朝日新聞にも取り上げられ話題になっている非常階段のヒストリー本を読了。
これは非常階段というひとつのバンドだけを描いた本ではない。1970年代終わりから1990年代までの関西ライヴハウス・シーンの生々しいドキュメントでもあるのだ。
その一例としてビデ・ガレージ・コンサートがある。後にウルトラ・ビデを結成するビデが高校生時代に、ロック喫茶どらっぐすとぅあの常連達と開いていたフリー・セッションで、JOJO広重さんはそこで自由な音楽と自主コンサートの方法論を学んだという。東京で言えば、吉祥寺マイナーで開かれていた十時劇場か、荻窪グッドマンの即興道場の様なものだったのではないだろうか。関西の音楽シーンの源泉を辿るようなドキュメンタリーである。
広重さんはそこから出発してウルトラ・ビデ~螺旋階段~腐食のメリィ~非常階段とバンド遍歴を重ねていく。それと共にアンバランス・レコード、アルケミー・レコードなどの自主レーベルの発展も生々しく描かれている。
シーンの動きを克明に描くと共に、この本は非常階段というバンドに関わった人達の青春ストーリーとも読み取れる。その意味では「ガセネタの荒野」の関西版とも言えるだろう。特に後半のJOJO広重さん、美川俊治氏、JUNKOさん、コサカイフミオ氏による文章は良質なレコードガイドであり、各自の青春遍歴を描き出した珠玉の文章と言えるだろう。
青春を
ノイズで過ごす
エントロピー
そういえば昔、音楽雑誌「G-Modern」に連載されていた「非常階段ストーリー」も面白かった。纏めて欲しいねえ、生悦住さん。
これは非常階段というひとつのバンドだけを描いた本ではない。1970年代終わりから1990年代までの関西ライヴハウス・シーンの生々しいドキュメントでもあるのだ。
その一例としてビデ・ガレージ・コンサートがある。後にウルトラ・ビデを結成するビデが高校生時代に、ロック喫茶どらっぐすとぅあの常連達と開いていたフリー・セッションで、JOJO広重さんはそこで自由な音楽と自主コンサートの方法論を学んだという。東京で言えば、吉祥寺マイナーで開かれていた十時劇場か、荻窪グッドマンの即興道場の様なものだったのではないだろうか。関西の音楽シーンの源泉を辿るようなドキュメンタリーである。
広重さんはそこから出発してウルトラ・ビデ~螺旋階段~腐食のメリィ~非常階段とバンド遍歴を重ねていく。それと共にアンバランス・レコード、アルケミー・レコードなどの自主レーベルの発展も生々しく描かれている。
シーンの動きを克明に描くと共に、この本は非常階段というバンドに関わった人達の青春ストーリーとも読み取れる。その意味では「ガセネタの荒野」の関西版とも言えるだろう。特に後半のJOJO広重さん、美川俊治氏、JUNKOさん、コサカイフミオ氏による文章は良質なレコードガイドであり、各自の青春遍歴を描き出した珠玉の文章と言えるだろう。
青春を
ノイズで過ごす
エントロピー
そういえば昔、音楽雑誌「G-Modern」に連載されていた「非常階段ストーリー」も面白かった。纏めて欲しいねえ、生悦住さん。