12月7日に行われた住民説明会後半の報告です。あらかじめ配られた質問用紙に、休憩時間に「誰に何を聞きたいか」を記入、役場職員がそれを回収し回答するという形で行われました。(私のメモに残っていたものを中心に報告します。)
加冶屋氏への質問
Q なぜ元町で集中豪雨が起きたのか?今後も元町に集中豪雨が発生する可能性はあるのか?
A 台風で前線が強化し、風(北風)で雨が運ばれて、山の地形の影響を受けて雨が集中した。今後も同じ条件がそろえば、程度の違いはあるかも知れないが、同様のことが起こる可能性はある。
Q 5時間も続く雨や集中豪雨は今後予報できるのか?
A 数百キロメ-トル程度の広がりを持つ現象は予想できるが、今回のような局地的な雨は今の技術では予想できない
気象庁への質問
Q ?(質問、メモれませんでした…答えからして、雨予想が可能だったか?という問いかと…?)
A 当日、大島では300ミリぐらいだろうと予想していた。100ミリが数時間続くとは、直前でも予想できなかった。短時間大雨情報というかたちで実況を知らせるのが精一杯というのが現状。土砂災害メッシュ情報は気象庁ホームページでも公開している。
国交省への質問
Q土砂災害危険渓流とはなにか?
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A全国の国交省地方整備局で調査した過去の災害から、このぐらいの範囲は危ないという判断基準がある。谷地形に15°以上の勾配の流域があると、流域面積が狭くても土砂災害がおこる可能性がある。下流に家や学校があるかも問題。下流については勾配2°まで到達している(?)現在長沢ダムは堆積工の土砂撤去が進んだため、特別警戒地域ではなくなっている。
Q 土砂流木が元町だけ海まで到達したのは道路が影響しているのではないか?
A 道路のないところからも発生しており、道路の影響が全くないとは言えないが原因の中でどのぐらいの割合をしてめているかを知るには、今後の調査に結果を待つ必要がある。
島民からは「砂防の勉強をする機会を設けてくれるようにお願いしたい。」という意見が出ました。
Q 砂防堰堤が地下水の流れを遮断したのではないか?
A 砂防ダムは万能ではなかったが、それぞれ大量の土砂と流木を受け止め災害を軽減させたと考えている。地下深くの水道を止めるほど基礎を深く打っているわけではなく、地下水は止めていないと考えている。
町長への質問
Q避難所は固定か?
A津波については噴火と同じでは不適当であり、ハザードマップがほぼできていた。今後、土砂災害の特徴にあわせて作る必要がある。元町に関しては“つばき小学校”にも土砂が流れたことから役場を避難場所にする予定。岡田はコミュニティセンターだが、条件により“さくら小学校”へ。
Q自主防災組織が動いていなかったのではないか?
A土砂災害に対して打ち合わせていなかったのは事実。これから具体化していきたい。
避難準備で町は避難所を開設、要援護者を避難させる。
一般の人はいつでも逃げられる準備を。
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避難勧告は強制ではない。
判断はそれぞれの地域で行うが、要援護者は避難。
避難指示は非常に危険な時にだす。
11月29日に都庁で「第1回伊豆大島土砂災害対策委員会」が開かれた。
2月中に復興の基本方針を出す予定。
大島支庁土木課長への質問(支庁土木課も質問に答えてくれました)
Qどのような対応が今後とられるのか?
A緊急的に堆積工の土砂や流木を取り除いた。今後は対策委員会で決めていく。
全体への質問・意見
Q道路がない場所は地滑りが拡大していない。道路が関係していないというのは、家を流されたものとして納得がいかない。納得のいく説明をしてほしい。
A道路を要因とできるのかは疑問。土砂流のメカニズムをどう判断するか。当面の梅雨までの対策をしながらメカニズムを解明して行く、対策はその中から出てくると考えている。
Q避難をすると高校や役場の床に、毛布1枚で転がされているのが実状。正直、避難所にはもう行きたくない、このまま家で死んでもいいとすら思う。今後の雨で避難を繰り返すのであれば、専用の避難所は作れないのか?
A財政的な面で専用の避難所開設は難しい。要援護者にはそれぞれ対応を決めていきたい。
Q住民にわかりやすい広報活動が今後も大切だと思うが、それを続ける財源の見通しはあるのか?
A災害救助法のもとで、かなりの財源が保障されている。(具体的に内容説明があった後)財源についても説明するようにしていきたい。大島町の財源だけでは復興できないので、補助支援を受けながら進めている。
Q要援護者の基準はどこにあるのか?
A介護認定受けている人が要援護者。福祉健康課で決め、自主防災組織の名簿に※印をつけて判断している。
この回答に対し「介護認定を受けていない人でも、実際に自力で動けない人が取り残されないようにしてほしい。」という意見が出ました。
また「砂防ダムがあふれたのは事実なので、想定外でも減災できる砂防ダムの構造も含めて検証し直してほしい。」という意見が出て、「谷地形がハッキリしない所では砂防ダムをどう造るかは、なかなか難しいが、間口は広げて意見を聞いていきたい。」という回答がありました。
質疑応答は、だいたいこのような感じ…アッという間の2時間でした。
限られた時間で全ての質問には答えられなかったようですが、町が真剣に島民に向き合おうとしてくれているように感じました。
今後もこういう機会があったら、参加したいです。
(カナ)
加冶屋氏への質問
Q なぜ元町で集中豪雨が起きたのか?今後も元町に集中豪雨が発生する可能性はあるのか?
A 台風で前線が強化し、風(北風)で雨が運ばれて、山の地形の影響を受けて雨が集中した。今後も同じ条件がそろえば、程度の違いはあるかも知れないが、同様のことが起こる可能性はある。
Q 5時間も続く雨や集中豪雨は今後予報できるのか?
A 数百キロメ-トル程度の広がりを持つ現象は予想できるが、今回のような局地的な雨は今の技術では予想できない
気象庁への質問
Q ?(質問、メモれませんでした…答えからして、雨予想が可能だったか?という問いかと…?)
A 当日、大島では300ミリぐらいだろうと予想していた。100ミリが数時間続くとは、直前でも予想できなかった。短時間大雨情報というかたちで実況を知らせるのが精一杯というのが現状。土砂災害メッシュ情報は気象庁ホームページでも公開している。
国交省への質問
Q土砂災害危険渓流とはなにか?
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A全国の国交省地方整備局で調査した過去の災害から、このぐらいの範囲は危ないという判断基準がある。谷地形に15°以上の勾配の流域があると、流域面積が狭くても土砂災害がおこる可能性がある。下流に家や学校があるかも問題。下流については勾配2°まで到達している(?)現在長沢ダムは堆積工の土砂撤去が進んだため、特別警戒地域ではなくなっている。
Q 土砂流木が元町だけ海まで到達したのは道路が影響しているのではないか?
A 道路のないところからも発生しており、道路の影響が全くないとは言えないが原因の中でどのぐらいの割合をしてめているかを知るには、今後の調査に結果を待つ必要がある。
島民からは「砂防の勉強をする機会を設けてくれるようにお願いしたい。」という意見が出ました。
Q 砂防堰堤が地下水の流れを遮断したのではないか?
A 砂防ダムは万能ではなかったが、それぞれ大量の土砂と流木を受け止め災害を軽減させたと考えている。地下深くの水道を止めるほど基礎を深く打っているわけではなく、地下水は止めていないと考えている。
町長への質問
Q避難所は固定か?
A津波については噴火と同じでは不適当であり、ハザードマップがほぼできていた。今後、土砂災害の特徴にあわせて作る必要がある。元町に関しては“つばき小学校”にも土砂が流れたことから役場を避難場所にする予定。岡田はコミュニティセンターだが、条件により“さくら小学校”へ。
Q自主防災組織が動いていなかったのではないか?
A土砂災害に対して打ち合わせていなかったのは事実。これから具体化していきたい。
避難準備で町は避難所を開設、要援護者を避難させる。
一般の人はいつでも逃げられる準備を。
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避難勧告は強制ではない。
判断はそれぞれの地域で行うが、要援護者は避難。
避難指示は非常に危険な時にだす。
11月29日に都庁で「第1回伊豆大島土砂災害対策委員会」が開かれた。
2月中に復興の基本方針を出す予定。
大島支庁土木課長への質問(支庁土木課も質問に答えてくれました)
Qどのような対応が今後とられるのか?
A緊急的に堆積工の土砂や流木を取り除いた。今後は対策委員会で決めていく。
全体への質問・意見
Q道路がない場所は地滑りが拡大していない。道路が関係していないというのは、家を流されたものとして納得がいかない。納得のいく説明をしてほしい。
A道路を要因とできるのかは疑問。土砂流のメカニズムをどう判断するか。当面の梅雨までの対策をしながらメカニズムを解明して行く、対策はその中から出てくると考えている。
Q避難をすると高校や役場の床に、毛布1枚で転がされているのが実状。正直、避難所にはもう行きたくない、このまま家で死んでもいいとすら思う。今後の雨で避難を繰り返すのであれば、専用の避難所は作れないのか?
A財政的な面で専用の避難所開設は難しい。要援護者にはそれぞれ対応を決めていきたい。
Q住民にわかりやすい広報活動が今後も大切だと思うが、それを続ける財源の見通しはあるのか?
A災害救助法のもとで、かなりの財源が保障されている。(具体的に内容説明があった後)財源についても説明するようにしていきたい。大島町の財源だけでは復興できないので、補助支援を受けながら進めている。
Q要援護者の基準はどこにあるのか?
A介護認定受けている人が要援護者。福祉健康課で決め、自主防災組織の名簿に※印をつけて判断している。
この回答に対し「介護認定を受けていない人でも、実際に自力で動けない人が取り残されないようにしてほしい。」という意見が出ました。
また「砂防ダムがあふれたのは事実なので、想定外でも減災できる砂防ダムの構造も含めて検証し直してほしい。」という意見が出て、「谷地形がハッキリしない所では砂防ダムをどう造るかは、なかなか難しいが、間口は広げて意見を聞いていきたい。」という回答がありました。
質疑応答は、だいたいこのような感じ…アッという間の2時間でした。
限られた時間で全ての質問には答えられなかったようですが、町が真剣に島民に向き合おうとしてくれているように感じました。
今後もこういう機会があったら、参加したいです。
(カナ)