『悪魔の手毬唄』
(2009年日本)
演出 星 護
脚本 佐藤 嗣麻子
原作 横溝 正史
出演 稲垣 悟郎
小日向 文世
かたせ 梨乃
山田 優
仁科 亜季子
谷原 章介
柴本 幸
山崎 裕太
多岐川 華子
犬塚 弘
■ストーリー■
金田一耕助は、静かな田舎で静養するため鬼首村の温泉へとやってくる。その村では、23年前の昭和7年に、「亀の湯」の女将、青池リカの夫の源治郎が殺される事件が起きていて、犯人と思われた詐欺師、恩田幾三が行方不明となっていた。そんなとき、村出身の歌手の大空ゆかりが村に帰ってくるということで話題になっていた。
そんなとき、リカの息子の歌名雄と縁談が進んでいた由良家の娘、泰子が村に伝わる手毬唄の歌詞のように殺される殺人事件が発生するのだった。
■感想■
稲垣悟郎が、探偵金田一耕助を演じるフジTVで放映されたTVムービーのシリーズ第5作。
今作は、2009年1月に放映されました。
稲垣悟郎が、金田一耕助を演じるシリーズは
『犬神家の一族』(2004年)
『八墓村』(2004年)
『女王蜂』(2005年)
『悪魔が来たりて笛を吹く』(2006年)
『女王蜂』以降は、毎年、年始に放映していたんですけど、2010年、2011年と放映されていないようなので、もうこの5作目で終了なんでしょうかね??
稲垣悟郎ファン向けなのか、フジTV製作だからなのか、誰が観ても分かりやすい作品になっているのが、稲垣金田一シリーズの特長です。今作も、金田一耕助が田舎で出遭う事件の特長である田舎の因習、おどろおどろしさといったものは、サラリと描かれています!
「分かりやすい金田一!」
まぁ、そこが、稲垣金田一の良いところでもあるから良しとするしか無いですね。
金田一耕助の映画化作品で、自分が好きな作品は、何と言っても、渥美清主演、野村芳太郎監督の『八つ墓村』(1977年)でしょうねぇ!!時代設定を現代(製作当時のですけど・・・)にして、ミステリーから突然オカルト映画になるアクロバット的な展開には驚かされましたからね。
おどろおどろしい設定がオカルト映画向きでは、ありますけど、まさか、本当にオカルト映画にしてしまうなんて、ある意味、日本のホラー映画として代表的な1本に選びたくなっちゃいます!!
ていねいに作っているにも関わらず、なんで、最後はオカルト映画に??
ところで、今作『悪魔の手毬唄』は、TVムービーっていうこともあり、すご~く観やすい作品になっています。
でも、金田一耕介が活躍する作品って、なんで映像化する作品は何度も何度も同じ原作が選ばれちゃうんでしょうかね??どうせだったら、あまり映像化されていない作品を、映像化すれば良いのに。
まぁ、真剣に金田一耕助の映像化作品を楽しみたければ、1977年、1978年に毎日放送で製作された「横溝正史シリーズ」を観ろってコトなんでしょうけどね。ソフト化もされてるし、買えってことなんでしょうけどねぇ~。 50点