『トランス・フューチャー』
LOOP(2020年ブラジル)
監督:ブルーノ・ビニ
脚本:ブルーノ・ビニ
出演:ブルーノ・ガリアッソ
ブランカ・メッシーナ
ビヤ・アランチス
ロベルト・ビリンデッリ
■ストーリー■
科学者のダニエルはビルの屋上で何者かに後から襲われる。そばでは恋人マリアが死んでいるのだった。そして、ダニエルを襲った人物は「今度はもっと急げ」の言葉を残し屋上から飛び降りてしまうのだった。しかし、飛び降りたと思われる地上には人が落下した痕跡は何もないのだった。
警察で事情聴取を受けるダニエルは、後ろから襲われているので犯人ではないと思われ解放されるのだった。屋上にいた謎の男が言った「今度はもっと急げ」の言葉から、ダニエルを襲った人物は、今まで28件もの未解決の連続殺人事件の犯人”郵便屋”ではないかと思われるのだった。一方、ダニエルは研究していたタイムマシンを完成させ、マリアを救おうとするのだが、、、。
□■□ネタバレあり□■□
今作の1番のトリックに触れているかも??
観る予定の人は読まないで下さい!!
■感想■
ブラジルのタイムトラベル系のSci-Fi映画。
アメリカ映画だと思って借りたら、ブラジル映画だったんですこしビックリ!!
ブラジル映画で面白かった作品で思い出されるのは『エリート・スクワッド』(2007年)と、その続編『エリート・スクワッド ブラジル特殊部隊BOPE』(2010年)くらい。あまりブラジル映画って観てないんですよねー。
正確には覚えていないんですが、上記2本以外だと、イタリアとの合作『キラー・フィッシュ』(1978年)、日本、カナダ、イギリス、イタリア合作『ブラインドネス』(2008年)、『シー・オブ・ザ・デッド』(2013年)、『トゥー・ラビッツ』(2011年)、『死体語り』(2018年)、『ケルベロス 紅の狼』(2018年)くらいしか観たことないかもしれないです。
と、思ったらあまりの淡々としたストーリーで観るのが苦痛だった、1970年代のTV東京90分枠の映画の定番の1本『SF惑星の男』(1969年)もフランスとの合作でした、、、。とのかく全然観てない国です、、。
ところで、今作ですが、勘の良い映画ファンなら、映画の冒頭、主人公のダニエルを襲った人物が誰かすぐに分かっちゃいます、、。
なのに、引っ張る!引っ張る!
しかも”郵便屋”という連続殺人鬼まで登場させて、あさっての方向に行くのかと思いきや、”郵便屋”の姿を見ると、これまた、勘の良い映画ファンなら正体が分かっちゃうという、、、。
なんでこんなに引っ張っちゃうの??
同じ場所に、違う時代のダニエルがいて、そばにいても、触っても何も起こらないという設定!!
これは、珍しい設定かも??
ランニングタイム99分なのに、すごーく長く感じちゃいました。
あと、10分くらい短くても良かったのに、、。
伏線回収しているというか、辻褄合っているというか、それだけです。映画として面白いか聞かれたら、すこーし微妙な感じ!!
破綻してないだけ、マシってことでしょうか??
でも、良く考えたら、ダニエルのお姉さんのシモーヌは何とかできなかったんでしょうか??彼女がもっとうまく動いたらもう少し何とかなったかも??
でも、マリアが死んじゃう歴史は変えられないから、どうしようもないんですよねー、、、。
ダニエルも、マリアが死んだあと、1回もタイムトラベルをしなかったら、こんなことにならないんでしょうか??
「うーん、全然分からない、、」
でも、そうすると、映画にならない、、、。
盛り上がり度 ★★
すぐに分かっちゃう度 ★★★★
主人公の自業自得度 ★★★★
タイムトラベル物だったら、どんな作品でも観るというSci-Fi映画ファンにのみオススメ!
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