『ニンジャ・アサシン』
NINJA ASSASSIN(2009年アメリカ、ドイツ)
監督 ジェームズ・マクティーグ
脚本 マシュー・サンド
J・マイケル・ストランジスキー
原案 マシュー・サンド
出演 RAIN
ナオミ・ハリス
ベン・マイルズ
ショー・コスギ
リック・ユーン
■ストーリー■
ユーロポールの女刑事ミカ・コレッティは、相次ぐ謎の殺人事件の捜査中、ニンジャの存在に近づくのだった。ニンジャの暗殺集団“小角の一族”はミカの命を狙うが、ニンジャの雷蔵が現れ、ミカを救うのだった。
“小角の一族”のボス、えんの小角に、仲間を殺され脱走し抜け人となった雷蔵は、復讐する機会を狙っていたのだった。
■感想■
ジョエル・シルヴァー、ウォシャウスキー兄弟が製作したアクション映画。
現代のヨーロッパを舞台に、忍者の暗殺集団が暴れまくりの荒唐無稽の内容をマジメに映像化しています!
監督が、全く盛り上がらないエンターテイメント失敗作『V・フォー・ヴェンデッタ』(2005年)のジェームズ・マクティーグっていう点だけで期待度がマイナス100点なんですけど、今作は『V・フォー・ヴェンデッタ』よりは、何とか楽しく観れる作品になっています!
“少なくとも、冒頭のギャングをニンジャが殺しまくるスプラッターシーンが展開し終わるまでは・・・!”
その後は、ダラダラ、タラタラ、ユルユル…。
まるっきり盛り上がらない!!
オープニングだけが、最高のピークであとは下降線をたどって行くような連載コミックのような展開に…!
監督が三隅研次だったら、5億倍くらい面白い映画になったろうに…。
存命の監督で、アクション映画が得意な監督が何人もいたろうに、なんでジェームズ・マクティーグなんでしょう??「アメリカン忍者」シリーズの監督でも起用すれば良かったのに…。
主人公も、RAINでなく、マイケル・ダディコフをキャスティングしたら、それだけで、アクション映画ファンは大喜びだったのにッ。
『アメリカン忍者』(1985年)、『アメリカン忍者2 殺人レプリカント』(1987年)のサム・ファーステンバーグ。
『フレディvsジェイソン』(2003年)のロニー・ユー。
最近は編集の仕事ばかりで監督作が無い『パニッシャー』(1989年)のマーク・ゴールドブラット。
B級アクション映画の職人監督、アンドリュー・デイヴィス。
バイオレンス映画が得意なエリック・レッド。
どんな題材の映画でも、それなりの作品にしてしまうピーター・ハイアムズ。
日本からだったら、北村龍平。
低予算映画『サムライ・アベンジャー復讐剣 盲狼』(2009年)の光武蔵人に監督してもらった方が、10000倍は面白くなったろうに!!
なんで、ジェームズ・マクティーグなの??映画を面白くしようとする気が無いとしか思えないですね!!
盛り上がらない上に、クライマックスの展開には、超驚きの展開!!今まで、ゴルゴ13でなければ倒せないような不死身だった忍者集団が、明るいライトで照らされたら、ドイツの警察隊に皆殺しにされちゃう弱さ!これは、どういうこと??まるで。打ち切りが突然決まって連載コミックの最終回のような展開にびっくり!
忍者集団が、唐突に無敵から、ただのザコキャラになっちゃうのはどういうこと??
あと、主人公よりも、悪役のショー・コスギの方がどうみても強そうなのもいけないです!
頑張れ!ショー・コスギ!とか思っちゃいます!
いくらでも面白くなりそうな題材なのに、どこにでもあるようなC級アクションにしちゃうんだから。それは、それで1つの才能なんでしょうけどね。でも、自分がアクション映画のプロデューサーだったら、決して、ジェームズ・マクティーグは選ばないです! 45点
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Rain,ナオミ・ハリス,ショー・コスギ | |
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Rain,ナオミ・ハリス,ショー・コスギ,リック・ユーン | |
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