A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ブッゲ・ヴェッセルトフト@恵比寿リキッドルーム 2008.9.21 (sun)

2008年09月22日 01時32分26秒 | 素晴らしき変態音楽
10年くらい前からヨーロッパを中心に"フューチャー・ジャズ"が流行した。これは従来のジャズにテクノやエレクトロニクスな要素を融合した近未来ジャズであった。その中心となったのが北欧ノルウェーのJAZZLANDレーベル。その創設者がプロデューサー/キーボード奏者のブッゲ・ヴェッセルトフトである。1997年、彼はNew Conception Of Jazz(ジャズの新しいコンセプト)というバンドを率い精力的に活動を始めた。
私は2001年作品の3rdアルバム「ムーヴィング」でブッゲを知り、軽快なテクノ・ジャズ・ビートに乗ったキーボードを中心とした電子楽器のインプロが心地よく気に入った。来日も2度ほどあり、ジャズならではの即興の見事さとグルーヴィーなビートに痺れた。
ブッゲは2000年代半ばNew Conception Of Jazzを解散し、ソロで活動を始めた。そして今回7年ぶりの来日かつ初のソロ公演が行なわれた。ピアノの弦を叩く音やパーカッションの音をループさせコンピューターやエフェクターで変形させていく方法論はジャンルこそ違え、灰野さんの一部に通じるものがある。そうして生まれるビートはグルーヴィーというよりはクール。ピアノ・プレイも北欧らしい透明感に溢れたリリカルなものだった。「テイク・ファイヴ」のカヴァーも含む90分のライヴは進化するフューチャー・ジャズの姿を見事に体感させてくれた。

未来ジャズ
クールな感性
漂わせ

JAZZLANDはワールドミュージックやフリー・ジャズ系のアーティストもいて注目のレーベルである。
JAZZLAND HP English



コメント (2)
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