A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ラッセ・マーハーグ/大友良英/中原昌也他@六本木SDLX 2011.2.6(sun)

2011年02月08日 01時24分12秒 | 素晴らしき変態音楽
Super Deluxeでの「Oslo-Tokyo Connection」というイベントの2日目。ノルウェーからラッセ・マーハーグ(electro/noise)とポール・ニルセン・ラヴ(ds)が来日し日本のミュージシャンとセッションを繰り広げる。二人とも何度も来日経験のある現代ノルウェー音楽シーンを代表するベテラン・アーティストだ。

1日目は坂田明、八木美知依、秋田昌美、姫野さやか(にせんねんもんだい)が、私が観た2日目は今井和雄、中原昌也、大友良英、ジム・オルークが出演。

最初はポール+今井和雄氏(g)+中原昌也氏の初顔合わせ。今井氏の演奏を観るのは初めてだったが、フルアコ・ギターをチェーンや金属棒を使って過激に弾き倒すスタイルはとても個性的。中原氏のユニークな電子音、ポールの手数の多いドラミングで3者が全力疾走する前半から、間を活かしたメリハリのある後半へと45分に亘る演奏は濃厚で実り豊かなものだった。中原氏は「終わろうと思って今井さんを見ると首を横に振るので演奏を続けた。自分の音が全然聴こえず苦労した」と語っていた。

2番目はラッセ+大友良英氏の9年ぶりのセッション。二人ともターンテーブルによる演奏だ。私は大友氏のライヴは何度も観てきたが、ターンテーブル演奏は初めて。スクラッチ・ノイズとホワイト・ノイズが交差する比較的穏やかな演奏から次第にヒートアップ、大友氏はテーブルごとターンテーブルを揺らし過激なハーシュ・ノイズが爆発。ラッセも負けじと大音量の爆音を繰り出す。とてもスリリングな30分だった。

最後がポール+ラッセ+ジムのトリオ。ジムはギター(SG)を演奏、予想に反して激しいアクションと共に轟音を掻き鳴らし、強度の高いフリー・インプロヴィゼーションを展開する。アタックの強いドラムと空間を埋めるノイズがぶつかり合いエクスタシーへと導く。35分のセッションは強烈な印象を残した。

ノルウェーと日本のアンダーグラウンド音楽の親和性を感じさせる一夜だった。

日本と
仲がいいのよ
ノルウェーは

会場で中原氏のCDRシリーズ全40作(年齢にちなんで)の最後の3枚を購入した。でもまだ続ける可能性があるみたい。いつまで続くのか・・・・。






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大友良英「船上ライヴ」@井の頭公園 2011.2.5 (sat)

2011年02月07日 00時46分47秒 | 素晴らしき変態音楽
大友良英氏が井の頭公園の手漕ぎボートに乗って演奏を行うという史上初の画期的試み。主催は東京文化発信プロジェクト室/一般社会法人TERATOTERA。ちゃんとした公共事業なのだ。

日没からのライヴに先立ち、園内のカフェで「音に遊ぶ」とタイトルされたトークショー。大友氏の音楽活動のなれそめから、音楽を制作する姿勢、メジャーとマイナーの関係について、船上ライヴへの想い等1時間に亘って興味深い話が聞けた。とにかく池に落ちないように気をつけて演奏する(笑)ということで終了。



井の頭公園の二つある池の中で、普段ボートが入れない方の池にスピーカーを乗せたボート4艘と大友氏の演奏するボートが浮かんでいる。大友氏は船酔いするそうで酔い止め薬を飲んで演奏に挑む。前代未聞の企画ということでスタッフは慎重だ。Twitterや新聞等の告知で相当な話題になっていたので池岸には2000人以上の観衆が集まり世紀のイベントを期待に満ちて待ち受ける。

17:30丁度静かな電子音でライヴスタート。大友氏はギターを抱え座り込みエフェクターを操作している模様。優しいドローン・サウンドが水面を震わせて鳴り響く。ボートの上で過激なプレイが出来ないからか、一貫して微音の演奏。野外ライヴの経験はあるが、水上の演奏を聴くのはこのうえなく幻想的な体験だ。30分に亘るフローティング・ライヴは大成功だった。
主催者は警察や消防に事前に申請し、厳重な警備体制もとったが、当日通報が数件あったそうだ。

ボートから
水面を伝う
秘めやかな音

こんなユニークなイベントを東京都の主催で企画出来るなんて素敵じゃないか。


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映画「We Don't Care About Music Anyway」@渋谷ユーロスペース 2011.2.4(fri)

2011年02月06日 02時14分02秒 | 映画やDVDのこと
フランスの映画監督が日本のノイズ系ミュージシャンを撮影したドキュメンタリー映画「We Don't Care About Music Anyway」がレイトショー公開されていたが、この日が最終日なのであわてて観に行った。

上映までに時間があったので、UPLINK GALLERYで開催されている「70年代後半~80年代前半の関西アンダーグラウンドの記録 ─ 『どらっぐすとぅあ』チラシ展」を観た。30点ほどでこじんまりした展示会だったが、当時の関西No Waveシーンの息吹を感じさせる興味深いものだった。当時はチケット代が500円くらいで安かったなあ、とか思い出した。裸のラリーズ、不失者、森田童子のフライヤーもあった。

さて映画。最終日ということで8割の入りで盛況だった。如何にもサブカル好きな学生風が多い。高校生らしき姿も。出演者の山川冬樹氏も観に来ていた。

プレス・リリースによると内容は次のようなものである:
「東京、西暦20XX年。砂漠のようなゴミ捨て場。そこに巨大都市の姿が垣間見える。都市が目覚める。押し寄せる人ごみと騒音。鉄道が轟音をたてて通り過ぎ、パトカーはサイレンをけたたましく鳴らし、街ではスピーカーが絶え間なく注意を呼びかける。催眠術のような数多くのメッセージが、あらゆる逸脱を押さえ込もうとする。
坂本弘道、大友良英、山川冬樹、L?K?O、Numb、Saidrum、竹久圏、嶋崎朋子はそこにたいした注意を払わない。彼らはこうした音に囲まれて育ってきた。それがスピーカージェネレーション、振動板から生まれた音とともに育った世代。都市のノイズは、音楽というプリズムのなかで新たな輝きを放つ。

過剰発展都市<東京>のBGM

本作は、東京で新しい音楽を生み出す8人のミュージシャンと日本の大量消費社会を結びつけ、対峙させたドキュメンタリー映画である。そして音とその知覚についての探求の映画でもある。8人のミュージシャンがたゆみなく追求し続けるものは、音楽言語にまだ成りきっていない未開の音、本能的な音である。それは都市の音そのもので、滅菌され、フォーマット化された、東京の日常に遍在する音である。都市の生み出す騒音や雑音が、ノイズミュージックと混じり合って轟音のうねりを巻き起こし、爆音の極点へと達する時、視覚と聴覚を極限まで研ぎすませた観客の眼前に、新しい東京の風景が広がる。」

フランス人の描く現代日本の情景は非常にクールな視点に貫かれており、スタイリッシュな映像美が観る者を魅了する。アーティストの演奏シーンがとてもカッコいい。同じフランスの監督オリヴィエ・アサイヤスがソニック・ユースを中心に撮影した映画「NOISE」にとても近い感触。でも舞台が日本なだけに状況は切実に胸に迫って来る。DVD化されたら是非観て欲しい。
公式サイト

雑踏の
中に蠢く
地下生活者

ノイズミュージックが東京を震撼させる。
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無垢の魂ジャド・フェアー来日決定!

2011年02月03日 00時57分01秒 | 素晴らしき変態音楽
ジャド・フェアーのジャパン・ツアーが決定した。
来日スケジュール

ジャド・フェアーの歩みは、1974年デビューで現在も活動を続ける「ハーフ・ジャパニーズ」からスタートした。彼の造り出す作品からは、無垢な子供のような自由さ(言い替えればセオリーすら無視)と音楽に対する純粋なまでの憧憬が必ずや感じとれるハズ。たとえばノイズ/フォーク/童謡/アヴァン・ジャズなどに本人は真剣に取り組んでいるとしても、結果はアッサリと「ローファイ」--として片付けられてしまうほどの稚拙な作品群には、苦悩や難解さは一切感じとれないからだ。加えて、自ら手がける絵や切り絵によるジャケット・デザインもまるで3歳児が描くようなヘタウマさ加減が味わえる。また、97年には7インチ・シングル付きの画集『JACKPOT』を発表し、欧米各地で個展を開催。--彼の純粋な人柄と無垢な感性はパッケージ全体からも伝わってくるのだ。ソロ作品の他に、ソニック・ユース、ヨ・ラ・テンゴ、パステルズなどとのコラボレイト作品も多数あり。(goo音楽)

2006年の来日の際には見逃してしまったので今回こそは、と思っている。アメリカのヘタウマ・ロックの生き字引を観にいこうではないか。

幼児性
発揮してきた
37年間

O-Nestでチケットを買ったら整理番号1番だった。売れてないのかなぁ‥…



コメント (2)
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ダンクに失敗で体ごとゴール、バスケのハーフタイムショーで珍プレー。

2011年02月02日 00時22分03秒 | 動画の歓び
バスケットボールの本場米NBAの試合では、大きな体の選手たちが繰り出す迫力のダンクシュートが見られるが、ハーフタイムではトランポリンを使った華麗なダンクショーが開かれることもある。先日行われたあるショーでは、次々と華麗な技が披露される中でとんだアクシデントが発生。観客たちを大いに楽しませたそうだ。

そのプレーが生まれたのは、1月26日にアリゾナ州のUSエアウェイズセンターで行われた、フェニックス・サンズとシャーロット・ボブキャッツの試合。この日、2万人の観客を集めたサンズのホームスタジアムでは、ハーフタイム中にアクロバティックチームによるダンクプレーのショーが開かれた。ゴールの手前に置かれたトランポリンを使い、空中高く飛び上がったプレイヤーたちが次々と華麗な動きを披露していくという内容だ。

そうした中で、観客を最も沸かせた珍プレーがYouTubeに投稿されている。大きな音楽が流れる中、チームキャラクターのマスコットが観客を煽っていると、ボールを持った青年が勢いよくダッシュ。ダンクを決めるべくトランポリンで跳躍し、ゴールに向かって高く舞い上がった。



空中へ投げ出された体は、ゴールへ真っすぐに突進。青年はダイナミックにボールをゴールにたたき込んだ――ところまでは良かったのだが、あまりの勢いにバランスを失い、青年は自分自身も海老ぞりのような格好になりながら、頭から突っ込んでゴールにすっぽり。これには観客たちもひと際大きな歓声を上げて喜んでいる様子だ。

この珍プレーをやってのけたのは、アリゾナ州立大学に通う18歳のニック・コラレスくん。「9年間体操競技を行っていた」(MyFoxフェニックスより)という彼にとって、アクロバティックな運動は慣れたものだったようだが、今回は少し勝手が違ったようだ。自分が披露したプレーは失敗として「ダンクと呼べるのか分からない」とバツが悪そうだが、結果的に会場を盛り上げたという意味では、大成功のパフォーマンスとなったのは間違いない。
(ナリナリドットコム)

ダンクシュート
身体を張って
勝負する

テレビのスポーツ珍プレー好プレー特集が好きだ。
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Hips vol.10@赤坂ブリッツ 2011.1.30 (sun)

2011年02月01日 00時42分12秒 | どーでもいいけど
ローソンチケットのメルマガ・プレゼントでチケットが当たったので、「Hips Vol.10」というイベントに行ってきた。出演はAZU/TEE/hiroko(mihimaru GT)/BRIDGET/MAA/三浦大知/ MEGARYUという私には全く無縁のジャンル/アーティスト。

赤坂ブリッツへ行くのは久々だったが、赤坂サガスが出来て、フィギュア・スケートのリンクがあったりして、不思議な空間になっていた。

「Hips」はダンス/ヒップホップ系の若手アーティストのショーケース的なイベント。ステージにはDJブースがあり、基本的にカラオケで出演者が歌い踊る。観客も一緒になって手を振る。何だか分からないが盛り上がっていて、この手の音楽のファンが確実にいることが分かった。私には全く興味の範囲外の世界。間違いなくこっちの方がメジャーなのだろうけど。三浦大知が人気で、黄色い歓声が上がっていた。

タダだから
行けばいいって
もんじゃない

薄暗いライヴハウスに蠢く幽霊のような音楽が私には似合っている。

コメント (2)
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