極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

深層崩壊とマイクロ波反応

2010年09月19日 | WE商品開発



平穏な 風を見送り 色褪せぬ 千日紅に 想い寄せつ 







THE LAST MESSAGE 海猿】

昨日は、秋祭りの宵宮で御旅所の掃除
で近所の草刈りで古傷の?腰痛が出て
きたが、彼女との約束の映画『THE LA-
ST MESSAGE
海猿』を鑑賞。なにせ、
東シナ海ガス田開発問題や中国漁船衝
突事件、メキシコ湾原油流出事故もあ
り、現実とオーバラップして迫力満点。
欲を言えば、ダーイハードのような
“現場の汚れのリアリティ”をもっと
強調した方が良いだろう(もっとも、
2D版の鑑賞だからいえるのかもしれ
ないが)。

鑑賞中、何度も「命がけの現場」の記
憶が何度もオーバー・ラップし、なぜ
知らないが「ゼネラル石油精製堺工場
火災事故
」やこれまで経験してきた「
電子部品製造プラント建設現場」がフ
ラッシュ・バック。このような <現場
性> を汲み取らない創作」はすべて価
値が低いと思う。 思うが『海猿シリー
ズ』はこれで終わりだと彼女から聞か
され、これを超えるスケールの大きい
日本映画が創作されることに期待した
い。

【滋賀のバイオ燃料



石油の代替エネルギーとして注目され
るバイオエタノールをクズの葉や茎な
どから取り出すことに、長浜バイオ大
の大島淳教授(遺伝子工学)らのグル
ープが成功したという。雑草として、
刈り取られることが多いクズから、高
濃度のアルコールが生成できるため、
価格が急騰するトウモロコシなどの穀
物に代わる原料になればと期待される。

バイオエタノールは植物をアルコール
発酵させてつくる。光合成で酸素をつ
くる植物を原料とするため、京都議定
書では、燃焼させても二酸化炭素の排
出量は「ゼロ」とみなされる。米国や
ブラジルなどでは、原料としてトウモ
ロコシやコムギの栽培が盛んだが、近
年の穀物価格の急騰の主要因とも指摘
される。

大島教授らは、クズに含まれたでんぷ
んをエタノールに変えるため、すりつ
ぶしたクズの茎や葉、根にグルコース
(ブドウ糖)や酵母、こうじ菌を添加。
これを72時間、約30度で温めて発酵さ
せたところ、濃度11.38%のエタノール
ができたという。大島教授は「トウモ
ロコシでも濃度は8%ぐらい。

クズに着目したきっかけは、自然素材
から金属加工液を製造する会社「タイ
ヨウテック」(東近江市建部下野町)
を経営する、共同開発者の福谷泰雄さ
ん(68)の「失敗」だったという。数
年前に自社の製品を使った工場で、作
業員が気分が悪くなって病院に運ばれ
る事故が起きたため、福谷さんらは加
工液を分析。アルコールが検出された
という。08年5月に大島教授に共同研
究を持ちかけた。

滋賀県の長浜バイオ大学の大島淳教授
と、東近江市にある水溶液の製造会社
「スリー・イー」らは、でんぷんを多
く含まない水草や雑草などの植物から
バイオエタノールを作るには「セルロ
ース」という糖分に酵素を入れて分解
する必要があるが、酵素は価格が高く
コストの引き下げるためアルカリ水溶
液を加えて糖分を分解するという。乾
燥させた水草10グラムからおよそ4グ
ラムのバイオエタノールが作られてい
て、効率よく製造量を確保できる見込
みだというが、緑藻類でのバイオ燃料
化と比較すると遜色はないだろうか(
カクテル工学ボトリオコッカス』)。





 表1 木質糖化方式

方   式 概     要
酸糖化 硫酸を使いセルロースを溶解
酵素糖化 前処理が必要。酵素の低コスト化
超・亜臨界水処理 回分処理が前提
アルカリ処理 アルカリを加え,170~180℃で数時間煮るとリグニンとヘミセルロースがアルカリ液に溶け,セルロースが残る
微粉処理 微粉砕に大きな動力が必要,化学薬品を使用しない
微生物処理 白色腐朽菌のリグニンを分解は長時間かかる
ソルボリシス 加溶媒分解法、有機溶媒やイオン液体を溶媒とする
















【バイオエタノールの製造コスト】

ブラジルなどのバイオエタノール生産
国でのコストは¥30~40/㍑(輸出依存
国の日本は円高自家中毒のため自国で
の産業育成という点では逆風となる。
国家産業育成政策→『環境リスク本位
制』下での基本方針の確立)。その内
訳の1/3~1/4が酵素代に支出されるた
めこのコストダウンの開発が焦点
とな
っている(酵素生産コストは原料の選
択(→アサヒ、キリン)、あるいは「
分解+発酵」の2工程を1工程にする
技術(あるいは、遺伝子工学で新型酵
素の開発→神戸大学・トヨタ自動車、
月桂冠
))。




図 アルカリ蒸解・酵素法による
木質
   バイオエタノール 製造システム


前載の表1でイオン液体でコストダウンを
行おうとする技術→リグノセルロース系バ
イオマスのセルロースとリグニンの分離方
法として、弱硫酸法、有機溶媒法、酵素法
などが挙げられるが、低い処理効率、副
反応の発生や分解処理後の廃液の処理
などに課題がある。また、セルロースやヘ
ミセルロースの副反応により生成した副
生成物は次の生物的反応や菌や酵素の
活性に悪い影響を与えるため、その存在
は次の生物的糖化やエタノール発酵には
障害を、水酸基含有有機化合物と水のイ
オン液体とからなる混合処理液を用いて、
リグノセルロース系バイオマスを処理し、
リグノセルロース材料中のリグニンを膨潤、
分解させて混合処理液中に溶解させてか
ら除去する方法などが開発されている。

※「特許|イオン液体によるリグノセルロ
ース系バイオマスのセルロースとリグニン
の分離化方法」



※イオン液体とは、通常「塩」は食塩
のように常温下では固体だが、塩を構
成するイオンを比較的サイズの大きな
ある種の有機イオンに置換した場合、
融点が低くなり、室温付近でも液体状
態で存在するようになることがある。
従来はイオン性液体と呼ばれていたが、
"ionic" の対訳を「イオン性」としてい
る学術用語があまりないことから「イ
オン液体」と呼ばれるようになった↓。




また、木質バイオ燃料としてエタノー
ルまで転化させず「バイオオイル」(
石油)として使用する開発も進んでい
る。木質を粉末処理し(この粉体をそ
のまま原料としてガス化しバイオマス
燃料として発電するのがバイオマス発
電)、溶媒、触媒を加え、大型電子レ
ンジのマイクロ波反応装置でバイオマ
スオイルを製造する方法だ。この方式
の利点は、

(1)廃材、間伐材を粉末化すること
 で、燃料化の直燃及び間接燃料化2
 つの選択生まれる(直燃方式のアン
 チ・タール化)。
(2)バイオオイルのナフサをこれま
 での石油製品の代替原料と供給する。

後者は、「自然の人工化」という現代
の錬金術が完成されるが、地産地消や
モーダールシフトの完成形が生まれる。




「日本におけるバイオエタノールの生産
         コストとCO2削減コスト分析」
「沖縄振興策:バイオマスエタノール」


【深層崩壊】

今年の夏は異常豪雨で「深層崩壊」と
いう言葉が流行った。この原因に人為
的経済活動の帰結あるというなら有史
上はじめてということになる(純粋な
自然現象としてなら『創世記』のノア
の方舟などがある?)。もう少し言う
と利便性追求行動にあったとすれば、
経済活動全てに当てはまることなのか
もしれない。そのことを『パンデッミ
ック症候群』と気づき書き記したが、
辺見庸であった(『
蓮華草とオーバー
カムⅠ
~Ⅲ』)。



郷社の秋祭りの宮世話仲間と飲み交わ
すたわいない会話にもその秋の深さと
同様に全般的な危機的深淵が重なって
いるのだと歌を詠む。もっとも成功し
たどうか分からないが。



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