艶(いろ)めく☆ディアステージ
8月13日(日)【1部】16:30開場/17:00開演
新橋演舞場 地下特設会場「東(あずま)」
出演者:古川未鈴/夢眠ねむ/成瀬瑛美(でんぱ組.inc)/キャンディスン/鳴海ちか/神楽坂れたす/松永ゆずり(シンセカイセン)/小鳩りあ/源夢逢(ディアスターズ)/桜坂真愛/青柳透(CYNHN/スウィーニー)
7月の「でんぱの神神」イベント以来1ヶ月半ぶりのでんぱ組.inc関連イベント。秋葉原ディアステージ所属の女子が入れ替わりで出演する三日間六回公演。歌舞伎の聖地・新橋演舞場で和の心を学びつつ、アイドルの萌えキュンオーラを楽しめる好企画である。気になる新進アイドルユニットも出演するオレ得ネ申イベだった。7500円の松席は、ステージ真横の良席。ナナサンが立ち位置のえいたそ☆成瀬瑛美さんを間近で見られるキュン死体験であった。第一幕のラストで出演者全員で見得を切り撮影タイム。真横からのショットだが、着物の艶姿でポーズを決めるディアガールたちの眩しさに萌え上がった。
写絵會・仲見世と名付けられたチェキ撮影会でエイミとの2ショット×2枚の短い接触。向日葵宛らの華やかな和服に身を包み、それ以上に眩しい笑顔で迎えてくれたエイミの隣で別現場で培った百戦錬磨のチェキポーズをキメながら「やはりオレはこの女(ひと)を愛でる為に生きているのだ」との想いを新たにした。そんな感慨に耽る暇もなく無情に過ぎ去るチェキタイムの別れ際に『えいたそ論』のテーマを尋ねた。エイミの口から出た言葉は「絆(きずな)」。最上もが脱退のニュースから一週間経ち、5人での再出発を誓ったでんぱ組にとって最も大切なのはメンバー同士の絆に違いない。更にファンとの「絆」こそ、彼女たちにとって最大の「支え」であり「救い」であり「武器」である。咄嗟に口をついて出た「絆」という言葉には、エイミの心からの願いが籠められている。今回ばかりは筆者としても今まで以上に真剣かつ真摯な気持ちで論考を進めなければなるまい。
えいたそモダニズム Episode 11『秋葉の絆』
「絆」という言葉は2011年3月11日の大震災後に特によく聞くようになったが、演歌の世界では古典的なテーマであった。「きずな酒」「きずな船」「きずな坂」「きずな母」など「絆」と付ければ大抵演歌になる。またJ-POPにも「きずな」ソングは少なくない。ジャニーズ系や90年代アイドル、J-ラップやJ-レゲエにもある。しかしエイミの望みはそんなありふれた「きずな」の羅列ではないだろう。エイミならではの願い、それは10代の頃夢中になったロック、特にV系ロックとの「きずな」を取り戻すことに違いない。初心に還って「でんぱ組」そして「成瀬瑛美」の再スタート・ダッシュをキメて欲しい。そんな願いを込めて、ロックと秋葉の絆を結ぶ楽曲陣を検証した。
●ORANGE RANGE『キズナ』
メンバー
YAMATO(ボーカル)
HIROKI(ボーカル)
RYO(ボーカル)
NAOTO(ギター)
YOH(ベース)
旧メンバー KATCHAN(ドラム)
「キズナ」は、日本のミクスチャーバンド、ORANGE RANGEの通算12枚目のシングル。2005年8月24日発売、オリコン週間・月間1位・プラチナディスク。TBS系ドラマ『いま、会いにゆきます』主題歌。脱退したKATCHANに向けての「友情の絆の歌」と言われている。
2012年クリスマス翌日にたまたま観たORANGE RANGE(以下レンジ)のライヴでの女子ファンの盛り上がりに恐れをなして、逃げ込んだのがでんぱ組現場だった、という嘘のような本当の話はオレ史に刻まれた大事件のひとつ。2014年3月14日発売でんぱ組シングル「サクラあっぱれーしょん」のカップリングで発表された成瀬瑛美のソロ曲「トキメキ☆すちゃらかテキサス」の作者がレンジのNAOTOだった。それだけで筆者とエイミの絆が深まったと思っていたところ、今年『ギターマガジン』誌の「ニッポンの偉大なギタリスト100」特集で、NAOTOが灰野敬二を推薦していた事実を知った。暗黒の司祭・灰野敬二とトキメキ太陽・成瀬瑛美の絆をレンジが結ぶとは、想定外の悦び。レンジと筆者の間にも目に見えない絆があるのだろう。
キズナ live005
⇒モーサム・トーンベンダー/オレンジレンジ@渋谷クラブクアトロ 2012.12.26 (wed)
●Le Lien『きずな坂』
メンバー
澤田汐音(ボーカル・ギター)
小山内花凜(ベース)
三瓶みなみ(キーボード)
田代ひかり(ドラム)
Le Lien(ルリアン)は、2013年から2016年まで活動していた日本のガールズバンド。Le Lienとは、フランス語で絆という意味。2013年11月に結成。2015年9月2日に1stシングル「がんばりDoki」でメジャーデビュー。2016年12月31日をもって解散。
長年女子バンドを熱愛していた筆者が、楽器を持たない女子グループ=アイドル沼にハマったのは2012年の夏にでんぱ組のライヴを観てから。もしでんぱ組に出会わなかったなら、ルリアンをガチ推ししていたかもしれない。しかしそうだったとしたら、昨年末の解散のショックで立ち直れなかったかもしれない。波風を乗り越えて5人で再出発を約束してくれたでんぱ組を好きになって本当によかった、と神神に感謝の日々である。しかし偶想Drop解散という試練が。。。
Le Lien『きずな坂』MV ショート Ver
●エレファントカシマシ『絆』
メンバー
宮本浩次 (ボーカル・ギター)
石森敏行 (ギター)
高緑成治 (ベース)
冨永義之 (ドラムス)
エレファントカシマシ(THE ELEPHANT KASHIMASHI、略称エレカシ)は、日本のロックバンドである。1981年結成。38thシングル『絆』は全国東映系映画 相棒シリーズ「鑑識・米沢守の事件簿」主題歌。
バンドブーム時代に過激な言動や奔放なパフォーマンスで活躍したベテランバンドだが、何故か筆者との絆は殆どない。おそらく漫談グループ「かしまし娘」を連想するバンド名のふざけたイメージが災いしたのであろう。聴かず嫌いは解消されたが、未だ生ライヴを体験していない。これを機会に絆を結びに行くべきか。
エレファントカシマシ / 絆
●GALNERYUS『絆』
メンバー
SYU (ギター)
Masatoshi “SHO” Ono (ボーカル)
TAKA (ベース)
FUMIYA (ドラムス)
YUHKI (キーボード)
GALNERYUS(ガルネリウス)は、日本のヘヴィメタルバンドである。2001年結成。バンド名はヴァイオリンの名器グァルネリウスに由来している。『絆』は2012年1月25日リリースのミニ・アルバム収録、「北斗の拳」の漫画家原哲夫先生による「ぱちんこ蒼天の拳」のタイアップ楽曲。
パンクス気取りの学生時代、メタルはフュージョンと並ぶ「敵性音楽」だった。今でもヘビメタ野郎に苦手意識が無い訳ではないが、BABYMETAL以降のメタルアイドルの登場で、親近感が育まれてきた。ネクロ魔や偶ドロ現場にSlayerやIron Maiden Tシャツ姿が多いのも微笑ましい光景である。このバンドのメロディックスピードメタルというジャンルを「メロディがあって速い金属音」と知ったかぶりする程度の常識は弁えている。
Galneryus - 絆 Live MEMORIAL3 HD 4K
●D≒SIRE『絆-knot』
メンバー
幸也(ヴォーカル)
聖詩(ギター)
秀誉(ドラム)
Ken(ギター、ベース)
D≒SIRE(デザイア)はインディーズを中心に活動したヴィジュアル系のロックバンド。1993年-1998年活動。
さて、いよいよエイミお待ちかねのV系ロック特集のはじまり。V系に「きずな」ソングが多いのは、ファン(バンギャ)との絆を大切にする姿勢の現れだろう。バンギャの夢はメンバーとの「絆」の構築に他ならない。さて、デザイアは90年代V系総明期に活躍したバンドで、サウンド的にはヘビメタとビートパンクの要素が強く、後のV系のアニメ/ガジェット感はまったくない。物足りない一方で、男も惚れる安定感がある。
D≒SIRE「絆-knot」
●Baroque『Kizuna』
メンバー
怜(ボーカル)
圭(ギター)
BAROQUE(バロック)は、日本のヴィジュアル系ロックバンド。フリーウィル所属。ヴィジュアル系におけるサブジャンルのひとつであるオサレ系(お洒落系)の元祖とされる事が多い。2001年結成、2004年解散。2011年再結成。『キズナ』は2012年12月12日リリースの13thシングル。オリコン週間10位。
V系の中の○○系は、女子アイドルのキラキラ系、メタル系、ラウド系などのサブジャンルに通じる。正直ヲタク以外には分からない(どうでもいい)分類だが、ファンとしては拘りたいところ。しかしバンド当人にとっては「オレの音楽に勝手にレッテルを貼るな」と憤る場合も多い。切ないメロディーが特徴のバロックが「オサレ系」と呼ばれる気持ちは本当はどうなのだろう。
バロック - キズナ Music Video (90 sec.)
●LEZARD『絆唄』
メンバー
TACC(Bass)
ソラ(Vocal)
Natsume(Drums)
公佑(Guitar)
LEZARD(リザード)は2013年に辛い事があっても何度でも立ち上がるというコンセプトを持って東京で誕生したビジュアル系ロックバンド。 結成3年目にして赤坂BLITZでのライブ、全国ツアーなど着実にスターダムを駆け上がっている最中、2016年6月にオリジナル・ボーカリスト脱退という衝撃的なニュースがあった。バンドの方向性の違いやメンバー同士の対立など、根拠のない噂もあったが、残ったメンバーは新ボーカリスト、ソラを加えて順調に活動継続中。2017年4th Anniversary Oneman Tourタイトルは『貴女のバンギャ人生、頂きます。』
女子アイドル界以上にV系シーンの離散集合・スキャンダル・紛争の話題は激しいという。V系の「恋愛禁止」の掟が存在するかは知らないが、「バンギャ人生頂きます」と宣言されたら、ガチ恋バンギャの皆様はすべてを捧げる覚悟で推すに違いない。それは兎も角、メンバー脱退を乗り越えてファンとの絆を深めているリザード(トカゲ)に因んだ彼らは、でんぱ組の先輩格といえるだろう。
絆唄 / LEZARD
●MeLt『Kizuna』
メンバー
レイヤ(Vo)
ゆき(Gt)
ソラ(Ds)
てん(Ba)
2010年頃結成、2013年7月5日解散。ファンの通称はメルコ。
関西拠点のバンドらしいが、ネットで調べても具体的な情報は殆ど見つからない。バンドやアイドルに限らず、解散後新ユニットを結成したりソロデビューをしたりすると、過去のサイトやブログは閉鎖または放置されたままで、新たな情報を得る助けにはならない。シーンに残ったメンバーの経歴に「元○○」といったあまりクールとは言えない表記で残像のように記されるのみである。願わくばもがちゃんが”元でんぱ組”という肩書きに誇りを持ってくれるよう祈りたい。
MeLt - Kizuna (Full PV)
●アンティック-珈琲店 -『BondS~絆~』
メンバー
みく(Vocal)
takuya(Guitar)
カノン(Bass)
ゆうき(Keyboard)
輝喜(Drums)
アンティック-珈琲店- (アンティック・カフェ、英表記:ANTIC CAFE)は、5人組ヴィジュアル系ロックバンド。2003年、旧メンバーの坊を中心に結成。所属事務所はソニー・ミュージックアーティスツ。通称「An Cafe (アン・カフェ)」。ファンの愛称は「カフェっ仔 (こ)」、挨拶は「ニャッピーo(≧∀≦)o」 (顔文字は発音しない) 。『BondS~絆~ 』は2006/5/17リリースのマキシシングル。
アイドルグループには設定が重要だが、V系バンドの設定は輪をかけて面白い。バンドを“総合病院”、観客を“患者”、ライヴを“診察会”、物販を“薬局”と呼ぶ「医療系ヴィジュアルバンド」が若者に献血を呼びかける社会奉仕を行ったという美談もある。アン・カフェの設定は「カフェ」だと思ったら、デビュー当時の活動コンセプトは「ダンスロック」「ノンジャンル・ヴィジュアル系」。武道館公演も成功させたメジャー所属V系は一際明るい。
[PV]アンティック-珈琲店 - BondS~絆~
●FEST VAINQUEUR『GLORIA ~栄光のキズナ~』
HAL(Vo.)
GAKU(Gt.)
I'LL(Gt.)
HIRO(Ba)
FEST VAINQUEUR(フェスト ヴァンクール)は、2010年ヴィジュアル系バンドSINCREAのメンバーによって結成された。ドイツ語でFESTは「祭り・宴」、フランス語でVAINQUEURは「勝利者」を意味しており、これらを合わせた造語で「勝利者の宴」の意を持つバンド名となっている。関西を中心としたビジュアル系シーンで活躍している。2015年、活動5周年を迎えた彼らの5周年記念シングルが「GLORIA ~栄光のキズナ~」。
2017年はでんぱ組が6人体制になって5周年の記念イヤー。その半ばにして“六つの光のお祭り空間”(by 剛田武/MUSIC MAGAZINE 2016年5月号)が2度見られない事態になるとは一体誰が予想し得ただろう。それは兎も角、5周年を通過し『NANIWA V系連合軍』を牽引して大阪No.1のビジュアル系バンドとして活躍しているフェスト ヴァンクールをお手本にして、でんぱ組は『秋葉原ディアステージ連合軍』を牽引して宇宙No.1のヲタク系アイドルとして活躍し続けて欲しい。
FEST VAINQUEUR 5周年記念シングル「GLORIA ~栄光のキズナ~」LONG SPOT
絆とは
世界中で
萌えること