A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【地下アイドルへの招待】第6回:おやじ殺しの女子の罠〜パンク(爆裂女子)とプログレ(キスエク)とノイズ(沖縄電子少女彩)

2018年05月21日 01時30分31秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


地下アイドルへの招待
第6回:おやじ殺しの女子の罠~パンクとプログレとノイズ


DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)


サーチ&デストロイのパンクと理論と技術至上主義のプログレと音楽破壊者ノイズ。一見真逆に見える三つのジャンルだが、三者とも大好きなへそ曲りも少なくないだろう。70年代半ば中学時代にパンクの洗礼を受け、高校時代に音楽雑誌やミニコミの影響でインダストリアルミュージックと反体制派ロック(Rock In Oppsition)に被れたオレにはノイズはパンク以上に過激に思えたし、ジョン・ライドンが影響を公言したCANをはじめ、ポストパンク文脈でノイ!やアモンデュール、ファウストを知ると同時に、ネオサイケから60年代サイケをたどり、ピンク・フロイドやソフト・マシーンやゴングに行きついたオレにとってプログレは変態音楽の天国に思えた。大学ではパンクとプログレとインプロノイズ・バンドを掛け持ちした。その当時のオレは周囲に迎合することを決して良しとしないストイックな美学に浸っていた。まさか30余年もたってからアイドル畑でおっさんホイホイの罠にまんまと引っかかり、パンクやプログレやノイズをパクった小娘たちに夢中になるとは信じられまい。穢れを知らない潔癖な正義感に満ちた20代のオレが見たら、怒りのあまりエレキギターを叩きつけてオレの頭蓋骨を跡形もなく破壊するかもしれない。しかしオレのデスマスクは、推しの為に命を落とした喜びに満足な笑みを浮かべているに違いない。


●爆裂女子-BURST GIRL-


2017年10月結成、セルフ運営・セルフプロデュースの暴れまくりパンクロックアイドルグループ。零、ゆらぴこ、りんちゃま、都子の4人とも昨年解散した「世界で一番激しいアイドル」偶想Dropのメンバーだった。グループ名は石井聰亙監督映画『爆裂都市 BURST CITY』(82)より。主題歌のバトル・ロッカーズ「セル・ナンバー8」をカヴァーしたり、スターリンやアナーキーのロゴを衣装にしたり、パンク親父が「こんな若い娘がなぜ?」と突っ込みを入れたくなるポイント多数。偶ドロ時代から推しだった筆者にしても、パンクをメインに打ち出したことで推し度が急上昇、モッシュ/ダイヴOKの激しい現場の最前列で暴れてしまう。オリジナル曲が増えるにつれパンクだけでない多様性を発揮するが、パンク精神はそのままに、四人四様のカッコいいアイドル像を突き進んで欲しい。

爆裂女子-BURST GIRL- / GREAT FXXKING MY WORLD【OFFICIAL MUSIC VIDEO】

公式サイト


●xoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キスエク)


前身は2015年5月始動したプログレッシヴ・アイドルxoxo(Kiss&Hug)。いったん解散するも2016年12月にメンバーを一新してxoxo(Kiss&Hug) EXTREME(キスエク)として再始動。マグマの公認カヴァーを始めイエスやクリムゾン、ジャズロックなど往年のプログレ・フレイバーあふれる楽曲で親父の心を掴む。メンバーは楠芽瑠、一色萌、小日向まお、小嶋りん。最初はおやじ狙いの意図が見え隠れして避けていた筆者だったが、ライヴを観て「プログレって何か知らないけど歌と踊りが楽しい」アイドル・オーラ全開のパフォーマンスに開眼。キュートな声が萌えポイント。爆裂女子とは真逆の普通のアイドル現場のノリも新鮮。個人的にシンフォニック系プログレはほとんど聴かないが、キスエクの王道プログレ路線はヲタ心の琴線に触れる。

凛音〜rinne〜 / xoxo(Kiss&Hug) EXTREME【Official MV】

公式サイト


●沖縄電子少女彩 Okinawa Electric Girl Saya


Saya17歳2016年6月沖縄アヴァンギャルドテクノアイドルTincyに加入。 2017年3月沖縄電子少女彩(Saya)としてソロデビュー。沖縄音楽、ノイズ、アンビエント、アブストラクトヒップホップ、フレンチポップなど多岐に渡る楽曲を展開。好きな事:ピアノ、読書、ボーッとする事、寝る事、ドクロLOVE、音フェチ&匂いフェチ。初めて観たのは2018年1月のGIGANOISEだった。金髪女子高制服姿で激烈ハーシュノイズを鳴らす姿にノイズヲタクの血が騒いだ。次に観た4月のギュウ農フェスではノイズだけでなく歌と踊りも披露(そっちの方が本流?)。意外に正統派のJ-POPダンスナンバーもあるが、インダストリアル/テクノイズ風の曲は80年代ジャーマンニューウェイヴを思わせて新鮮。史上初の「ノイエ・ドイチェ・ヴェレ・アイドル」を目指して欲しい、出来ればJKコスチュームで、と勝手に願っている。

沖縄電子少女彩 GIGANOISE 5 AKIHABARA CLUB GOODMAN 20180321

公式サイト

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