グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

フヨウカタバミの花など

2013年02月22日 | 植物
道路脇の椿並木や防風林の下草に、
冬になる頃から咲いている草花があります。

最近のことのように感じますが、
もうかなり前からでしょうか?


大きな白い花でフヨウカタバミという観賞用の花とか。
野生化したものか? 誰か、人がタネを蒔いているのかも知れません。


こんな具合↑に黄色いものとか、

ピンク色っぽいもの↓もありますね。

花の少ない季節に園芸種の花を見せる
「花いっぱい運動」でしょうか?

在来のカタバミ↓は、この時季に花を咲かせません。


植物にお詳しい園芸家のMさんに尋ねると、
南米や南アフリカが原産地の「オキザリス」だろうとのこと。

在来のカタバミの葉と比較すると、こんなに大きさが違います。


カタバミの葉は、四ツ葉のクローバーを探すシロツメクサや、
アカツメクサにとてもよく似ていますが、
クローバーがマメ科シャジクソウ属なのに対し、
カタバミは、カタバミ科カタバミ属で違うグループ。

ヨーロッパ原産のクローバーは、春~秋に花を付けるので、
その点は、在来のカタバミと似ているのですが・・・。

在来のカタバミとオキザリスが同じ点は、

こんな具合↑に、夜や曇天や雨の日に、
花や葉を閉じてしまうことです。
就眠運動をして、無駄な努力はしない点。

フヨウカタバミより以前に帰化していたムラサキカタバミは、
かなり前から、子どもの頃から見ていました。
他に、タチカタバミ、イモカタバミなど、
それこそ、色々あるようです。

カタバミは、葉や茎にシュウ酸を含んでいて酸味があります。
学名でもあるオキザリスは、
ギリシャ語の「Oxys:すっぱい」に由来するそうです。

このことを利用して、子どもの頃に遊んだ方も多いと思います。

昭和54年の色が濃くなった十円玉が、あ~らッ不思議!!

カタバミの葉を1・2枚指先で揉んで、
汚れた十円玉を擦ると、キレイになるじゃーありませんか!
久し振りにやりました(笑い)


【今日のおまけ】
Mさんのお庭で見せて頂いた、
「パーシーカラー」というオキザリスの仲間。
やはり小葉は3枚ですが、とても細いです。

花びらの縁に色が付いていて、
ねじってたたまれた花・・・就眠中?
それとも、まだ、つぼみかな?
とにかくステキでした。ありがとうございます。

(なるせ)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あ、このカタバミだ! (ツーリスト今中)
2018-12-19 21:26:42
今日、海岸で見た葉っぱの大きなカタバミ!これだ!お眠り姫でした。オキザリスなのか、、、。
動物園から逃げ出した動物達だけでなく、植物もどこからか、、、
返信する
よく見つけましたね!! (カナ)
2018-12-20 10:45:51
今中さん、コメントありがとうございます。5年前のブログ、よく見つかりましたね!(驚)波浮港周辺にもこの花ありますよね。ヒメツルソバいやランタナなど、けっこう逃げ出しています。遠い未来には、島型に変化して固有種になったりして??
返信する

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