『ハクタカ 白鷹雨音の捜査ファイル』
(2020年日本)
監督:本橋 圭太
脚本:川崎 いずみ
原作:梶永 正史(「組織犯罪対策課 白鷹雨音」(朝日文庫))
出演:真木 よう子
黒木 瞳
眞島 秀和
赤楚 衛二
■ストーリー■
武蔵野東署の白鷹雨音は、後輩の兎束とコンビを組んでいる刑事。吉祥寺のカフェで外の風景を見ている雨音は突然店を出て、麻薬所持の男を捕まえる。なぜ、分かったのかと尋ねる兎束に雨音は答える。「駅から出てきた人の流れは、どこかへ行く人間と待ち合わせをする人間の2タイプで、そのどちらでもない挙動不審だったというのだ」
吉祥寺中央公園でピエロのカッコをしてベンチに座る死体が発見される。テトロドトキシンによる毒殺だった。テトロドトキシンの毒は徐々に効いてくるので、麻痺した状況で被害者を運んできたことが推測された。雨音は公園をランニングしているランナーからの聞き込みで、ピエロがピエロを運んでいたという事実を知るのだった。ピエロのかっこうをした人間がピエロを運んでも怪しまれない、、。
テトロドトキシンがふぐの毒であること、フグが4本の歯を持っていること、そして死体のピエロが持っていた風船の書かれていた文字、1とTXXから雨音は連続殺人を計画しているのではと推測するのだった、、。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
2021年3月22日(月)(20:00~21:54)にTV東京で放送されたTVムービー。
原作は、「このミステリーがすごい!」大賞を受賞したサラリーマン作家、梶永正史の小説。
鷹のような鋭い眼光で事件の全貌を見通すハクタカと呼ばれる女性刑事の活躍を描いているそうです。
ほとんど観ない日本映画、、なんですが、、、。TV東京で放送していたので「このミステリーがすごい!」大賞受賞した作家の原作だしということで鑑賞。
冒頭のカフェで駅前を観ている雨音が、麻薬所持で男を捕まえるシーンを観て、これは、てっきり特殊能力を持った主人公の活躍を描いた作品??と思ったんですが違ってました、、。
ごくごく真面目なオーソドックスな2時間サスペンスでした。
1990年代前半までは、こんな作品普通に放送されていたと思うんですが、、、。
今は、ドラマがない時代なんで、こんな作品でも気になってついつい興味を持って観ちゃいました、、、。
公園のベンチに座っていたピエロ姿の被害者、、、しかも、しばらく生きていたらしい。
第1の事件のこのシーンの発想はすごーく良いです!!
つかみはOKみたいな!!
しかも、ヒロインはなんか、すごーく観察力があって凄そうだし、、。
でも、でも、そのあとは、普通の2時間サスペンスに、、。
日本の刑事ドラマなんで、(原作は未読のため原作通りか不明ですが、、、)ヒロインは、アパート(マンション)に住んでますが、あれは宿舎なんでしょうか??
あと、ミステリーだからしょうがないんですけど、フグの毒って、簡単には持ち出せないような気が、、。そんなに管理が甘かったんでしょうか??どんなお店かわからないですけど、、。
あと、ヒロインと黒木瞳、なぜか屋上で話すシーンが中盤とラストに、、、。これは『インファナル・アフェア』(2002年)の影響ですか??それとも原作通り??
ヒロインが犯人の元へ向かいますが、1人で行ったらダメダメ、、。ドラマだから良いですけど、、。
何となく観るにはちょうど良いですけど、ポップコーン食べながら観るには重たい、、。
原作は未読です。どれくらい違うのでしょうか??