Sound Live Tokyo 2016
マージナル・コンソート
今井和雄, 越川T, 椎啓, 多田正美
9月21日 (水)
19:00開場 / 19:30開演 / 2,500円 (1ドリンクつき)
(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)
集団で即興をする為の場を準備すること、マージナルコンソート。音楽にならない音の形(Shape)と調和をとらない集団(Mass)、個(Individual)の着想と集団の流動性(Fluidity)、独立した個であり全体の部分でもある個、並存する時間と交差するリズムなどが、70年代から考えていた集団による即興のイメージ。だが、これらのイメージは具体的に何かを想定したものではないし、全体を規定するものでもない。音はあくまで個別に提出されるもので、その重なりから全体が生まれるという基本姿勢は崩さない。(今井和雄マージナルコンソートライナーノートより)
今井和雄
2008年に亡くなった不失者のベーシスト小沢靖がメンバーだった音楽集団マージナル・コンソートを生で観るのは初めて。フロアの4ヵ所に4人のミュージシャンの島が設置され、3時間の演奏の間観客は邪魔にならない限り自由に歩き回って鑑賞してよい。
越川T
音が出る物なら何でもかんでも持ち込んだ各自のテーブルは、謎のオブジェやガラクタに占拠されて見るだけでも楽しい。どのように音を出すのか想像すらできない物も多い。しかし見た限りでは4人とも殆どすべての物体を使ったようだ。
椎啓
天井から吊るした金属片を擦ったり叩いたり、竹の筒を身体に巻き付けて踊り出したり、ブランコを漕ぎながらピアノ線を弾いたり、竹箒でコンクリートの床を掃除したり。個々で行われる行為はどう考えても楽器演奏には見えない。
多田正美
目をつぶって聴くと、何が音源か分からない音が四方から攻めてきて、恐怖心に冷や汗を書いてしまう。会場内の移動を自由にしたのは、そんな閉塞状況に推し潰されないように、聴き手の耳を解放する為のマニュアルに違いない。
時既に
周辺音楽
芽を出した
Marginal Consort
Sound Live Tokyo 2016
貪欲な耳と疲弊した耳のための非挑発的音楽フェスティバル.
会場:六本木SuperDeluxe
⇒公式サイト
9月27日 (火)
ツァイトクラッツァー × 灰野敬二
七つの日より (カールハインツ・シュトックハウゼン, 1968)
9月29日 (木)
ツァイトクラッツァー × ジェームズ・テニー
パーカッションのために一音も書いたことがなく (ジェームズ・テニー, 1971)
スウェル・ピース 第3番 (1971)
臨界帯域 (1988/2000)
ハルモニウム 第1番 (1976)
たぶんパーカッションのための、あるいは.... (夜) (1971)
9月30日 (金)
ツァイトクラッツァー × テーリ・テムリッツ
スーパーボーナス (テーリ・テムリッツ, 1999)
500年間の軌道 (1997)
42丁目のべとべと2連チャン (1998)
上作延村立 (2006)
タートルネック (1997)
浮浪者 (2006)
*ポスト・パフォーマンス・トークあり
各日 19:30開場 / 20:00開演 / 2,500円 (1ドリンクつき)
10月1日 (土)
アイシャ・オラズバエヴァ
6つの幻想曲 (ゲオルク・フィリップ・テレマン, 1735):アイシャ・オラズバエヴァ (ヴァイオリン)
夢みながら “歩かねばならない” (ルイジ・ノーノ, 1989):アイシャ・オラズバエヴァ (ヴァイオリン), エロイザ=フルール・トム (ヴァイオリン)
未来のノスタルジー的ユートピア的遠方 (ルイジ・ノーノ, 1988):アイシャ・オラズバエヴァ (ヴァイオリン), ペイマン・コスラヴィ (エレクトロニクス)
18:30開場 / 19:00開演 / 2,500円 (1ドリンクつき)