A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

時代を隔てた世界の融合~内田光子:モーツァルト&ベルク

2008年08月20日 00時09分31秒 | こんな音楽も聴くんです
内田光子(p)、ピエール・ブーレーズ(指揮)という現代を代表する演奏家によるユニークな作品集。何と古典モーツァルト「グラン・パルティータ」と現代音楽のアルバン・ベルク「室内協奏曲」を組み合わせるという反則技だ。共通点はどちらの曲も13の管楽器が使われているからだという。なんという単純な理由!通して聴くと耳に心地よいモーツァルトから12音技法のベルクへという流れには確かに無理がある。しかし最近のクラシック界ではこうした古典と現代曲の組み合わせが多く見られる。
アンネ=ゾフィー・ムター(vln)はバッハとグバイドゥーリナを、ヒラリー・ハーン(vln)はシベリウスとシェーンベルクをそれぞれ1枚のアルバムに収録しているし、"メシアン弾き"として有名なピアニスト、ピエール=ロラン・エマールの7月の来日公演ではバッハ、ベートヴェンに交錯してカーターとメシアンの作品が演奏され好評だったという。
現代曲を古典曲とおなじレベルで捉えようという動きがあるのかもしれない。聴き手の方としては珍しい現代曲を一流演奏家の演奏で聴くことができて嬉しい限りである。

100年の
時代を超える
クラシック

ロックだとビル・ヘイリーとベックを一緒に聴くようなものか。



コメント
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