『沈黙の報復』
RENEGADE JUSTICE(2007年アメリカ)
監督 ドン・E・ファンルロイ
脚本 ギルマー・フォーテイス2世
出演 スティーヴン・セガール
エディ・グリフィン
ダニー・トレホ
■ストーリー■
サイモン・バリスターの一人息子の警官マックスがギャングの抗争に巻き込まれて殺される事件が起きる。サイモンはマックスが殺された現場の近くに宿を取り復讐のために捜査を始めるのだった。
■感想■
スティーブン・セガールが殺された息子のために復讐に立ち上がるアクション!
とにかく、質より量とばかりにアクション映画に出演しまくりのスティーヴン・セガールですけど、もう少し、1本1本の作品の質を高めて欲しいです!
最近、DVDでリリースされたスティーヴン・セガールの作品の『沈黙のステルス』(2007年)、『沈黙の激突』(2007年)って、ストーリーそのものも意味不明なシーンの連続でした!肝心なストーリー展開も、編集が荒すぎてちょとついていけなかったんですけど、以上の2作品に比べれば、まだ今作はちょっとだけ映画っぽくなってます。
ガマンの範囲内で楽しめました。
あれ、この表現ってホメてないかも??
第1、ストーリーが単純明快です!
何物かに殺された息子の復讐に立ちあがる不死身な父親を描くという単純なストーリーなんで、安心して観ることができました。
なんてたって、アクション映画定番ののようなストーリーですからね。息子を殺されたオヤジが仇を討つだけのストーリーですからね。
襲ってくるギャング団を、これでもかこれでもかと延々と返り討ちにするセガール!観てて爽快なくらいです。
でも、でも、この今作のスティーヴン・セガールはオカシイ!オカシ過ぎる!勝手に怪しいと思ったギャング団のアジトに踏み込んで、逆らう奴らを殺しまくり!日本の1970年代の時代劇じゃ無いんだから、法律無視で、悪人殺しまくりって!絶対に捕まるでしょ!
日本の時代劇「破れ傘刀舟」や「破れ奉行」じゃないんだから!!(「破れ奉行」は一応奉行ですけどね)
CIAのエージェントでも、軍隊の仕事でもないのに、一般人がギャングだからって、殺しまくりっておかしいでしょ。
まさに歩く治外法権、歩く無法地帯状態です!
まぁ、ステーヴン・セガールの映画って、外国行っても、勝手に殺しまくりの歩く外交問題勃発状態ですから今さら気にしてもしょうがないですけどね!
スティーヴン・セガールの映画のファンは気にしないのかもしれないですけど、やっぱり気になっちゃいます!!
監督のドン・E・ファンルロイはスティーヴン・セガールと組むのは『沈黙の脱獄』(2005年)、『イントゥ・ザ・サン』(2005年)、『沈黙の傭兵』(2006年)に続いて4作目なんですけど、だんだんと作品的にこじんまりしていく感じがするんですけど。
今作に比べたら『沈黙の脱獄』なんてけっこうメジャー感いっぱいですもんね。
スティーヴン・セガールも自ら出演する作品で、脚本やら製作でスタッフで参加することが多いですけど、もう少しストーリーを練って欲しいですね。
もう少し出演作が少なくて良いですから、質の高い作品を観たい気がするんですけど・・・。
2003年くらいまでは『沈黙の標的』、『沈黙の聖戦』とそれなりに映画っぽい作品に出演していた気がするんですけどね。
あとは、香港映画のハードアクション『ドラゴン・スクワッド』(2005年)を製作総指揮したように、どんどん香港映画でも製作総指揮して欲しいです。
ところで、メキシコ人のギャング団のボス、ダニー・トレホと会ったスティーヴン・セガールが、少し話しただけで「うそは言ってない!」ってちょっとおかしいでしょ!あれだけのシーンのためだけにダニー・トレホを出演させるなら、あんまり必要なかったかも。
とにかく最強!無敵!の史上最強のオヤジ状態のスティーヴン・セガールで向かうところ敵なしです。もう絶対にスティーブン・セガールが勝つに決まってるんだから、もう少し強敵を用意するか、もうちょっと練りこんだストーリーを見せて欲しかったです。でも、どんな強敵を用意しても、1発で倒しちゃうんでしょうね。
身体を絞って、最強のコック、ケイシー・ライバックを演じる「沈黙の戦艦」シリーズの第3弾を観てみたいです。でも製作者が出てこないかもしれないですね。けっこうヒットすると思うんですけどね。 50点
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