.赤潮防御技術開発実用化試験

オゾンを用いた赤潮生物防除技術の開発
②-1殺藻微生物固定リアクターを用いた赤潮防除技術の開発
②-2殺藻微生物固定リアクターを用いた赤潮防除技術の開発
②-3殺藻微生物固定リアクターを用いた赤潮防除技術の開発
③解離生成した水酸化イオンにより、赤潮プランクトンを
 死滅または増殖抑制させるシステムの開発


 白潮

年平均で17億近くの漁業等の被害が発生しており、さら
に地球温暖化による被害が年々拡大すると予測されるなら
至急に対策を民間企業に委託し研究開発する必要がある。
これは景気対策でなく、環境税のような目的税を原資とし
て財源安定策を講じておくことは必然であろう。


 水の華


立山に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず 神からならし 

                      大伴家持




地球温暖化の影響は益々、複雑に絡んでくるようでやがて
突然に破局がくるようで、「最後の審判」を思わず想像し
てしまう。ジャイアント越前クラゲの大量発生もその1つ
の現れだろうし、竜巻の多発もそうだろう。そして、集中
豪雨も赤潮発生の多発化として現れ、一見すると関係のな
さそうにみえて人智を超えたところで関連し合って漁業被
害を与えている。

 エチゼンクラゲ


 

暗い話しばかりブログするのもいかがなものかと寿司ネタ
に関心を向けてみた。和食が世界的に認知されてきている
とみえて、ネット上にも数多くの海外HPをヒットできる。
この先も美味しいにぎり寿司が食べることが出来るように
祈り今晩はここまで。

 sashimi

  NINJA 
                         


コメント
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