蝴蝶飛 LINGER(2007年香港)
監督 ジョニー・トゥ
脚本 アイヴィ・ホー
出演 ヴィック・チョウ、リー・ビンビン、ラム・シュー、ヤオ・ユン、ロイ・チョン
■ストーリー■
ミスキャンパスとつき合っていたアトンと、エンジャは惹かれあい、交際を始めるのだった。しかし、ささいなコトが原因でケンカになり、ケンカ中、バイクに乗っていたアトンが事故に遭い死亡してしまうのだった。
3年後、エンジャは法律事務所でアシスタントとして働いていたが、未だ交通事故のトラウマから抜けれず、精神科医にカウンセリングのため通院していた。そんなある日、幽霊になったアトンがエンジャの前に現れるのだった。
■感想■
ジョニー・トゥ監督の恋愛ファンタジー。
出演は台湾のアイドルF4のヴィック・チョウ。『ドラゴン・スクワッド』(05年)のリー・ビンビン。
さすが、さすが香港映画!
アトンが、ミスキャンパスの恋人がいるにも関わらず、今作のヒロイン、エンジャとつき合いだして、ささいなことでケンカをして交通事故でアトンが死んでしまい、その後、3年後エンジャが法律事務所で働きだすまで、わずか冒頭5分です!!5分でここまでの展開!!
精神科医のカウンセリングを受け続けていてトラウマから抜けれず精神が病んでいるのを描くまであと3分!!ここまでで8分!!
ハリウッドも見習って欲しい!!恋愛映画が嫌いな映画ファンでも思わず引き込まれる冒頭からの10分!!すごすぎ!!
香港映画にとって、そんなの普通なんですけど、やっぱり久しぶりに香港映画を観ると感動しちゃいます!
アンディ・ラウ、チャーリー・ヤンの『愛と死の間で』(05年)
セシリア・チャン、ラウ・チンワンの『忘れえぬ想い』(03年)
等々、コメディでないマジメな恋愛映画なのに、恋愛映画が好きじゃない自分も、ドンドン画面に引き込まれる冒頭からの導入部!!
今作は恋愛映画なのかな??って思って観ていると、全然、そんな様子にならない・・・。そう、今作はエンジャが立ち直るまでの物語だったのです。そんなマジメな内容なのに、なぜか、死んだ人間が幽霊になって現れる展開!!それもアトンだけじゃなく、白バイ警官の幽霊まで。
導入部からの展開は良かったのですが、そのあとの展開がダラダラした感じに・・・。アトンの幽霊が出てきて昔に行ったりするのに、なぜかファンタジー色は薄いです。
ヴィック・チョウやリー・ビンビンのファンだったらそれなりに楽しめるんでしょうけど、恋愛映画やマジメな映画が苦手な@KOBAには、ちょっとだけ長かったかも。ランニングタイム88分なんで長く無いんですけどね。
ジョニー・トゥ監督、アンディ・ラウ、サミー・チェン主演の『イエスタデイ、ワンスモア』(04年)はコメディタッチで進んでいって、最後、なぜか感動作になっちゃう少しマジメな作品でしたけど、今作は、『イエスタデイ、ワンスモア』よりもっともっともっとマジメにした感じの作品って印象です。
自分は香港映画なら苦手な恋愛映画やマジメな作品でも観続けます!
でも、今作は自分にとっては、かなりマジメ!マジメすぎかも!55点
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ジョニー・トゥ監督の感動作『イエスタデイ、ワンスモア』
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