さっぱりと 明るさ途絶え 元気なく 熟れるに早し 柊南天
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河村たかし
久しぶりのジムから帰りテレビを見ていたら、新政権
の問題が吹き出している様子は不安にさせる。います
べき第一優先課題は、来年度会計予算を早期に成立さ
せることだ。事業仕分の削減額は当初予定の1/3以
下で国債充填額が税収額を20%以上超えてもやむを
得ないというのが国民への落としどころだ(→その担
保は、成立以降の景気回復→富裕階層所得税増と間接
税増の時系列的準備)。予算成立が遅れるようでは、
現政権があっけなく瓦解し大混乱になるのが必定とも
の申す。こんなことをブログしていたら、なぜか弘田
美枝子の『人形の家』が浮かんできた ^^;。
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【究極の小型風力発電】
日本の風況は比較的風速が低く、縦軸型風力発電機に
適しているが、従来の縦軸型風力発電機は横軸型風力
発電機よりも効率が低い面があった。このため、上流
側の広い範囲の風速を有効利用し、高発電効率、低コ
スト、強風への強い耐力を持った縦軸型風力発電機の
開発が期待されている。
マグナス効果と原理
L = ρUΓ
但し、一定速度または一様流速度を U、流体の密度を ρ
とすれば、発生する力 L は次式で得られる。
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下記の特許は、垂直回転軸を中心軸とする円周上に、
各個自転する円筒(マグナス円筒と呼ぶ)を複数個垂
直に軸支して配置したマグナス型風車部と発電機部と
で構成され、各マグナス円筒を風速中で自転させるこ
とで発生するマグナス効果により、マグナス型風車部
を回転させ、その回転力により発電機を回転させて交
流電力を発電することにより前述課題を解決できると
する。
※特許:P2008-175070
「縦軸マグナス型風力発電機」
以上のような風力発電は、①風速3m/秒以下には対
応できない。②メカニカル構成が多く経済性、保全性
に不利である上に、③コンパクト(シュリンク)性と
いう点でも問題が残る。もう少しいうと、『デジタル
革命』時代にそぐわないという思いが強い。そこで、
下記風力発電装置は、風力を有効的に利用し、安価で
設置が容易で、外部に電力の供給が可能な装置、及び
微弱風でも測定が可能な風速測定装置だという。回転
軸が偏心運動をする風車の回転により生じる振動によ
り、圧電素子部材が押されて発電できるという。ここ
で、回転方式がプロペラ、マグナル、ダリウス、ジャ
イロ、サボニウス、S型ロータなどがあるが、シンプ
ルで微風駆動が可能なものならどの様なものでも構わ
ない。
※特許:P2009-243393
「圧電素子を用いた風力発電機並びにそれを用いた風
力発電装置及び風速」
以前、ブログで掲載したが(『柘植にダウンサイジン
グ』)、ビルの屋上の風力が比較的大きい垂直外壁に
風力発電素子を平面的組み込むことで経済的効率よく
発電させることが可能だろう。風力発電素子が小さく
なれば集積回路技術の開発は勿論、直流を交流変換す
るサイリスタの開発も重要となる。少しの、小さな風
力で大きな起電力を得られる時代の幕開けが来ている。
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柊南天(Mahonia japonica)はメギ科の常緑低木。中国
南部、台湾、ヒマラヤ原産で庭や公園などに栽培され
る。葉は奇数羽状複葉で互生し、小葉は硬くヒイラギ
の葉に似て鋸葉はとげとなる。常緑で落葉はしないが、
冬に赤銅色になる部分があり紅葉のようになる。春先
に総状花序に黄色い花をつけ、その中にある雄しべは
昆虫などが触れることによる刺激で内側に動いて花粉
をなすりつける。果実は液果で秋に青く熟す。これを
実生として、果肉をとり、植える。同属には約70種あ
り中国から北米・中米にかけて分布する。小葉の細長
いホソバヒイラギナンテン M. fortunei もよく栽培され
ている。
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さし鍋、行平鍋、雪平鍋
さし鍋に 湯沸かせ子ども 櫟津の 檜橋より来む 狐に浴むさむ
長意吉麻呂
櫟本町、在原神社
渡来人といわれる宮廷歌人の長意吉麻呂の歌を面白く
その地勢的歴史学?な背景を調べる。実に面白い。面
白いのは良いのだが、昨日からさっぱり元気が出ず陰
鬱で向陰性な時を過ごす。ジムの子供達や年配の女性
たちは元気よく泳いでいた。めっきりと冬風情となっ
たが柊南天の実を見て「元気出せ」と歌う。中国原産
の「ヒイラギナンテン」。花言葉は「激情」。
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