寒気巻く 暖衣飽食 ぬくぬくと 窓に可憐な デンドロビウム
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John Victor Roos
新政権を見ているいろんな問題が炙り出され面白い。
鳩山の世襲制のだらしなさ、小沢の権力執着へのエ
グサ、長妻の省身内への甘さ、ルース米駐日大使に
恫喝された?生真面目な岡田。タガの外れたケイジ
アン?の亀井と、これも透明性の良さかもしれない。
鳩山の子育て支援?は政局になりえても中身のない
話し、前もブログしたが、権力闘争費用はどの程度
と見積っていたのか?小沢に尋ねてみたいが、これ
は検察権力との攻防如何でいっきに政局となる。医
療福祉厚生は<国民の生命>を人質にする既得権益勢
力との攻防だというリアリティを忘れては困る。財
政難の米国と国防に群がる既得権益勢力との攻防だ
けでなく、ポスト55年体制の思想が問われるもの
で「有事の海兵隊の展開」という矮小化との攻防で
もあり、剝いた話し、海兵隊+指令本部の海外移転
(グァム)費用の見積もりを急ぎ実現するのが一番
だろうと洞ヶ峠を決め込んでいる。また、日銀引き
受けによる政府支出(軍事予算)の増額などで、世
界恐慌の混乱からデフレから世界最速で脱出させた
高橋是清を気取っているのかも知れないが、所詮、
金融は非実働、財政出動は中身で、不要なもので図
るなら戦争をやっている方がましと揶揄したくなる。
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【エコ商品開発:衝撃のU3-X】
人の歩行のような前後左右や斜めへの自由自在な動
きと、人の両足の間に収まるコンパクトなサイズを
両立したパーソナルモビリティ技術をホンダが新開
発し、試作機「U3-X」を公開した。今後は、実際の
使用環境における実用性の検証を含め、研究開発を
継続していくと報道。新開発のパーソナルモビリテ
ィ技術は、二足歩行ロボット「ASIMO」のロボティ
クス研究で培ったバランス制御技術と、前後移動に
加えて、真横や斜めにも移動できる世界初の全方位
駆動車輪機構(Honda Omni Traction Drive System →
HOT Drive System)により、身体を傾け体重移動する
だけで速度や方向の調整が可能で、様々な方向に動
き・曲がり・止まるという。
特許:P2009-113624
「電動式車両姿勢制御装置」
また、「U3-X」は乗車時の足着き性が良く、目線の
高さを歩行者同等とするなど、乗る人と周囲の人に
優しい、コンパクトなサイズの一輪モビリティとし
た。この「U3-X」は、10月24日(土)より千葉県・
幕張メッセで開催された「第41回東京モーターショ
ー2009」(主催:社団法人日本自動車工業会)に出
展。Honda は、移動する喜びや楽しさを拡大する次
世代のモビリティの提案を目指し「U3-X」や「ASI-
MO」「歩行アシスト」などの開発につながるロボ
ティクス研究を、1986年から株式会社本田技術研究
所 基礎技術研究センター(埼玉県和光市)で行って
いるという。
特許:P2009-521334
「多関節システムの姿勢の再構築、
リターゲット、軌道追従及び推定」
これは電動ということではエコだが、姿勢制御とい
うことでは、『デジタル革命』そのもので、①シー
ムレス、②ダウンサイジング、③ボーダレス、④デ
フレーション、⑤イレージング・エフェクト(=技
術の還元)、つまり既成概念の破壊(destruction of the
established concept)、⑥<未体験ゾーン>の拡大の基
本則の②と⑤にまたがるもので、応用展開で言えば
究極の移動手段、つまりは、⑥則の脳神経と結合す
ることで移動補助装置となる。これは、ウェル商品
ということになるのではと期待している。
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【消えゆく永久凍土】
ポリゴンと呼ぶ凍土が解けた様々な形の水溜まり
NHKの放送で永久凍土が融解し、突然の地盤沈下で
問題が生じている。それどころか、そこから発生す
るメタンガスの温暖化寄与がシミュレーションに加
えられていないとことを伝えていたが、遅まきなが
ら驚いた、嘘でしょうと。それなら海洋の炭酸ガス
とかメタンハイドレートはどういうふうになってる
のだと(血税を注ぎ込みながらこんなへまをやらか
すなんて!)。と、いつても1年前の旧聞かよ。
海洋酸性化の脅威
1959年、カリフォルニアのスクリプス海洋研究所の
地球化学者、ルベール(Roger Revelle)とスース(Ha-
ns Suess)は、「今後50年で,産業活動によって大量
の二酸化炭素(CO2 )が放出される結果生じるとみ
られる、気候への影響をよりはっきりと理解する」
ために、大気と海洋中のCO2 濃度を測定する必要が
あると指摘した。まもなく科学者たちはルベールが
正しいことを認識した。大気に放出されたCO2 のほ
とんどは大気中にとどまることがわかったのだ。し
かし、かなりの部分が最終的には海に取り込まれる
だろうという点でも、彼の計算はやはり正しかった。
また、海洋に取り込まれたCO2 が海水の化学組成を
本質的に変えてしまうことも、ルベールはずっと以
前から見通していた。気候変動をめぐるある種の議
論とは異なり、この結果として生じる海洋酸性化の
実態については,あまり議論がなされていなかった
が、その全容が今まさに明らかになろうとしている
という。
Methane hydrate
地球温暖化が進むと、2100年ごろには東南アジアな
ど熱帯や亜熱帯の海域を中心に、場所によっては漁
獲量が最大40%も減る可能性があるとのシミュレー
ション結果を、カナダ・ブリティッシュコロンビア
大などの研究チームがまとめ、日本沿岸も今より5
%ほどの減少が予想された。漁業に温暖化が与える
影響を地球規模で調べた研究はこれまでほとんどな
い。「温暖化は世界の食糧安全保障に大きな影響を
与える」と警告。逆にノルウェーやグリーンランド、
カナダ周辺などの高緯度海域では漁獲量の大幅増が
予想され、温暖化は漁業をめぐる世界の格差を大き
く広げるという。
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これも旧聞だが、メタンハイドレートも『 Nature 』
誌の5月29日号に掲載された論文(Nature Vol 453,29
May 2008,doi:10.1038 / nature06961)によると、メタン
ハイドレートが融解し、急激な地球温暖化を引き起
こした可能性があるという。今後同じことが繰り返
されるかもしれないと論文は示唆しているが、その
メタンハイドレートは魅惑的なエネルギー源でもあ
る。米エネルギー省メタンハイドレート研究開発プ
ログラムの中心になっている研究者のRay Boswell は
「われわれが求められているのは、将来、これを政
策立案者の現実的な選択肢にすることと、何が利用
できるかを明らかにすることだ。いざ必要となった
とき、科学技術の面であと30年かかるという状況は
避けたい」と言っていることからも、細心の注意を
強いることは間違いない。
【お百度参り】
Depression
強いるということで、うつ病などの精神的な疾病が
増えていることが、厚生労働省の患者調査でわかっ
たと報じている。抑うつなどの症状が続くうつ病の
患者数(躁(そう)うつ病を含む)が、初めて百万人
を超えたことが3日、厚生労働省が3年ごとに実施
している患者調査でわかった。長引く不況などが背
景とみられる一方、新しい抗うつ薬の登場が患者増
につながっていると指摘する声もある。
患者調査によると、うつ病が大半を占める「気分障
害」の患者数は、1996年に43万3000人、99年は44万
1000人とほぼ横ばいだったが、2002年調査から71万
1000人と急増し、今回の08年調査では、104万1000人
に達した。10年足らずで2.4に急増していることにつ
いて、杏林大保健学部の田島治教授(精神科医)は
「うつ病の啓発が進み、軽症者の受診増も一因」と
指摘する。うつ病患者の増加は、新しいタイプの抗
うつ薬が国内でも相次いで発売された時期と重なる。
パナソニック健康保険組合予防医療部の冨高辰一郎
部長(精神科医)は「軽症のうつは自然に治るもの
も多い。しかし日本ではうつを早く発見し、薬を飲
めば治るという流れが続いており、本来必要がない
人までが、薬物治療を受けている面があるのではな
いか」とあるが、これは騒がれるから患者が増える
という主張に聞こえるが、「経済損失」ということ
では成長戦略の中心に置く必要があるとは言い過ぎ
か。つい、最近まで「百度参り」という信仰があっ
たが、風化したのか精神力の劣化か聞かれなくなっ
た。対処療法と根本療法の双方に気配りしていかな
ければと自己の経験からそう思う ^^;。
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デンドロビウム(学名:Dendrobium)は、ラン科セッ
コク属の学名カナ読みである。日本ではセッコクな
ど数種があるが、通常は上記の名で呼ばれるのはこ
の属の植物のうちで、洋ランとして栽培されている
もの。東南アジアを中心に世界各地に広く分布して
いる多年草。11~ 4月頃に開花する。原種が千以上
あると言われ、その色や形、特徴も多岐にわたる。
デンドロビウムは、ギリシア語の「デンドロ(木)」
と「ビウム(生ずる)」に由来し、野生では木に着
生する。
特徴は、茎が多肉の棒状になって立ち上がることで、
そこから節ごとに数枚の葉を並べる。花は、蘭の花
として、比較的特徴の少ない形で、唇弁は他の弁よ
り丸くて大きいだけで、特に変わったところはない。
花が茎の節ごとに短い柄の先に1つずつつくのがノ
ビル系、茎の先端から長い穂状花序を伸ばすのがフ
ァレノプシス系(胡蝶蘭・ファレノプシスの花序に
似ている)で、この2つがもっともよく作られる。
娑婆はまだまだ底が見えない。これではいけないか
なと自分を振り返る歌を書く。落ち着かない、これ
から寄り合いだ。ランの一種「デンドロビウム」。
花言葉は「わがままな美人」。
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