『イースタン・プロミス』
EASTERN PROMISES(2007年カナダ、イギリス、アメリカ)
監督 デビッド・クローネンバーグ
脚本 スティーヴン・ナイト
出演 ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー=スティール、シニード・キューザック
■ストーリー■
ロンドン、助産師アンナの元に少女の妊婦が運び込まれるのだった。少女は手遅れで、女の子を産んで死んでしまうのだった。アンナは、少女が持っていた荷物の中にあった日記から少女の身寄りを探そうとするのだった。日記はロシア語で書かれていて内容は分からなかった。アンナは、日記の中にはさんであったカードからロシア料理店を訪ねるのだが。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
デビッド・クローネンバーグ監督の描くクライムドラマ。
脚本は『堕天使のパスポート』(02年)のスティーヴン・ナイト。
デビッド・クローネンバーグの前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05年)の主演のヴィゴ・モーテンを迎えてのイギリスのロシアンマフィアを描く作品だっていうから、てっきりアクション系の作品かと思いきや、なんと、普通のドラマでした。
いかれた役を演じることの多いヴァンサン・カッセルも、今回はおかしさ度も低めだし、ストーリーもおとなしいし、本当に普通のドラマでした。
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がグラフィックノベルを原作にした活劇風の作品だったので、期待しすぎちゃいました。
でも、脚本が『堕天使のパスポート』のスティーヴン・ナイトですから、マジメな作品だって気づかないといけなかったんですよね。
デビッド・クローネンバーグ監督も、けっこうマジメな作品を撮るから、観る前に気づくべきでした。
ちゃんとしたアクションシーンもサウナシーンでの格闘シーンの1箇所くらい。もっともっとハデな作品だと思ってました。自分的にはドラマ的な作風な作品よりも、アクション活劇風な作品を観たかったです!!
それにしても、主人公ヴィゴ・モーテンセンの役柄の設定が、いかにもB級アクション映画風の設定でちょっとおかしかったです。(“ちょっと”どころか“かなり”ですけど)
この設定って「日活アクションなのーっ??」って思わず突っ込んじゃいました!!
映画を観ていると、それなりの感じにはなっていくんですけど、まさか、本当に主人公の設定が、こうだったなんて!!いまどき、こういう設定だと逆に新鮮に感じちゃいます。
こんな主人公の設定で今作を他の映画監督が作ったら、絶対にC級アクション映画になってしまうであろう設定も、重厚な演出で、しっかりしたA級作品に見せてしまうデビッド・クローネンバーグ監督はさすがです!!
だって、この設定で今どき、C級アクション映画以外でマジメに犯罪映画を作るなんて、香港のノワール映画くらいでしょ!!
これはすごいホメ言葉ですからね!!
ちなみに今作は2007年、アメリカ、イギリス、フランスで映画賞でノミネートされました。
アカデミー賞(主演男優賞)、ゴールデングローブ賞(作品賞、男優賞、音楽賞)、イギリスアカデミー賞(主演男優賞、英国作品賞)、セザール賞(外国映画賞)です。
こんないかにもB級アクション映画風な主人公の設定の作品が、こんなにたくさんの賞にノミネートされるなんて!!
みんな「香港アクション映画や日活アクション映画を観ていないの??」
まぁ、観ていないんでしょうけど・・・。
アクション映画ファンが観たら、ごく普通の設定でも、こういうジャンルの作品をあまり観ない人にとっては、面白いのかな?「う~ん、良くわからないです」
ところで、組織のボスの側近(実質、ボスなのかな??)になってしまったヴィゴ・モーテンセンは今後どうなるんでしょうね??色々と想像しちゃいます!!
生きている世界の違うナオミ・ワッツと会うことはもう無いんでしょうけどね。
映画を観終わったあと、色々と映画について話したがるフランスなんかでは、こういうラストへの展開って受けるんでしょうね!!
デビッド・クローネンバーグ監督の次回作にも期待しちゃいます。 70点
デビッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン主演の作品といえば
潜入物の日活アクションといえば、赤木圭一郎の『紅の拳銃』
EASTERN PROMISES(2007年カナダ、イギリス、アメリカ)
監督 デビッド・クローネンバーグ
脚本 スティーヴン・ナイト
出演 ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー=スティール、シニード・キューザック
■ストーリー■
ロンドン、助産師アンナの元に少女の妊婦が運び込まれるのだった。少女は手遅れで、女の子を産んで死んでしまうのだった。アンナは、少女が持っていた荷物の中にあった日記から少女の身寄りを探そうとするのだった。日記はロシア語で書かれていて内容は分からなかった。アンナは、日記の中にはさんであったカードからロシア料理店を訪ねるのだが。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
デビッド・クローネンバーグ監督の描くクライムドラマ。
脚本は『堕天使のパスポート』(02年)のスティーヴン・ナイト。
デビッド・クローネンバーグの前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05年)の主演のヴィゴ・モーテンを迎えてのイギリスのロシアンマフィアを描く作品だっていうから、てっきりアクション系の作品かと思いきや、なんと、普通のドラマでした。
いかれた役を演じることの多いヴァンサン・カッセルも、今回はおかしさ度も低めだし、ストーリーもおとなしいし、本当に普通のドラマでした。
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がグラフィックノベルを原作にした活劇風の作品だったので、期待しすぎちゃいました。
でも、脚本が『堕天使のパスポート』のスティーヴン・ナイトですから、マジメな作品だって気づかないといけなかったんですよね。
デビッド・クローネンバーグ監督も、けっこうマジメな作品を撮るから、観る前に気づくべきでした。
ちゃんとしたアクションシーンもサウナシーンでの格闘シーンの1箇所くらい。もっともっとハデな作品だと思ってました。自分的にはドラマ的な作風な作品よりも、アクション活劇風な作品を観たかったです!!
それにしても、主人公ヴィゴ・モーテンセンの役柄の設定が、いかにもB級アクション映画風の設定でちょっとおかしかったです。(“ちょっと”どころか“かなり”ですけど)
この設定って「日活アクションなのーっ??」って思わず突っ込んじゃいました!!
映画を観ていると、それなりの感じにはなっていくんですけど、まさか、本当に主人公の設定が、こうだったなんて!!いまどき、こういう設定だと逆に新鮮に感じちゃいます。
こんな主人公の設定で今作を他の映画監督が作ったら、絶対にC級アクション映画になってしまうであろう設定も、重厚な演出で、しっかりしたA級作品に見せてしまうデビッド・クローネンバーグ監督はさすがです!!
だって、この設定で今どき、C級アクション映画以外でマジメに犯罪映画を作るなんて、香港のノワール映画くらいでしょ!!

ちなみに今作は2007年、アメリカ、イギリス、フランスで映画賞でノミネートされました。
アカデミー賞(主演男優賞)、ゴールデングローブ賞(作品賞、男優賞、音楽賞)、イギリスアカデミー賞(主演男優賞、英国作品賞)、セザール賞(外国映画賞)です。
こんないかにもB級アクション映画風な主人公の設定の作品が、こんなにたくさんの賞にノミネートされるなんて!!
みんな「香港アクション映画や日活アクション映画を観ていないの??」
まぁ、観ていないんでしょうけど・・・。
アクション映画ファンが観たら、ごく普通の設定でも、こういうジャンルの作品をあまり観ない人にとっては、面白いのかな?「う~ん、良くわからないです」
ところで、組織のボスの側近(実質、ボスなのかな??)になってしまったヴィゴ・モーテンセンは今後どうなるんでしょうね??色々と想像しちゃいます!!
生きている世界の違うナオミ・ワッツと会うことはもう無いんでしょうけどね。
映画を観終わったあと、色々と映画について話したがるフランスなんかでは、こういうラストへの展開って受けるんでしょうね!!
デビッド・クローネンバーグ監督の次回作にも期待しちゃいます。 70点
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デビッド・クローネンバーグ監督、ヴィゴ・モーテンセン主演の作品といえば
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