四時間も駈けて盆供養 束の間の 喜びと哀しみのサルスベリ
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「願わくば この功徳をもって あまねく一切に及ぼし
我らと衆生と 皆 共に仏道を成ぜん」 『妙法蓮華経』
月命日、追善供養に、突然の(毎年そうだのだが)弟夫
婦が子供連れで、盆供養に訪れて、急いで、ディーの母
親の介護先に案内。暫し、四方山話。あわただしく縁者
の近況を確認し合い別れることに。翌日には、吉野の叔
母と長男が母を見舞いにきてくれたが、元気そうな外見
とは裏腹に、視力の極端に悪くなっていることを改めて
知るが、再会を約束し別れることに。
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サルスベリ(百日紅、学名:Lagerstroemia indica)は中国
南部原産のミソハギ科の落葉中高木。タネから栽培する
「あすか」という一才物の矮性種もある。8月頃咲く紅
または白色の花が美しく。庭木としても人気がある「サルス
ベリ」。花言葉は「雄弁」。
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成長戦略としての『新楽市楽座論』
【脱官僚論】
田中正造
「官僚とは、インテリのなれの果て」。彼らの知力に敬
意をはらいつつも、逆機能の「官僚主義」は排除しなけ
ればならないというのが、昨日のブログの結論。シリル・
ノースコート・パーキンソンの「パーキンソンの法則」
の検証が何処まで進んでいるのか分からないが、その検
証も怠り、「官僚主義擁護論」が蔓延っているとするな
ら、田中正造の『亡国に至を知らざれば、これ即ち亡国』
ということに ^^;。
【公務員改革】
エドマンド・バーク
エドマンド・バーク保守主義は、記憶にもない、記録に
もない、祖先から相続した古来からの“制度”を絶対的
に擁護・相続していく哲学。自然的に発展し成長してき
た不可視的な“法(コモン・ロー)”や道徳、階級や国
家とともに、可視的な君主制度や貴族制度、教会制度、
世代が自分たちの知力において改変することが決して許
されない、“時効の国体”と看做される。個人の自由、
名誉、財産は、この“時効の国体”を擁護して、世代を
超えて生命を得ている慣習・習俗や道徳の宿る“中間組
織(intermediate social-group)”、例えば家族、ムラ、教会コミュ
ニティ等を擁護し守られると考える。
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屋山太郎
しかし、バーク哲学の「人間の知力などというものは、
祖先の叡智が巨大な山のごとくに堆積している、古来か
らの“制度”には及ばない、矮小で欠陥だらけのもの」
とし、人間の理性への過度な過信を危険視し、排除・排
撃する謙抑な人間観が横たわる。人類の無謬性を否定す
る余り、人類の積極的な内省をも異端と捉える悪しき伝
統を守る危険性を意味する。
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橋下 vs. 民主党
話しを戻そう。バーク哲学を信奉する保守の論客の屋山
太郎の主張(「【正論】屋山太郎-消費税の前に公務員
改革がある」)で「歴代内閣は大胆な行政改革を公約し
てきたが、不可能だった。天下り法人は役所の人事の延
長線上に位置づけられており、省くわけにはいかないの
である。衆院調査局の調査によると、天下り法人は46
00。そこに天下っている元官僚は2万8000人、そ
こに流れる資金は12兆6000億円に達する。
江田憲司
企業が官僚を受け入れるのは談合や受注に都合が良いか
らで、日本ほど官僚がらみの談合の多い先進国はない。
経済活動や社会活動を不健全にしているのが日本の天下
りシステムだ」と指摘し、「全官僚がOBもグルになっ
て、現状を墨守しようという。麻生氏は問題の本質を理
解せず、甘利氏は逃げている。これでは日本は救われな
いる」と。もはや、この議論は尽きているように思える。
【年金問題】
公的年金(Public Pensions)とは、社会保障の観点から財
政援助や税制優遇措置を与え、国が行う年金である。制
度は、積立方式と賦課方式の2方式があり、積立方式と
は若い現役時代に払い込んだ金を積み立て、老後にその
お金を受け取る仕組みである。賦課方式とは、働く現在
現役の人が払い込んだ金を現在の高齢者に支給する仕組
みで、賦課方式は「世代間扶養」が実現できるとされる。
現代では年金は老後の生活に欠くことが出来ない糧とな
っている。
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日本の公的年金は2階立て方式と言われ、1階部分の国
民年金(基礎年金)と2階部分の厚生年金保険または共
済年金から成る。ここまでが2階建て標準家屋と言える。
さらに私的年金や企業年金と呼ばれる豊かな老後を暮ら
せる3階部分の増築として個人や企業が選択できる。自
営業などの人は1階の国民年金に加えて、3階部分に相
当する国民年金基金などの私的年金に任意加入し、年金
受給額を増やすことができる。厚生年金保険および共済
組合の年金の加入者は国民年金にも加入しているとみな
され、必要加入期間の25年は国民年金か厚生年金保険
または共済組合の年金のいずれかが、またはそれら三つ
の合算期間が25年となればよい。
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「スウェーデンの福祉国家戦略から学ぶ」
正直言って、「消えた年金」が問題化するまで厚生年金
に対する信頼性は高かった(年金補償額がと保障開始時
期が劣化することは薄々気がついていたが)。しかし、
同じ見直しをするなら、国民運動として、この際大胆に
見直してはと思う。
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社会保障制度
例えば、最低年金(日本国籍で20歳以上支給年齢65
歳対象、死亡時支給停止)を一律120万円/年とし、
年金積み立て者の支給金額を一律240万円/年として
原資不足分は一般会計から補填する(積み立て金額及び
支給金額は適宜適時見直し改訂出来るものとする。)。
それ以外の年金は廃止するといった「国家保障型年金制
度」に改編するとか。
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