富士山で見たイタドリ。

葉は広卵形で先が尖る。葉の基部は切形。
富士山で見たオンタデ。

葉は長卵形で先が尖る。
かなり似ていますが、要するに葉が細長くて、基部が角張っていないのがオンタデ なのですね!

とすると、富士山で私が見た場所は圧倒的に、オンタデ が多かった気がします。
「富士山のスコリア荒原に同所的に生育するイタドリとオンタデの光合成と水分維持」(山梨県富士山科学研究所)というレポートには、「オンタデは太い茎を持つことで、水が通る道管の面積を増やしている可能性があります。また、オンタデはより長い根を持つことが知られているので、土壌のより深い部分の水を引き上げている可能性があります」と書いてあります。
へ〜!
根が長いって、伊豆大島のハチジョウイタドリと同じなのでしょうか? もっと長いのでしょうか??
伊豆大島で噴火後の裸地に一番乗りするハチジョウイタドリは、早く長く根を伸ばす力を身につけて、生き抜く術を身につけたのではないか?と考えられています。(実際、2013年台風の大雨後に、確認した根もとても長かったです)

伊豆大島のハチジョウイタドリは、地上部分は富士山のイタドリに似ているけれど、根はオンタデ と似ているのでしょうか?(オンタデ の根の長さはわからないけれど)
富士山のオンタデの花。

伊豆大島のハチジョウイタドリの花。

オンタデ の実。

ハチジョウイタドリの実。

なんだか、雰囲気が違いますが、根の長さは似ているのでしょうか??
レポートにも「(イタドリとオンタデ は)見た目はよく似ていますが、光合成に関わる水分維持の方法は全く異なっていることがわかりました」とありました。
富士山の宝永火口周辺を歩いたことで、不思議がいっぱい増えました。
でも、だから楽しい!
生きものは、みんな違って、みんな面白いです!
(かな)