やっぱりソニック・ユースはカッコいいなぁ、と思わせる通算16枚目のオリジナル・アルバムである。
1981年結成だから27年目になる。1990年の「GOO」以来在籍してきたメジャーのGeffenレコードを離れて、USインディーズの草分けMatadorレコードに移籍しての初作品。「18年間メジャーに所属してきたが、レーベルからの要望、規制があって、完全な相互理解は得られぬまま終わったよ」とサーストン・ムーアは語っているが、確かにメジャーでの近作は檻に入れられたような、もしくは綿を口の中に入れられたような、釈然としないムードが漂っていた。それを私たちは熟成とか成長とか呼んできた。
そのことが、この「The Eternal」を聴くとよく分かる。楽曲のコンセプトはメジャー時代とそんなに変っていない。しかし演奏に込められた熱気や勢いが全く違うのである。80年代インディー時代最後にリリースした名作「Daydream Nation」に直結するスピード感とタイトさとシンプルさを持った作品である。どの曲もまばゆいエネルギーを発散しており、40代とは思えない若々しさを感じさせてくれる。
相変わらずアーティスティックなアートワークに飾られ、今回は初の紙ジャケでのリリース。今年の1月6日に心筋梗塞で亡くなった元ストゥージズのロン・アシュトンに捧げられている。CD内袋の写真は若き日のロンだろう。
ソニックス
呪縛を離れて
羽ばたいた
"今更ソニックスでもあるまいし"と考えている貴兄にこそお勧めのアルバムです。
1981年結成だから27年目になる。1990年の「GOO」以来在籍してきたメジャーのGeffenレコードを離れて、USインディーズの草分けMatadorレコードに移籍しての初作品。「18年間メジャーに所属してきたが、レーベルからの要望、規制があって、完全な相互理解は得られぬまま終わったよ」とサーストン・ムーアは語っているが、確かにメジャーでの近作は檻に入れられたような、もしくは綿を口の中に入れられたような、釈然としないムードが漂っていた。それを私たちは熟成とか成長とか呼んできた。
そのことが、この「The Eternal」を聴くとよく分かる。楽曲のコンセプトはメジャー時代とそんなに変っていない。しかし演奏に込められた熱気や勢いが全く違うのである。80年代インディー時代最後にリリースした名作「Daydream Nation」に直結するスピード感とタイトさとシンプルさを持った作品である。どの曲もまばゆいエネルギーを発散しており、40代とは思えない若々しさを感じさせてくれる。
相変わらずアーティスティックなアートワークに飾られ、今回は初の紙ジャケでのリリース。今年の1月6日に心筋梗塞で亡くなった元ストゥージズのロン・アシュトンに捧げられている。CD内袋の写真は若き日のロンだろう。
ソニックス
呪縛を離れて
羽ばたいた
"今更ソニックスでもあるまいし"と考えている貴兄にこそお勧めのアルバムです。