極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

ポインセチア、年賀状遅れる

2009年12月25日 | 知財安全保障


兎も角も 無事に向かえる クリスマス ポインセチアは 赤々と燃え


  Hydrogen-fluoride-3D-vdW.png HF

新幹線で米原、そして、近江長岡で下車し、アポロ
ーンの紹介で、伊吹山麓のアルマイティの庵をベゴ
ニヤが訪れた。ベゴニアは、昨日の大阪市淀川区の
森田化学工業事業所で鉄製タンクが爆発し4人が死
亡した事故について、どう思うのかと切り出した。
三フッ化ホウ素は水との化学反応でフッ化水素酸
を発生する。フッ化水素酸はさらに鉄と化学反応し
て水素を発生させる。タンクは鉄製だったから“河
童の川流れ”やね。洗浄不足でフッ化水素酸が残留
したのと違うかなぁ。

Fe 2HF    FeF2H2



尤も、森田化学工業は、ステファケミカル等の化成
メーカでいまブームになっているハイブリッド車用
のリチウム二次電池用のフッ酸化合物の増産に加え
半導体用のフッ酸化合物の生産が堅調な上、フッ酸
廃液リサイクルなど忙し過ぎるので経験上、安全が
手薄になってしまう」と話すが、ベゴニアにはチン
プンカンプンだが、「リチウム電池は充電できるの
ね。それで?」と繋いだ。



  

アルマイティは肯き、「三フッ化ホウ素の製法だが、
非水溶液法とと湿式法とがよく知られている。非水
溶液法は、有機溶剤、例えば、エーテルなどの三フ
ッ化ホウ素と錯化合物を形成した溶媒中にフッ化リ
チウムを作用させて無水ホウフッ化リチウムをつく
る」「火事ですね」「そうだ。非水溶媒へのフッ化
リチウムやホウフッ化リチウムの難溶性で、純度が
悪く、火災などで危険だ。一方、湿式法はホウフッ
酸溶液に炭酸リチウムを作用させてホウフッ化リチ
ウムをつくるが、生成する塩(LiBF4 ・H2O)の脱水
のために200℃程度の加熱が必要だが、折角のホウ
フッ化リチウムが分解し、純度が低下する上に数千
ppmの水分は残る。




高重純度に効率よくリチウム電池用の電解質として
重要な無水ホウフッ化リチウムをつくるには、無水
フッ化水素の存在下に、フッ化リチウムと三フッ化
ホウ素とを反応させる。ホウフッ化リチウムを、無
水フッ化水素と作用させ、さらに、200℃付近から熱
分解が始まり、350℃以上では、LiFに相当する約20
%の重量が残りるが、水が存在しないので、加水分
解が起こらない
。余剰のフッ化水素は、低い温度(
50℃)で容易に除去でき、ホウフッ化リチウムの
熱的分解が避けることができ、脱離したHFの跡には
微細孔となり容易に乾燥できるという」。

LiBF4 ⇔  LiFBF3

※ガス導入管、窒素気流口、排気口及び攪拌機を備
えたフッ素樹脂容器に、無水フッ酸入れ、-10℃に
冷却してLiFを加えて溶解させた溶液にBF3を通して
反応させ、15℃に加温溶解後、-20℃に冷却。ろ過
分離し加熱乾燥→特許:P1998-95609A「ホウフッ化
リチウム・1フッ化水素塩及びその製法、並びに、
それを用いた無水ホウフッ化リチウム」(森田化学
工業)
イメージ ID=000002
イメージ ID=000006
※特許:P2005-26088「 リチウム電池の処理方法お
 よびリサイクル方法」(トヨタ自動車)



なるほど、その道は険しいですねとベゴニアがいう
と、アルマイティは、平坦そうに見えるがそれが王
道と説く。“知力の剣”をえるには見えぬ背景を見
抜く透視術がいることをベゴニアははじめて知るこ
とになる。例えばと彼は続ける。「葉型自動水やり
装置」(上図参照)は空気から水を収集してくれる。
電源を入れて、葉の形をした装置を土中に挿入すれ
ば、空気から水を取り出して、自宅の植物に水をや
ることができる。旅行などで留守をする時の水やり
もこれで安心。長期の旅行でも水やりの心配ないと
いう代物だが、ソーラセルの電源で土壌水分センサ
と連動させると農産物の生産に用いれば無人化に役
立つという。



また、新型シャワーは(上図参照)、制御装置がパ
イプに付き、上から下までのノブがコントローラし
水温、時間、水圧の調整を行う。ノブの操作で位置
調節やノズル角度が調節できれば、立ったままや座
った状態で使用でき、いま流行のマイナスイオン水
粒やマイクロバブルを発生させことができれば大ヒ
ット間違いないといい「必要は発明の母やね」と括
り、最後に彦根の住むコキノダイモナスを紹介した。




旅人の 宿りせむ野に 霜降らば 我が子羽ぐくめ 天の鶴群
 
                  遣唐使の母 /万葉集 



銀も 金も玉も なにせむに 優れる宝 子に及かめやも

                     山上憶良 
 

コキノダイモナスとベゴニアは夢京橋にいた。陶舗
『こいで』でショットグラスを物色した後、十王の
名水の近くの庵でひとしお「Blanto」バーボンを飲み
干しながら、ティンカーベルとシェルが騒ぐ中、ま
だ見ぬ“知力の剣”について話しを交わしその日を
終えることとなった。



 

【M氏への返信:バイオマスアルコール】

早速のご提案ありがとうございます。

面白いですね(超音波/減圧蒸留/ガス液分離膜な
どの比較検討がいります)。

※「超音波霧化分離

バイオマスアルコール問題は3つあり、1つは、ポ
ストCOP15への取り組み、2には国の政府的先
導の如何。3つめは、1㍑当たり百円の壁を如何に
突破するかだと。釈迦に説法ですがね。

追伸

環境投資は、長期的視点が大切ですが、忘年会でお
配りしたものは、医療・福祉・エネルギーを包括し
た日本企業への投資をカテゴリ・クラスタとしてま
とめたもので、千株単位ても全部に投資すれば5千
万円近い金額になりますが、リスクが絶対ないとい
えませんが、堅実な投資だと確信しています。それ
と来春になれば「一期会」も企画しましょうか。


                            




ポインセチア(英名 poinsettia)はトウダイグサ科ト
ウダイグサ属の植物。常緑性低木。葉は薄く、楕円
形。花はいわゆる杯状花序である。花びら等は存在
しない。その下に着く葉の形の包葉が赤く染まるの
が鑑賞の対象となる。その赤さはキリストの血の色
に例えられる。原産は中央アメリカ(特にメキシコ)。
ポインセチアという名前の由来はアメリカ合衆国の
初代メキシコ公使であったJ・R・ポインセットによ
る。原産国とされるメキシコ合衆国では、「ノーチ
ェ・ブエナ(聖夜)」と呼ばれる。日本には明治時
代に来た。和名はショウジョウボク(猩々木)。大
酒飲みの赤い顔が似ていることから名付けられたと
いう。観葉植物として、クリスマスの時期にあわせ
て短日処理をして、紅葉させて緑色の葉色とのコン
トラストを楽しむ。増やし方は、水を張った容器や、
土に挿し木をすれば発根する(水に挿す場合は、水
に挿す前に切り口から出る乳液状の樹液を拭き取っ
ておく。メキシコ原産の「ポインセチア」。花言葉
は「祝福」。





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