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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ド根性○○○!?

2010年04月16日 | 植物
 お寒いですね。箱根芦ノ湖畔では、10センチの積雪とか。我が家では、昼過ぎからストーブを焚いています。

 中国青海省の大地震に続いて、アイスランドの火山噴火・・・ハイチとチリの大地震も、つい最近でした。地球が身ぶるいしているようです。

 天変地異、天候不順も何のその・・・カカカッコロコロッ・・・仕事場の外の水槽に、今年もモリアオガエルがやって来ました。大きいのでメスでしょう。この後、水槽に体を半分浸して、オスたちにコールサインを送っていました。しばらく賑やかになります。



 何年か前にヒザを痛めてから、出来るだけ時間を作って散歩をするようにしています。道々季節の移り変わりを五感で楽しんで、おいしい空気を胸いっぱい吸い込んで歩けるのは最高ですね。

 今日は雨でしたから、これは一昨日の画像です。路肩のコンクリートの隙間にスミレが点々と株を作って咲いていました。時々通る道なのに今まで気付きませんでした。(汗)
 このスタッフ日記に何度も登場したシチトウスミレ。全国に分布するタチツボスミレの伊豆諸島型、固有種です。

 「スミレ」という和名は、花を横から見た形が、大工道具の「墨入れ」(墨つぼ)に似ているからと言われています。スミレ属は種類が多く、日本に約60種、世界には、温帯を中心に500種程あるとか。

 お次は、縁石のコンクリートとアスファルト舗装の隙間のアツバスミレ。北海道から九州に広く分布するスミレの海岸型。伊豆・小笠原諸島と本州南岸に分布する準固有種で、葉が厚く光沢があるのが特徴です。この辺りでは、あまり見かけませんが、こんな路面の隙間に上手く種子が転がり込んだのでしょうか? スミレたちにも、ド根性があるのでしょうか?!



 石垣や岩の割れ目、樹皮の裂け目などに生えているスミレも時々見かけます。同じく舗装道路の隙間という一見したところ過酷な場所ですが、他の個体との競争が少なく、こんな所が案外過ごしやすいのかもしれません。

 これは、スミレの生き残る智恵らしいのです。スミレの種子の付属物(エライオソーム)を食餌とするアリが巣のところへ運んでくれるのです。虫散布という共生関係で日当たりの良い場所を確保したわけですね。道路は、ちょっと危ないけど。(笑)

 スミレやカエルやアリたちが身近にいられるような環境を保っていきましょう。


 もう、30年以上前、ジム・E・ラブロック博士が『GAIA(ガイア)』という書で、地球自体を1つの生命システムと見なす「ガイア仮説」を打ち出しました。ガイアは、ギリシャ神話の大地の女神。地理学(ジオグラフィー)、地質学(ジオロジー)の語源とか。生きとし生けるものに、大気や海洋などの環境も含めて1つの地球生命圏(バイオスフィア)と見なす・・・。

 「森羅万象、すべてのものに神やどる」と考えた東洋人には、理解しやすいかも・・・。

 だから、枝に顔があってもいいじゃないの! (なんのこっちゃ?!)

【きょうのオマケ】



 これは両方ともカラスザンショウの葉痕(葉印)です。



 棘があるから気をつけて!  (なるせ)
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