A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

我が最愛のガールズバンド、Dolly Mixtureの3CD Box

2010年08月21日 01時50分22秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
このバンドについては以前も書いたと思うが、今回彼女等ドリー・ミクスチャーのほぼコンプリートなCD3枚組Box Set「Everything and More」がリリースされるという大事件に、狂喜乱舞している。
ドリー・ミクスチャーはイギリス出身。デブシー(b,vo)、レイチェル(g,vo)、へスター(ds,cho)のトリオで1978年に結成された。パンクに影響されたシンプルなサウンドに60'sガールズグループのポップさを取り入れ、ステージでも花柄のワンピースを着たり、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Famme Fatale」やリトル・エヴァの「Locomotion」をカヴァーしたりして、"怒りの音楽”=パンクとは異質の世界を創り出したユニークな存在だった。シングルはChrysalisやポール・ウェラーのRespond Labelから4枚リリースされたが、彼女達の素晴らしさを印象づけたのは自主制作で1000枚限定でリリースされた2LP「Demonstration Tapes」だった。プロデュースにダムドのキャプテン・センシブルを迎え1978年~1982年のデモ録音を集めたこのアルバムはプレス枚数が少なかったこともあり幻の名盤扱いされているが、当時は日本にも輸入されており私は安く手に入れたし、某中古レコード店では200円で売られていた記憶もある。とにかくDIY精神に溢れたアルバムで、キュート極まりない演奏は後のアノラック・シーンにも影響を与えた。その後キャプテン・センシブルのバック・コーラスをつとめたりしたが1984年に解散。1990年代に再評価の中元メンバーのデブシーがBirdieというバンドで復活したりもした。こちらも素晴らしい。

今回リリースされた3枚組はDisc-1に「Demonstration Tapes」、Disc-2に活動中にリリースしたシングルやEPを完全網羅、Disc-3にライヴを含むレア音源を収録。ドリー・ミクスチャーの魅力を120%味わえる作品になっている。しかも未発表写真とセイント・エティエンヌ(懐かしい!)のボブ・スタンレーによるバンドの歴史を詳細に描いたライナーを収めた別冊ブックレット付。日本盤にはライナーの翻訳が付いている。

10年近く前にCD化された「Demonstration Tapes」もやがて廃盤になり高値で取引されていたから、この3枚組も将来貴重になることは必至。でもそんな投機的な気持ちではなく彼女達の色褪せない魅力に浸って欲しい訳だ。

心から
愛するバンドは
彼女達だけ

現在都内ではこのCDはDisk Unionでしか手に入らない。さあ今すぐユニオンへ急げ!

コメント (2)
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