気が滅入るブログ打つ手と電話受け 鬱向き直し無窮花に学ぶ
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絶好の日和、白骨からあずさ駐車場でタクシーに乗り換え
上高地へ。自家用車の乗り入れ全面禁止が15年前からか
らはじまり今日に至っている。往路のタクシーは埼玉から
来られというどご夫婦と相席で向かう。お年を伺うと還暦
という。車中盛り上がる。釜トンネルを抜け落石事故現場
を通り抜ける。

マイカ規制は1975年で、埜坂雅弘と糸魚川-宇奈月-
黒部回りで訪れた頃は、釜トンネル付近で車で野宿し、翌
朝大正池を訪れた思い出を助手席から運転手に話しかける
でもなく話していた。その彼は、大正池が度重なる増水で、
立ち枯れの鬱蒼とした古木風景が失われたとつけ加えた。
目的地のバスターミナルに到着。同席の夫婦は日本百名山
の1つ槍ヶ岳を目指すということで別れ河童橋へ向かう。
河童橋付近の混雑ぶりは、30年前とは変わりないぐらい。
梓川岸に目をやれば黒い物体が一瞬目前を過ぎった。よく
見ると流れに乗り鴨が流れているではないか。「そめん流
し」じゃなく「鴨流し」。いや、自身が戯れているのだが
そんなことどうして学んだのか知りたいね ^^;。
Mallrd
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近年の自動車による観光地へのアクセスが増加し、道路の
渋滞や周りの環境へ大きな悪影響を及ぼすようにな、一部
の期間に規制された範囲内で、公共交通機関などの車を除
いた自動車の通行を制限する。規制外の地域に、駐車場を
設置し、車を止めてシャトルバスなどの公共交通機関に乗
り換える方法がとられている(パークアンドライド)。こ
の制度は1975年に上高地で始まり、その後全国各地へと広
まった。道路管理者、自治体等で組織される運営協議会が
実施主体となる。
■ convolution
いま、自動車の乗り入れ規制を考えるとき、(1)排気ガ
スによる汚染・自然破壊(渋滞による汚染破壊の加速)を
除き、(2)交通事故の多発(器物建造物破壊・人命殺傷)、
(3)交通渋滞による生活の不利益・破壊などが、無公害
環境推進型輸送手段による代替でも残る。その意味におい
て環境省、国土交通省、総務省の合同し、情報通信網・運
輸網・エネルギ網(埋設型)の統合(或いは合成)した、
P&Dに象徴される様な新しい面整備型道路整備計画をこ
の4年で立案する時期にきているように思える(『昼顔と
富士賛歌』)。
■ ひるがの高原SA
ひるがの源流とうふ
梓川の清流を堪能。復路はバスにてあずみバスターミナル
まで乗車し帰路につく。東海北陸自動車道を上り一路自宅
をめざす。途中、ひるがの高原サービスエリアに立ち寄り
軽く昼食と彼女のここだけの「ひるがの源泉とうふ」をお
土産に買い求めた。
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ムクゲ(槿、木槿、無窮花; Hibiscus syriacus; 英語: rose of
Sharon)はアオイ科の落葉低木。庭木として広く植栽され
るほか、夏の茶花としても欠かせない。大韓民国の国花。
この他、八坂神社の粽(ちまき)の御守りの代用の花、御
茶事の花、生け花として、源氏の武士の間で今では一般に
広く栽培され、韓国内ではホテルの格付けなどの星の代わ
りにも使用されている。

儒教や道教では帝舜の名前で使われ徳を象徴する花として
あつかわれ、仏教では「一切空」の概念を表す「シュニャ
ータ」(サンスクリット)を「舜若多」と書くことから、
仏法を象徴する花とされた。白楽天の詩の一節は「槿花一
日自成」(槿花は一日で自から栄を成す; 仏法があっとい
うまにひろがったことを指す)を意味する。
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石麻呂に我物申す 夏痩せに良しといふものそ 鰻捕り喫せ
大伴家持
疲れがでたのか彼女は近くの山崎友仁病院へ。帰ってきて
心労性胃炎だという。詳しい結果は後日という。年齢だけ
ではない社会的背景があると思っているナーバスな自分が
いる。「そんなことでどうする」と無窮花に反骨を顕す。
玄関先の横庭に毎年勢いよく咲き、邪気や陰気を祓うかの
ようなアオイ科の「ムクゲ」。花言葉は「デリケートな美」。
あずさ2号
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