『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』
ODD THOMAS(2013年アメリカ)
監督 スティーヴン・ソマーズ
脚本 スティーヴン・ソマーズ
原作 ディーン・クーンツ
出演 アントン・イェルチン
アディソン・ティムリン
ググ・ンバータ=ロー
ウィレム・デフォー
■ストーリー■
南カリフォルニアの田舎町のダイナーで働く奇妙(オッド)という名を持つオッド・トーマス。彼には母親ゆずりの特殊な能力があり死者の霊や、残酷で凄惨な死をかぎつけて現れるボダッハを見ることができるのだ。
オッドの母親は霊が見えるということが信じてもらえず施設に送られたため、オッドは、この特殊な能力を隠して暮らしていた。この能力を知っているのは、恋人のストーミーや、町の警察署長だった。
オッドは、この能力を使って事件を解決し、警察の捜査に密かに協力していた。そんなある日、オッドは町にボダッハが多数見つけ、町に大事件が起きるであろうことを知るのだった。彼はダイナーにやってきた奇妙な髪形の男が事件を起こすであろうと感じ、事件の発生を防ごうと動き出すのだが…。
■感想■
ディーン・クーンツ原作「オッド・トーマスの霊感」(ハヤカワ文庫)の映画化作品。
監督、脚本は『ザ・グリード』(1998年)、「ハムナプトラ」シリーズのスティーヴン・ソマーズ。
『スコーピオン・キング』(2002年)の脚本、原案、製作、『ヴァン・ヘルシング』(2004年)の脚本、監督、製作、『G.I.ジョー』(2009年)の原案、監督と万人受けするような大作に関わっていたスティーヴン・ソマーズですが、今作は最近の作品と比べると低予算のこじんまりとしたエンターテイメント映画になっています!
「面白い!面白すぎ!」
原作があるからでしょうけど、すごく面白い作品になっています!
ホラー要素があるものの、適度にユーモアのあるシーンもあって、ミステリー、サスペンス映画として十分楽しめる作品になっています!
ホラー度 ★★
ユーモア度 ★★★
ミステリー度 ★★★★
サスペンス度 ★★★★★
原作ファンはストーリーが分かっちゃっているのでラストの展開も普通かもしれないですけど、映画版の今作で初めて観た映画ファンには、ラストの展開は、ちょっとサプライズで、感動的な作品になっています。
いや~、本当に面白いですよ!
こういう作品を観ると、「スティーヴン・キングの小説ばっかり映画化していないで、ディーン・クーンツの小説も、どんどん映画化して欲しい」と思っちゃいますね!けっこうな作品数が映画化はされているんですけどね…。
ただし、ディーン・クーンツの作品のDVD化は、ほとんどと言っていいほどされていないんですよね。
TVムービーの『処刑ハンター』(1990年)、『インテンシティ緊迫』(1999年)とかもDVD化してくれないですかねぇ??
でも、オリジナル版のランニングタイムは100分なのに、ソフト版は96分版なんでしょう??
つまらない映画は10分でも15分でも短いインターナショナル版や、日本公開に合わせて作られたカット版でも何でもOKですけど、今作のように面白い作品は、4分長い版で観たかったです。日本での劇場公開版は何分だったんでしょう??
エンターテイメント映画ファン必見!! 85点