A Challenge To Fate

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祝!ユニヴェル・ゼロ来日~魅惑のチェンバー・ロック特集

2011年12月28日 00時14分32秒 | 素晴らしき変態音楽


今月初めの発表から一部の好事家の間で話題になっているベルギーのチェンバー・ロック・バンド、ユニヴェル・ゼロの初来日公演。私はチケ発の日に新宿のDisk Unionプログレッシヴ・ロック館で購入、整理番号16番をゲットした。

チェンバー・ロックとは文字通り「室内楽ロック」という意味。クラシックで使われる管楽器、弦楽器を取り入れたバロック調の"踊れない"ロックで、1969年イギリスのサードイヤー・バンド「錬金術」が始まりとされる。彼らは灰野敬二さんのフェイバリット・バンドでもある。



1970年代に同じくイギリスのカンタベリーから登場したヘンリー・カウが世界に広め、ヨーロッパ各地にチェンバー・ロックを標榜するグループが現れた。その多くが政治的な背景を持ち、ヘンリー・カウが提唱したRock In Opposition(R.I.O./反対派ロック)の旗の基に共同コンサートやメンバー交流を行った。



ユニヴェル・ゼロはドラムのダニエル・デニス(今回の来日告知ではドゥニという表記になってる)を中心にバルトーク、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ等のクラシックにも通じる真摯な音楽性を追求している。ジャケットも含め"暗黒のロック"というイメージが定着している。



彼らと並びチェンバー・ロックの最右翼と言えるのがフランスのドラムレス・バンド、アール・ゾイである。ピアノとトランペットが乱舞するサウンドが印象的だがやはり陰鬱な曲調で、ホラー/サスペンス映画のサントラに似合いそうなバンドである。



もう少しオシャレなのがフランスのZNR。エクトール・ザズーとジョセフ・ラカイユのふたりによるエスプリたっぷりの室内楽を聴かせる。後にザズーはビョーク、坂本龍一、デヴィッド・シルヴィアンらとコラボレートしエレクトロ・ポップ界で成功を収めるが2008年9月惜しくも60歳で病死してしまった。



さらにクラシック寄りになるとフランスのジュルヴェルヌがおススメ。サティやプーランクに通じる"家具の音楽"的美メロに溢れている。ジャケも印象派風でシャレオツ。邪魔にならない音楽。



チェンバーと
ちゃんばーは
似て非なるもの

【お詫びとご案内】
Facebookやtwitterでお知らせしたのでご存知の方も居るかと思いますが、私のYouTubeのアカウントが強制削除されました。著作権侵害というのが理由です。確かに色んなバンドに無断で動画をアップロードしてきた私に非がありますが、突然何の告知もなく削除というのが解せません。いずれにせよ今まで数年に亘り撮り溜めて来た動画はほとんどすべてが失われました。父が存命中に実家の納戸にあった私の昔のバンドのビデオやカセットをほとんど全て処分してしまったことが死後明らかになりショックでしたが、あらゆるものがいずれ失われる運命にあるのだと思います。しかし"YouTubeゲリラ"はめげることはありません。今後も出来るだけ動画を上げて行きたいと思います。新しいアカウントは mirokristel ですので気になる方はチャンネル登録をお願いします。
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