A Challenge To Fate

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デイヴィッド・トゥープ「聴取にもとづく実践の境界」@東京藝術大学美術館陳列館 2017.4.14(fri)

2017年04月17日 01時37分53秒 | 素晴らしき変態音楽


特別講演 デイヴィッド・トゥープ 「聴取にもとづく実践の境界」

日時:2017年4月14日(金)17:30開場、18:00スタート
場所:東京藝術大学大学美術館陳列館 (東京都台東区上野公園12-8)
料金:入場無料。事前予約不要、定員は当日先着100名。
日英通訳有り
Topics 特別講演 デイヴィッド・トゥープ 「聴取にもとづく実践の境界」



筆者にとってデイヴィッド・トゥープとは、70年代半ばにブライアン・イーノのオブスキュア・レーベルからLPをリリースし、80年代ニューウェイヴ期にフライン・リザーズや49アメリカンズ、ザ・プロムネーダーズなどの胡散臭い疑似ロックユニットの仕掛人として暗躍したフリーミュージシャンであり、既成の楽器ではなく、玩具や台所用品や大工用品を使って演奏する特殊音楽家のイメージが強い。しかしトゥープの真価は、80年代後半以降のアンビエント・ミュージックの創世に於いて発揮されたという。DJカルチャー、ドローン/アンビエント、フィールド・レコーディングといったジャンルをほぼ完全にスルーした筆者にとって、トゥープが現在何を考えているのか非常に興味深く、上野公園の奥に位置する東京藝術大学の門をくぐった。陳列館1Fのイベントスペースは満席で立見も出た。多くは学生か卒業生のようだが、筆者を含む学外からの参加者もかなりいたようだ。講演・対談・演奏いずれも興味深く、最近忘れていた学究的好奇心を刺激された。多岐にわたる内容をまとめることは荷が重いので、講演中のスマホのメモをそのまま転載することで、68年特殊音楽一筋のくせ者の片鱗をお伝えできれば幸いである。



18:00-18:15 イントロダクション 金子智太郎 (日本語のみ)
オーシャンオブサウンド
音の海
音に浸るアルバム


18:20-19:20 講演 「聴取にもとづく実践の境界」 デイヴィッド・トゥープ
1993来日川崎よしひろと出会う
水琴窟
水取り東大寺
二つの音、アヴァンギャルドに聴こえた
太古の音と現代の音のリンク
白い犬のおもちゃ、楽器になるか
マックスイーストレイのモーター楽器
出来事、楽器の本質を考え始めた
楽器と呼べる境界
フランソワジュリアン 仏哲学者
ブラントネス 味がしない
味の刺激に溢れた時代21世紀
強いものを求める傾向
音も同じ
中国の古い楽器グーチン
弦のない楽器 触るだけでよい 想像される音 頭の中だけで鳴る音は物理的な音よりもいい
何もない音を聞くことはできるか
絵画を聞くことができるか
描くことと録音
聴く行為を絵で表現するのは難しい
17世紀オランダの絵画 音を想像させる この絵は楽器だろうか
楽器にならないものはないのでは?
若い頃美大生だったが音楽に。画材を買い集めることで解消
私の絵画も楽器になるだろうか?
楽器に基本は表面と空洞である
演奏時間について考えている なぜ45分。
一分間、数日

サイレントメディアとデュレイション
紙を音、絵画、スキャナー、のサイクル
メニープライベートコンサート


19:30-20:00 対談 デイヴィッド・トゥープ & 細野晴臣 (司会:毛利嘉孝)
細野
ノスタルジアと音楽
福島と子供の頃聴いた音楽
YMO時代のフューチャーは現代のノスタルジア
トゥープ68歳
福島で時が止まっている
細野にとってタイムマシンで過去に行くことも未来
今の音楽は多国籍企業 下町の音楽を作りたい
宮古島トゥクルフム最後の儀式
トゥープ、音楽の知識が重要、残すリリースすることが必要
音楽の遺伝子が途切れるのは悲しいから自分でやっている
未知のものブギやスイングをやること、YMOの頃と同じ
80年代音楽の作り方テクノロジーが変わった
90年代まで機材の進化は続いたが、行きつくとこまできた。新しいやり方が始まるが細野には見えない。
今の音楽が何に応答しようとしているのかわからない


20:10-20:30 パフォーマンス デイヴィッド・トゥープ & ラヘル・クラフト & 北條知子


実践は
紙をガサゴソ
鳴らすだけ

FLAT TIME/sounding - An Interview with David Toop at the Whitechapel Gallery - Music & Live Words
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