小夜更けて楽しさ弾む地蔵盆 蝋燭に映える千日紅
■
千日紅( Gomphrena globosa )は、ヒユ科の春播き一年草。
園芸植物として栽培されている。草丈は50cmくらい、近
縁種のキバナセンニチコウでは1m近くになり、よく分
枝し、葉対生し、細長く、白みを帯びている。全草に粗
い毛が生えている。花は7月から9月にかけて咲き、松か
さを少し押しつぶしたような形をしている。
■
地蔵盆の季節。今年は冷夏というがそれでも日中の暑さ
はきびしい。蝋燭の明かりに映える千日紅が子供達とい
っしょでかわいらしいと描く。夏の暑さや乾燥にも比較
的強く、作りやすいと人気の「千日紅」は仏花でもある。
花言葉は「不朽」。
■
成長戦略としての『新楽市楽座論』
【科学技術産業振興政策】
旧聞だが「リチウムイオン電池の価格を下げる『脱コバ
ルト』レースの勝者は?」(ダイヤモンド・オンライン)
が目を引いた。リチウム電池といえば三洋電機が強いと
思いこんでいるので株価変動を見てみると、株価は今月
に入って跳ねてはいるが持続?となるといまいち。「診
断」では市場トレンド満点。8月11日、戸田工業(4100)
は 「米国におけるリチウムイオン電池正極材料の新たな
事業展開計画に対する、オバマ政権の補助金決定」と発
表したという新聞で急上昇。8月6日の日本経済新聞は、
「リチウムイオン電池の正極材を生産する田中化学研究
所(4080)の株価は、5日終値で年初来高値の1955円を付
けたと報じている。要はカソード(正極)材を如何に安
く作るかにピン・ポイントフォーカシングされていた。
■
辰巳国昭
ブログでも(『カルミアとリチウム』『ハイビスカスと
趙雲』)書いてきたので量産化技術・素材改質技術にも
う少し詳しく調べてみた。辰巳国昭グループの「規則構
造を有する単斜晶系リチウムマンガン系複合酸化物およ
びその製造方法」(特開2009-179501 )を見ると高価な
戦略資源のコバルトに替わる電極材が新規考案されたと
する。
(1)リチウムニッケル酸化物はリチウムの析出や自然
発火という安全面に問題がある。
(2)リチウムマンガン酸化物は高温放電時にマンガン
が溶出し性能劣化する。
(3)リチウム鉄酸化物は放電電圧が30%以上落ちる。
(4)リチウム鉄マンガン酸化物は放電電圧が10%上
回る高容量安定した充放電サイクル特性をもつ。
(5)その組成は、Li1+x(Mn1-m-nFemTin)1-xO2(0<x<1/3,
0≦m≦0.60, 0≦n≦0.60, 0≦m+n≦0.60)で表され
る特殊な結晶構造をしている。
■
尚、リチウムイオン二次電池の性能は、平均放電電圧:
3.7V、エネルギ密度:0.58MJ/kg、出力:1800W/kg、エ
ネルギ効率:99.9%、発電コスト:0.04Wh/¥、寿命:3
年が現状。ところで、辰巳国昭は「電気自動車用次世代
電池の展望」で「電池の開発は半導体の開発に比べて進
化が遅いが、半導体がシリコンというひとつの素材の加
工精度をいかに高めるかという話なのに比べて、多様な
素材とその組み合わせを検討するため電池は、その分、
開発に時間がかかる」と指摘。現在の性能の3倍程度に
到達した時点でリチウム系は不動の地位を築くだろう(
信頼性や寿命も同様)。
■
そのために、政府として黒子役に徹して、『環境リスク
本位制』時代下の「電気自動車社会のイメージを鮮明」
にし広報及び兵站部門に資源を徹底集中させ、科学技術
振興政策の中心にすえることが喫緊政策だと言える。有
り体にいえば、地球環境劣化を防止しつつ、製薬会社が
多少困ろうとも? 花粉アレルギー症候群の原因根絶を
2020年までに実現することだ。もう少し言えば、産
業用自動車(トラック、トレーラー)の環境型ディーゼル
車以外のディーゼル車は直ちに販売を禁止するぐらいの
措置をとることだと考える。
■
これも旧聞だが、韓国の金大中元大統領(85)が18
日午後1時40分過ぎ、入院先のソウル市内の延世大付
属セブランス病院で死去した。享年85歳。『グロキシ
ニアとハードボイルな夜』でも書いた棚花豊和が生前、
金大中事件で民主化運動で軟禁状態にあったが、毎日新
聞社の記者(氏名不詳)の金大中救出のための全国写真
展運動の支援に奔走していたのを手伝った経験から、触
れずに終われないと思いブログする。
光州事件
冷戦時代の真っ直中で軍事独裁の各国で民主化を推し進
めようとした彼は傑出した人物だ。太陽政策は容共主義
だと批判されながらも、ベールに包まれていた金正日体
制を太陽の下に引き出した。その反面、不明瞭な金銭の
動きや同族による不正事件(尤も、対立する朴正煕、全
斗煥も同様なことで足を引っ張られたが)など問題点も
指摘されよう。国葬であろうとなかろうとわたしにとっ
ての金大中は、傑出した人物として記憶に残っている。
朴正煕
■
地蔵盆の準備ということで走る。大地が全ての命を育む
力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心
で包みこみ、救う所から名付けられたとされる地蔵菩薩。
「子供の守り神」として信じられ、子供がよろこぶお菓
子が供えられている。
■
民主の党旗をつくるのに国旗を2枚つかったということ
で、麻生総理はかみついている。民主党も「挑発」とい
うなら選挙終盤にやってもらいたい。腹立たしいのは、
愛郷や愛国を語る政治家が、こうも上から目線で喋る神
経だ。この国を愛するのも、郷土を愛するのもこころか
ら涌いてくるものだ。ひとりよがりで押しつけがましい
精神がわたしには理解できない。この国を守るのも、こ
の郷土を守るのもわたしたちのような普通の国民である
ことを忘れないようにしてもらいたい。
■