グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

トラツグミ

2010年02月13日 | 
なんとかもっといい写真で紹介したかったのですが、イマイチどころかイマサンぐらいの写真ですね(汗)
でも落ちたヤブツバキが大島感を出していると思いませんか?

名前の通りツグミの仲間で全国的に分布し、伊豆大島には冬になるとやって来ます。
高地や北の地方にいる個体が越冬に来ているのでしょう。
ツグミやシロハラよりも大きいので存在感があります。
出会うとうれしくなる鳥ですね。

冬の間中しばしば見かけ、そんなに珍しい鳥ではありませんがなかなか写真に撮ることのできない鳥のひとつです(・・・私が ですけど)
この写真は一昨日の撮影です。
霧雨の降るどんよりとした朝でした。

車の中から狙っていましたがどんどん坂を登って離れていってしまいます。
後姿ばかりでした(涙)



ステキな黒と黄色と白の配色はタイガースファンにはきっとたまらないでしょう。
(・・・そ、そうかな・・・?)
こうして地面に降りて落ち葉を引っくり返したり土をほじくり返したりして食べ物を探しています。
図鑑などには地鳴き(さえずりに対しての鳴き声のこと)は「ガッ」とありますが私は聴いた記憶がありません。
飛び立つときもたいてい無言です。
飛んで行った先で「ビュルルル・・・」というような声を出しているのは何回か聴いています。

何年か前の春の終わり、夜明けにトラツグミのさえずりを聴いたことがあります。
「ヒョーーー」とか「フィーーー」という金属的な、ちょっと鳥とは思えないような声でした。
知らなければ恐怖におののいていたことでしょう。
実際「UFOの音では!?」と騒ぎになったこともあるそうです。

またトラツグミと聞いて鵺(ヌエ)を想像する人も多いかもしれません。
ヌエはトラツグミの昔の呼び方です。
ヌエといったら平家物語に出てくる怪物ですよね?
私はあのいろんな動物が混ざり合った怪物の名前がヌエだと思っていました。
しかし調べてみるとその怪物はヌエではないんだそうです。
『頭はサル、体はタヌキ、尾はヘビ、手足はトラのような怪物でその声はヌエのようだった』
とありました。
声がヌエのようだった というだけのことなのです。
怪物の名前は特に記されていないのです。

「へぇ~」でした。





飛び去る一瞬前、こちらを向いてくれました。



明るい所で撮影できたらいいなぁ~と思いますがトラツグミにはこんな天気が似合っているような気がします。

でもみなさんにもっとはっきりと凛々しい姿をお見せしたいですね。
きっといつかチャンスがあると思います。




     がんま
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