A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二×竹澤悦子@相模原 常福寺 2017.4.8 (sat)

2017年04月11日 01時47分57秒 | 灰野敬二さんのこと


常福寺ライブ -be-「Memento mori 死を想え」

開場18:00 開演18:30
3000円(要予約)
灰野敬二(ギター・パーカッション・歌)
竹澤悦子(箏・笙・パーカッション・歌)

神奈川県相模原市にある臨済宗の常福寺は約700年まえ、鎌倉時代末期に建立された由緒ある寺院。この本堂で23年前から「常福寺ライブ」と題して舞踏、現代音楽、講演会のイベントが開催されている。下北沢Lady Janeが制作を担当していることもありジャズや実験音楽のミュージシャンの出演も多い。今年は灰野敬二と田中悠美子のデュオが予定されていた。ところが田中が直前に持病の悪化で出演できなくなり、急遽箏・三味線奏者の竹澤悦子がピンチヒッターとして出演することになった。丁度桜が満開の日で、午前中の雨も止み、少し肌寒い風の吹く中、本堂の戸をすべて開け放ち、境内の桜の木や竹薮がライトアップされた幻想的なムードの中、住職の指導に依る座禅に続いて二人の初共演が始まった。



灰野はエナジーチャイム、タンバリン、シンバルなどパーカッションを演奏。ステージを降りて本尊の前で舞踏の動きでシンバルを打ち鳴らす。竹澤は2台の箏をメインに、笙や小さな玩具類をアトランダムに鳴らし、物質的な器楽演奏だけでなく呼吸するような有機的な音の流れ和創り出す。試算を交わすことは無いが、二人の間の風通しの良さは、クリエイティブな視点から見た交感度の高さを表している。灰野がギターに持ち替える。繊細な音量の爪弾きは桜の花が散るように、風に舞って広がって行く。竹澤の謡はオペラを思わせるよく響く声で、その雄々しさに思わず喘ぎ声が漏れるほど。灰野の叫びが同時発声し、仏の住処の何処かに存在している言霊を召喚する呪文になって、散った花が踏みにじられて端から抜け殻の塵芥(ゴミ)へと変貌するのを横目に睨んで歩き続ける。激しく萌えアガる桜の仄かな光に集いし、音楽の精と極みを同時に味わえる歓びを。



終演後は出演者と観客が弁当を片手にしあわせな夜桜鑑賞会へと変幻した。


常福寺ウェブサイト

桜咲く
ウズラの卵
古都の春

本日!
4月11日(tue)渋谷LUSH
MoE Japan Tour 2017


OPEN 19:00 / START 19:30 
ADV 3000 / DOOR 3500 (+1D )
LIVE
MoE
灰野敬二 & His Heavies


コメント (3)
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