A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【えいたそモダニズム】Episode 2『ボールの奇跡』でんぱ組/ジャニス/XTC/ゲス乙/dCprG/ハイロウズ/ザ・フーetc.

2016年12月09日 08時34分43秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


時間は息を切らして、いち早くクリスマス、そして大晦日からのお正月へと光陰矢の如く全力で駆け抜ける。そんなときふと立ち止まって憧れの異性との有り得ない妄想に浸るのは決して後ろ向きの百太郎ではない。考えるだけでポッと頬を赤らめるのは推しメンとの接触の感触に違いない。しかも相手がお触り厳禁の神聖女神の場合、ヲタの憧れ度数は最大風速を記録する。筆者にとってその相手とはでんぱ組.incの癒えろう(yellow)担当えいたそ☆成瀬瑛美さんに他ならない。クリスマスを瑛美と一緒に過ごせたなら、その瞬間に命を盗られても構わない。



そんなことを夢眠(ゆめみ)ていたら、本当に今年のクリスマスに瑛美に会えることになった。12月25日(日)場所は横浜・大桟橋ホール『WWDBEST 〜電波良好!〜』リリース記念イベント第1部 2ショットチェキ撮影会/第2部 CDジャケットサイン会。奇遇なことに筆者の生誕日は12月25日。ということは、クリスマスだけでなくバースデーも瑛美と触れ合える、という二度おいしいスペシャル企画。すっかり舞い上がっていたところ、前回の触れ合いの際に託されたミッション(指令)がインコンプリート(不完全)であることに思い当たり冷や汗で目が醒めた。



2016年11月20日(日)イベントスペースEBiS303・イベントホールに於ける『でんぱの神神』DVD第7弾発売記念イベントのお渡し会の束の間の接触時に瑛美から託されたお題は「ボール」であった。その心は「ポケモンにハマっているから、中に入れるボール(モンスターボールのことか)」であった。即座にオレの頭に浮かんだのは、2015年1月20日(火)八王子オリンパスホールに於けるでんぱ組/ニューロティカ公演で、座席の真横に転がって来たサインボールを目で追うだけでゲットできなかった悔しさだった。その後WWDD大冒険ツアーで時々メンバーがステージから投げたが、腕力がなくて前10列目までしか届かず、最良でも15列目だった筆者の手の届く範囲にサインボールが降臨することはなかった。



オレの無念さを知って知らずか、非情なまでに残酷な瑛美からのミッションに応える為にあれこれ手を尽くしてボール曲を探索する作業に没頭するうちに、不思議なことにこれまでオレが体験したあらゆる苦しみ/悩み/悔やみ/妬みが見る見るうちに氷解し、頑だったオレの心が開かれて行くのを実感した。そして女神・瑛美の本当の意図を一瞬のうちに理解したのである。人間の心に巣食うあらゆるマイナス思考をプラスに転じる為に瑛美が与えたお題は、丸い球面に描かれたイラストそのままに、笑う角には福きたるの教えそのものだったこと。最新PVで「いま」という目に見えないボールを両手で掴む太陽の女神えいたそを偶像崇拝しつつ、彼女のモダンな慈愛の心を素肌で崇め奉ろうではありませんか。
【えいたそモダニズム】Episode 1『バタフライの掟』ソニックス/BUMP/カエラ/お奈々/マライア/エビ中/チャットモetc.

でんぱ組.inc「WWDBEST」MV Full


【えいたそモダニズム】Episode 2『ボールの奇跡』
●ジェリー・リー・ルイス『火の玉ロック』


ジェリー・リー・ルイス('Jerry Lee Lewis、1935年9月29日 - )は、アメリカのロックンロールおよびカントリー・ミュージックのシンガーソングライター、ピアニスト。1950年代後半のロックンロールで活躍し、「キラー (The Killer ) 」の愛称で呼ばれ、「ロックンロール初のワイルドな男」と言われることもある。「火の玉ロック(Great Balls of Fire)は1957年のヒット・ナンバー。

BALL(ボール)の曲で最初に頭に浮かんだのはロックンロールの創始者のひとり、元祖ピアノマン、ジェリー・リー・ルイス。燃える火の玉こそロケンローの本質に違いない。81歳の今でも健在で、メンフィスにホンキー・トンク・バーを経営しつつたまに歌っている。「いつも心に火の玉を」が長生きのコツ。

Jerry Lee Lewis - Great Balls of Fire



●ジャニス・ジョプリン『ボール・アンド・チェイン』Janis Joplin『Ball and Chain』


アメリカ合衆国のブルース歌手ビッグ・ママ・ソーントンが書き、自ら吹き込んだ楽曲。彼女自身が吹き込んだバージョンは『ビルボード』誌のチャートに入らなかったが、後にジャニス・ジョプリンがこの曲を演奏し、吹き込んだことによって、ソーントンの作品の中でも最も広く知られた楽曲となった。ジャニス・ジョプリンの1968年発表のデビュー・アルバム『チープ・スリル』(ビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー名義)に収録。

瑛美の心のボールは、27歳にして世を去ることになった女子ロッカーのレジェンドヒロイン、ジャニスの魂を召喚してしまった。。鎖の付いた鉄のボールを足に繋がれ自由の効かない隷属の身分への恨み節を絞り出すブルース歌唱が耳障りだとクレームが来ても知ったこっちゃない。凛とした佇まいと廿代とは思えぬ貫禄に、今でもフォロワーの多い伝説のロケンロー感覚。

Janis Joplin - Ball and Chain (sensational performance at Monterey)



●XTC『ボール・アンド・チェイン』


XTC (エックス・ティー・シー) とは、イングランド・ウィルトシャー州スウィンドン出身のロック・バンド。バンド名はアンディ・パートリッジが「Ecstasy」をもじったもの。ビートルズやビーチ・ボーイズといった英米問わず、オールディーズなポップスや、サイケデリック・ロックなどからの幅広い影響をもとに、その活動を通じてポップミュージックのオルタナティヴな可能性を追求した。独特のポップセンスとこだわりに満ちたアレンジを志向しながらポップス・ロックとしてのフォーマットを損なわない大胆なアプローチは、のちのブリットポップ・ムーヴメントにも大きな影響を与えた。

ジャニスとは同名異曲。ニューウェイヴの鉄砲玉XTCの5thアルバム『イングリッシュ・セツルメント』(82)に収録のフラワーポップなナンバー。鎖の球を外そうとサラリーマンが総決起するコミカルなストーリーはアニメ映画に繋がる疾走感が楽しめる。

XTC - Ball and Chain



●ゲスの極み乙女。『キラーボール』


『踊れないなら、ゲスになってしまえよ』は、ゲスの極み乙女。の2枚目のミニアルバム。2013年12月4日にgesukiwa recordsより発売された。第6回CDショップ大賞入選作品。収録曲「キラーボール」と「餅ガール」は、MVが制作された。2本とも監督は杉本視が務める。

下衆フリン騒動のことは忘れてしまおう。先入観を捨てて聴けば良質なポップセンスと、安っぽい歌謡曲感覚の交じり合い方は男と女の恋の駆け引きにも似たデジャヴ感が在る。ドラム女子ほな・いこかのエロかわいさに注目したい。ピアノ女子ちゃんMARIの如何にもヤマハ音楽教室講師的な胡散臭さも捨てがたい。

ゲスの極み乙女。"キラーボール" (Official Music Video)



●デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン 『MIRROR BALLS』


菊地成孔を中心とするビッグバンドdCprGのデビュー・アルバム『REPORT FROM IRON MOUNTAIN(アイアンマウンテン報告)』に収録。ライヴでの定番曲。

菊地のエレクトリック・マイルスへの憧憬を形にしたギラギラしたコンセプトはダンスフロアの賑やかさが相応しい。日本ジャズ界の手練が集まってのどんちゃん騒ぎは渋さ知らズへのヒップホップ世代からの回答といえよう。

DCPRG - MIRROR BALLS



●東京事変『ミラーボール』


音楽的進化と深化を続ける東京事変、3枚目のアルバム『娯楽(バラエティ)』は椎名林檎を除くバンドメンバー作曲による全13曲。2007年作。

ミラーボールはショービジネスの象徴にして繁栄の後の凋落をも想起させるアンビバレントな気分を隠している。ロックバンドを目指した林檎の気紛れバンドと揶揄されもする東京事変の浮き沈みは回るミラーボールの光に乱反射する。

Mirror Ball



●ザ・フー『ピンボールの魔術師』


イギリスのロック・バンド、ザ・フーが1969年に発表した楽曲。メンバーのピート・タウンゼントが作詞・作曲した。ロック・オペラ作品として知られるスタジオ・アルバム『トミー』からの先行シングルとしてリリースされた曲で、『トミー』のストーリーの中に組み込まれている。

子供の頃、銀色のボールをホールに落とさないよう弾くピンボールはパチンコよりもシャレ乙なハイカラゲームに思えた。しかし映画『トミー』でエルトン・ジョン演じるピンボールチャンピオンの道化師ぶりはパチプロに似たギャンブラーの悲哀を描いている。

The Who - Pinball Wizard (From "Live At The Isle Of Wight Festival")



●↑THE HIGH LOWS↓ 『夏の朝にキャッチボールを』


シングル「ロッキンチェアー」収録『flip flop』 2枚組となっている作品。HIGH-LOWSの代表曲はもちろん、CDシングルでしか聴くことのできないカップリング曲や、シークレットトラックが収録されている。彼らの魅力が満載されたベスト版とも言える作品だ。

甲子園を目指す野球少年じゃなくても男の子の遊びの定番キャッチボール。父親との思い出は革臭いグローブでキャッチするボールの重みに彩られている。パーンと言うキャッチ音は夏の朝のBGMとして理想的。川村カオリのカバーも聴き捨てならない。

↑THE HIGH LOWS↓ - 夏の朝にキャッチボールを



●ラヴ&ロケッツ『ボール・オブ・コンフュージョン』


バウハウス解散後、ピーター・マーフィーを除く三人で結成されたバンド。本作は86年にベガーズ・バンケットからリリースされたセカンド『エクスプレス』である。甘美なメロディと多彩に変化するノイズ・ギターの音色は、今聴いてもハッとする部分は多い。名作だ。

「Ball of Confusion (That's What the World Is Today)」は70年のテンプテーションズのヒット曲。歌詞が手元にないので正確なことは言えないが「混乱のボール」とは様々な問題に喘ぐ地球のことを指していると思われる。80年代ニューウェイヴの象徴ラヴロケは、髪形やファッションは野暮ったいがサウンドはカッコいいと再認識。アナログ盤を買いに行こう。

Love And Rockets - Ball Of Confusion [Music Video]



●ムーンラインダーズ『火の玉ボーイ』


1976年1月に鈴木慶一とムーンライダースのクレジットで発表された実質的なデビューアルバム。70年代のアメリカン・ロックからの影響を色濃く感じさせるこの作品は、当時の音楽シーンがもっていたポテンシャルの高さを伝えるだけでなく、日本のロック史上におけるひとつの金字塔だといえる。デビュー直前の矢野顕子、南佳孝など、ゲスト陣も豪華。

大学に入学したばかりの頃『火の玉ボーイ』という映画を観に行った。ストーリーは覚えていないが、会場で偶然会った高校の先輩と呑みに行き、帰りの電車で気分が悪くなり介抱された。思い出しても恥ずかしいが、その先輩のお蔭で地下音楽の世界に足を踏み入れることになったのだから「火の玉」のご利益は明らかである。

1976.01.25 火の玉ボーイ/鈴木慶一とムーンライダーズ



●AKB48(アンダーガールズ)『誰かが投げたボール』


AKB48の37枚目のシングル『心のプラカード』(2014)のカップリング曲。『AKB48 37ndシングル選抜総選挙』で17位から32位の「アンダーガールズ」によるナンバー。

オレに向かって心のボールを思い切り投げてこい!というキャッチコピーがあった気がするが誰だっけ。この場合のボールは気持ちのボール、愛情のボールでありキャッチしたら想いが適うと言われる女子高生の都市伝説であろう。

【MV】誰かが投げたボール ダイジェスト映像 / AKB48[公式]



●ももいろクローバーZ『ミライボウル』


「ミライボウル/Chai Maxx」は2011年3月9日に発売された、ももいろクローバーの3rdシングル。

瑛美が口にした「ボール」にはボーリングのボールの意味があることに気がついた。ボーリング場は「Ball」ではなく「Bowl」と綴るが丸い玉であることは確か。うーん今すぐボーリング場で瑛美の励ましの言葉を聴きたい。
でんぱ組.inc X ROUND1 supported by JOYSOUND

【ももクロMV】ミライボウル / ももいろクローバーZ(MOMOIRO CLOVER/MIRAI BOWL)



●ホワイト・ストライプス『ボール・アンド・ビスケット』


ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)は、アメリカのロック/ブルース・デュオ/バンド。アメリカ合衆国デトロイト出身。1997年に結成。ザ・ストロークスと共に、ガレージロック・リバイバルを代表するバンドとして知られる。『エレファント』は2003年の4thアルバム。

ボールとビスケット、歌詞がないので想像するしかないが、ブルース調のヴォーカルはジャニスを意識しているよう。21世紀は「チェイン(鎖)」の代わりにお菓子で繋がれているというモジリだろうか。

The White Stripes - Ball and Biscuit (Live) Under Blackpool Lights


えいたそと
キャッチボールで
クリスマス

▼バンドブーム30周年の影の主役ピンボールの2ndシングルが発掘されました!
●ピンボール 『閉じ込めたままの リメンバーボックス』


1986年ポプコン優勝、バンドブーム界屈指の名曲『失恋ダイナマイト』でデビュー。原宿のライヴハウスで1週間連続ショーケースライヴを行い、地方ラジオ局でNo.1ヒットしたが、不遇のうちにフェイウドアウトした幻のバンド。

シングル1枚で解散したと思っていたらセカンド・シングルもリリースしていた。持ち前の上ずったヴォーカルの熱は下がったがコーラスワークは進化している。オレ的もっと聴きたいバンドの5本の指に入る。情報求む。

ピンボール / 閉じ込めたままの リメンバーボックス
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