A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

諧謔と緻密さ~ブリューゲル版画の世界

2010年08月18日 00時42分04秒 | アート!アート!アート!
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ブリューゲル:版画の世界」展を見に行った。
ピーテル・ブリューゲルは16世紀ネーダーランド(オランダ、ベルギー)を代表する画家として有名で美術の教科書にも必ず登場する。今回の展覧会はブリューゲルを中心に版画作品を約150点も展示した大規模な作品展だ。
緻密に描かれた線、民衆の暮らしや聖書の教えを描いた作風は、今で言えば風刺漫画のようなユーモアのセンスと写実的な正確さが感じられる。
「快楽の園」で有名なヒエロニムス・ボスの影響を受けた初期作品には、足のある魚や顔だけの化け物等ユーモラスで可愛い創造上の生物が画面を埋め尽くし、いくら見ていても飽きることはない。
学校で習った風俗画家としてのブリューゲルとは違った、幻視者としての彼の姿を知ることが出来る秀逸な展示だった。

ブリューゲル
溢れる妖怪
いと楽し

80年代初頭のノイズのオムニバス・アルバムの中で有名な「Fix Planet」のジャケットにブリューゲルの描いた「バベルの塔」が使われている。
コメント
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