もし昨夜の事件、神のご加護がなかったら、今、PCの前ではなく留置場の中にいたかもしれない。
昨夜のウォーキングは、他のメンバーは事情があって2人だった。
早朝の喘息発作があとを引いて昨日は体調がよろしくなかったけれど、
相方の元気に引きづられて歩いていました。
万博記念公園は、夜8~9時ごろは歩いている人も結構多く、
祭りの笛太鼓や踊りの練習をしている若者グループもいたりでそれほど怖くはありません。
歩き始めて40分位すぎて、ちょうど公園の真ん中にある池のほとりにさしかかったとき、突然相方が具合が悪くなったといって、ベンチに横になりました。
彼女はアスピリンふたい症という持病があるのは聞いていました。
食べ物などに反応し、全身に蕁麻疹が、それが体の内側にもでて喉をふさぎ気道と食道を狭げます。
目の前で、今まで話には聞いていた発作が突然発症したのです。
急激に悪化していくのが見て取れました。
彼女の家にある頓服薬を喉に無理やり押し込めば症状はうその様にひくそうです。
ちょうど家族は出払っていて、持ってきてくれる人はいません。
その場から取りに行くには時間がかかりすぎる。
見て見ぬふり、かかわりを恐れてか横になっているだけではまだ誰も声をかけてくれません。
公園のゲート内に入れる車は救急車と公園パトロールカーだけです。
仮に救急車を呼んで、見ず知らぬの救急病院に運ばれた場合、まず検査から始まらざるを得ず手間取るのが予想されました。
話すのは困難になってきていたけれど、意識ははっきりしていました。
公園パトロールカーに来てもらって、まず公園から出ようということになりました。
この人ならと直感で見込んで頼んだ中年男性が、パトロールカーを探しに行ってくれました。
その間10分ほどの間にもどんどん悪くなっていきます。
トイレに行きたいといいはじめたとき、覚悟を決めました。
瀕死の状態になったとき、人体のすべての穴は弛緩し、垂れ流しの危機が襲います。
悪いけど救急車よぶでといったらうなづいてくれました。
ケータイで119をコールしたのに、なぜか登録されてませんなんて表示されるのです。
110番や119番へのコール練習なんてしたことがないから、平常時に確かめとかんなあかん。
あたふたしているうちに、やっと先ほどの男性が公園パトロールカーを案内してきてくれました。
それから救急車を手配してもらって、車内で血圧を測定した時は30ー60、やばい!
症状、薬のこと、どこの病院へ行くかを話しているうちに、
だんだん落ち着いてきて、唇に色も戻り、顔中蚊に刺されたように腫れ上がっていたのが引いてきました。
今までは薬無しでは治まらなかったそうですが、ここで死ぬわけにはいかないと思った強靭な意識が働いたのでしょうか。
その後頼み込んで救急車で家まで送ってもらって難無きを得ました。
大勢の方のおかげで彼女は元気になりました。
もしあの時そのまま逝ってしまってたら、同行していた私は一服盛ったと疑われても仕方が無い状況だったのです。
説明してくれる本人が口無しになれば、解剖しても原因は不可解となり、家に返してはもらえなかったことでしょう。
神のご加護に感謝いたします。