A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MoE/灰野敬二 & His Heavies@渋谷LUSH 2017.4.11 (tue)

2017年04月14日 02時18分41秒 | 灰野敬二さんのこと


MoE JAPAN TOUR
LIVE MoE / 灰野敬二 & His Heavies

●OPEN 19:00 / START 19:30 
●ADV 3000 / DOOR 3500 (+1D )



ノルウェーのヘヴィ・ドゥーム・ハードコア・トリオ「MoE(モー)」の4回目の来日ツアー。昨年秋にヨーロッパでリリースされた最新アルバム『Examination of the Eye of a Horse(馬の目の検査)』の日本全国流通リリースにあわせて北海道から四国まで全国10公演の最終日は渋谷LUSHにて灰野敬二との対バン。それぞれ実験音楽の活動もしているMoEのメンバーは以前から灰野のファンで共演の機会を望んでいたという。遂に実現した対バンライヴに灰野はロックトリオ「灰野敬二& The Heavies:で臨んだ。生憎の春の嵐が吹き荒れる最悪の天気で動員は少なかったが、一期一会の貴重なライヴ空間が現出した。
Norway Heavy Doom Hardcore 諾威重量運命鋼鉄核『MoE モー/Examination of the Eye of a Horse 馬の目の検査』

●MoE


Guro Skumsnes Moe: Bass, vocals/Joakim Heibø Johansen: Drums/Håvard Skaset: Guitar。
先行はMoE。一見素朴な女性のGuroがベースを持ってステージに上がったとたん悪魔に取り憑かれたような形相で叫びを上げる。彼女の重低音爆撃ベース、ノイズを完全にコントロールするHåvardのギター、ハードコアと変態ビートを同時に叩き出すJoakimのドラムが三つ巴で繰り広げるヘヴィロックはありとあらゆる表情をぶち込んだ人間性の三重構造螺旋体。予測のつかない展開はいつまで聴いても飽きることが無い。セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・UK」の解体的カヴァーも鬼畜。


●灰野敬二 & His Heavies


灰野敬二:vocals, harmonica/川口雅巳:Guitar/片野利彦:Drums
THE HARDY ROCKSのメンバー二人とのトリオは2016年11月にスーパーデラックスで披露された。今回は新ユニット名を冠してのステージ。究極のHeavyを追求するユニットである。"BEST OF THE HARDY ROCKS"といえるセトリだが、音数が少ない分、アレンジの骨組みがダイレクトに発揮され、シンプルかつヘヴィな痺れるビートが炸裂する。灰野のブルースハープがヴォーカル以上の説得力で迫り来る。所謂ロッケンロールのスタンダード・ナンバーばかりなので、MoEのメンバーや西欧人のオーディエンスが驚くと同時に感動していた。

Set List:
1. End of the Night (The Doors)
2. Born To Be Wild (Steppen Wolf)
3. Money (Barrett Strong, The Beatles)
4. Summertime Blues (Eddie Cochran)
5. In My Room (Walker Brothers)
6. Wild Thing (The Troggs)
7. Five To One (The Doors)
8. Satisfaction (The Rolling Stones)


●MoE+灰野敬二


MoEに灰野がAir Synthでコラボレーション。ハードコア・パラノイアック・ロックにエレクトロニクスはよく似合う。途中からノイズ・インプロヴィゼーションに突入、Guroがフロアに降りてきてスクリーム・パフォーマンス。灰野のチャルメラが世界の終わりを告げる喇叭のように鳴り響く。ヘヴィロックと実験音響の新たな命が芽を吹くことが楽しみになる。

次回はより実験音楽へのチャレンジに期待したい。

ノルウェーと
日の出流る国の
ランデヴー

コメント
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