NO NOT JAZZ
OPEN 19:30 / START 20:00
ADV 3000 / DOOR 3500 (+1D)
LIVE 灰野敬二(ds.etc) / ナスノミツル(b)
灰野敬二とナスノミツルは不失者、サンヘドリン、静寂などのバンドだけでなく様々なプロジェクトやセッションで共演を重ねてきた。数えたことは無いが、吉田達也と並んでここ10年間で灰野と最も共演回数の多いミュージシャンではないだろうか。しかしながら灰野とナスノの完全なデュオは記憶に無い。もしかしたら組み合わせを変えるセッション形式でデュオをやったことはあるかもしれないが、デュオオンリーのライヴを行うのは初めてに違いない(記憶違いがあったらご指摘ください)。
今回の企画の発端が灰野かナスノかどちらかは分からないが、対バン無し/共演者無し/デュオのみ/ベースとドラム、という条件は灰野から提案されたらしい。NO NOT JAZZという二重否定のタイトルは如何にも灰野らしい命名である。つまり「ジャズじゃないけれど、ジャズでなくはないものは何?」という謎掛け問答である。
左にベースアンプ一台、右にスネアスタンド一台、真ん中にマイクスタンドが一本立つシンプルなステージはまるでアートギャラリーのディスプレイのよう。ひんやりした空気は決して空調だけの仕業ではない。暗い間接照明の中二人の影が浮かび上がる。ナスノのベースは弦の振動に加え、指や身体とベースのボディの摩擦や軋轢がアンプで増幅される。一瞬、深夜に真っ暗な海に漕ぎ出す幽霊船に乗り込んだ錯覚を起こす。灰野はピッコロスネアをブラシで撫で、擦り、叩き、震わせる。かつて10年間リズムの研究だけをしていたというエピソードを思い出す。その時もスネアの前に座って何時間も過ごしたのだろうか。そんな夢想を突き破る灰野の気合い。時折ハッとかオォとか掛け声を発する他は歌もなし。極めてストイックな演奏が続く。エフェクトでリバーブの深さをコントロールするナスノのプレイが聴き手の意識の深淵に澱みを産み、それを灰野の鋭角的なスネアの打音が撹拌し浄化する。
十数分の休憩を挟みのべ九十分の演奏は、ある意味で苦行であり、同時に至福でもあった。ジャズでありジャズでなかったが、音楽であることは確かだった。「みんながアッと驚くことをする」というのが最近の灰野の姿勢らしい。次はどんな驚きを与えてくれるのか、楽しみにしていたい。
音楽は
音我苦になる
御嶽は
<灰野敬二 LIVE SCHEDULE>
11月1日(木) 下北沢THREE
灰野敬二×ヤマジカズヒデ(dip)
開場:18時30分 開演:19時
前売:2900円 当日:3400円
(入場時にTHREEパス提示で1000円割引)
共に別途ドリンク代600円
出演:
灰野敬二×ヤマジカズヒデ(dip)
割礼
ZOV
※前売完売いたしました。
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11月11日(日)東京 高円寺メウノータ
灰野敬二 ソロライブ
18:30 開場 20:00 開演
4,500円(食事・1ドリンク付)
出演:
灰野敬二 (Polygonola ・その他(未定))
予約:
1111.Reservation@gmail.com へお名前・人数をご連絡ください。
折り返し予約番号を添えて返信いたします。折り返しの連絡をもって、受付完了とさせていただきます。
12月30日(日)東京 高円寺ShowBoat
灰野敬二 Keiji Haino -2018年最終公演-
不失者
open 18:00 / start 19:00
adv.¥4300 / door.¥4800
Ticket
ShowBoat 発売中(店頭販売/代引郵送販売)
プレイガイド:LAWSON/e+ 11/17(土)10:00発売