『ビハインド・ユー その「何か」は、鏡の中にいる』
BEHIND YOU(2020年アメリカ)
監督:アンドリュー・メシャム
マシュー・ウェドン
脚本:アンドリュー・メシャム
マシュー・ウェドン
出演:エリザベス・ビルクネル
アッディ・ミラー
ジャン・ブロバーグ
フィリップ・ブローディ
■ストーリー■
1979年、寝る前に洗面所に行ったアンジェラが鏡の中に連れていかれるのだった。
40年後、母親を亡くしたオリヴィアとクレアの姉妹は、母親の姉の叔母のベスの家へ預けられることになる。ベスは最初、断るがやむを得ず、父親が海外にいて連絡がつかないこともあり預かることにするのだった。ベスは、姉妹に11時消灯したら朝まで部屋から出ないようにする、また、地下室には行かないといった家のルールを伝えるのだった。食事でベスの友人チャールズが作った食事でクレアはアレルギー反応を起こすのだった。隠し味にピーナッツバターを使っていたためだった。
そんなとき、オリヴィアは壁の中に隠された鏡を発見し、のぞきこむく部屋の様子が映っている鏡に幽霊らしきものを見るのだった。また、クレアは、ぬいぐるみに誘われるように地下室に入ってしまうのだった。地下室では、母親のふりをした霊がクレアをそそのかして現れようとしていた。
■感想■
ある家の鏡の中にいる邪悪な何かの恐怖を描くオカルト映画。
叔母のベスは、オリヴィアに、この家には呪われているとか説明してましたけど、なんで住み続けてたんでしょうね、、。
そうしないと、映画にならないですけど、、、。
オリヴィアに「あれ」を打ち負かすために服役後、家に戻ってきたとか言ってますけど、、、。
基本的には家に住んでいただけで何もしていなかったんですよねー、。
霊能力者とかに協力してもらって何とかならなかったものかと、、。
まるっきり違う方向の作品になっちゃいますねー。
どうやら今作の邪悪な何かは家にとりついているみたいなんで、幽霊屋敷物ってコトですよね、、、。
1979年になぜ突然現れたのか??
それに、あの家って、郊外の普通の家なんですよね。森に中とかにある家でなく、普通の郊外の家、、、。
そんなー、町中に幽霊屋敷??
あれ、でも、『ヘルハウス』(1973年)のベラスコ邸も街中だし、ラッツ一家が住んでたアミティヴィルの家は郊外の普通の家、アルゼンチン映画の幽霊屋敷物『テリファイド』(2019年)の家も町の中の感じでした、、。すいません、、。
幽霊屋敷は、森の中って、勝手に思い込んじゃってました、、、。
幽霊屋敷物は傑作が多いから、こんな普通の特長ない作品だと、すぐに忘れちゃいそうです、、。
「そんな家紹介しちゃダメだろー」と思わず不動産屋に突っ込みたくなる『怪奇!血のしたたる家』(1971年)、リチャード・マシスン原作の大傑作ホラー『ヘルハウス』、ダン・カーティス監督の『家』(1976年)、ロバート・ワイズ監督の『たたり』(1963年)のリメイク『ホーンティング』(1999年)、250分超えのスティーヴン・キングのミニシリーズ『スティーヴン・キングのローズレッド』(2002年)、等々、今までも色んな魅力を持った作品がたくさん作られているのに、なぜ、この地味地味な作品を作っちゃたんでしょうか??
今まで幽霊屋敷物のホラー映画を、全然観たことがない映画ファンには、それなりに面白く観れるかもしれないですけど、、、。
■日本語吹替キャスト■
オリヴィア、アンジェラ:浪瀬 麗子
クレア :林 良恵
ベス :大谷 理恵
チャールズ :大塚 智則
カミラ :観月 秦多
若いベス :川端 秦
若いチャールズ :林 勇希
レイチェル :津田 夏那
オムニバスのアミカスのホラー映画。
大傑作。リチャード・マシスン「地獄の家」の映画化。
アルゼンチンのホラー映画。