A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

どうしても聴けないCDがあるよ

2005年02月22日 23時15分29秒 | 灰野敬二さんのこと
灰野敬二さんの相当数有るCDは殆ど持っています。たいていの曲は10分以上、モノによっては70数分1トラックのみというものも有ります。その中で私がどうしても最後まで聴き通せないCDがあります。『こんなになってもまだ考えている』というタイトルの98年のCDで、ハーディーガーディーソロのアルバムで1曲のみ72分。ハーディーガーディーというのは中世ヨーロッパの楽器で手回しオルガンとも呼ばれるもので、外見は爆弾みたいな小太りの流線形。灰野さんはこれにピックアップをつけてエレクトリックにして演奏します。ライブではエフェクターを通して、この世のモノとは思えぬ耳障りな騒音を奏でます。身を委ねていると結構快感です。
でもライヴとCDは違うのです。このCDはライヴ録音ですが最初の20分はずっとブ-という低音が続きます。この辺で私の意識はだいぶ朦朧としてきます。20分を過ぎた辺りからやっと音階めいた演奏が聴こえ、そのうち歌も始まるのですが、だいたいこのあたりで私の意識は深い眠りに入ってしまうのです。CDはレコードやカセットと違って長い曲の途中から聞き直すというのが非常に難しいですよね。だから私はこのCDの前半しか聴いたことがありません。
灰野さんの音楽はBGMとなることを拒否する存在感のある音楽なので、ながら聴き、というのも難しいのです。『こんなになってもまだ考えている』、これをまるまる聴き通すのが、現在の私の目標なのです。
コメント (2)
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