先週、堺市博物館へ行ったことは書きましたが、その公園の一角に不思議な像がたってました。
百舌鳥耳原の由来が書かれてあります。
「仁徳陵築造の際、鹿が野から走り出てきて役人らの前に倒れ、その耳から百舌鳥が飛び去った」
南海高野線の沿線で生まれ育ったので、もずという地名は何の違和感もありませんでした。
南海高野線の中百舌鳥(なかもず)駅と百舌鳥八幡(もずはちまん)駅、
地下鉄御堂筋線のなかもず駅 JR阪和線の百舌鳥駅
夏には百舌鳥八幡宮を参拝した記録も残してます
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2014-06-30 百舌鳥八幡宮の大楠
百舌鳥八幡の社殿によれば、もずは「万代」
神功皇后が外征の帰りにこの地に立ち寄り、幾万代にわたる天下泰平を祈った。
そのために「万代(もず)」と称されるようになったという。
古代には「毛受」とも書かれたようでもあります。
なぜか大阪府のゆるキャラはこのモズです。
大阪府の府の鳥および堺市の市の鳥に指定されているんだそうです。
なみはや国体向けのキャラとして1993年に誕生した「モッピー」は
先月9/17に「もずやん」に改名したとニュースで聞きました。
なぜに大阪に堺はモズなんだろう…
今頃になってではありますが、
どう考えても〈百舌鳥〉という漢字3文字をモズと読むのは難しいことに気づきました。
だいたいからして、モズという鳥がどんな鳥かも知りませんでした。
Wikiによりますと、
様々な鳥(百の鳥)の鳴き声を真似た、複雑な囀りを行うことが和名の由来
モズは捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり木の枝股に挟む行為を行う。
秋に初めての獲物を生け贄として奉げたという言い伝えから「モズのはやにえ(早贄)」といわれた。
空腹、満腹に関係なくモズは獲物を見つけると本能的に捕える習性があり、獲物を捕らえればとりあえずは突き刺し、空腹ならばそのまま食べ、満腹ならば残すという説もある。
はやにえにしたものを後でやってきて食べることがあるため、冬の食料確保が目的とも考えられるが、そのまま放置することが多く、はやにえが後になって食べられることは割合少ない。また、はやにえが他の鳥に食べられてしまうこともある
サントリー 鳥百科「モズ」によれば
全長20cm。日本では全国の平地から低山地の農耕地や林緑、川畔林などに生息して、繁殖しています。冬には北日本のものや山地のものは、南下したり山麓へ下ります。
秋に高鳴きをしてなわばりを確保し、越冬したものは、2月頃から越冬した場所で繁殖します。4月中頃までにひなを育て終った親鳥は、高原や北へ移動しているようです。
小さなからだなのに、くちばしはタカのようにカギ型をしており、小鳥を捕らえたりもします。
モズは生け垣などのとがった小枝や、有刺鉄線のトゲなどに、バッタやカエルなどのえものを串ざしにする変わった習性があることで知られ、日本ではこれを「モズのはやにえ」と呼んで有名です。
イギリスではモズを「人の鳥」といい、ドイツでは「絞め殺す天使」と呼んだりするのも、このはやにえから名づけられたものでしょう。
これらのことから、江戸時代はモズは凶鳥で、モズが鳴く夜は死人が出ると信じられました。
冒頭にアップした画像の看板、百舌鳥の地名の由来といい
このモズの習性といい、なんか不気味で不思議な話です。