グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

みんな違って面白い!

2023年07月21日 | 植物
富士山で見たオンタデ とイタドリを、忘れないうちにまとめておきたいと思います。

富士山で見たイタドリ。

葉は広卵形で先が尖る。葉の基部は切形。

富士山で見たオンタデ。

葉は長卵形で先が尖る。
かなり似ていますが、要するに葉が細長くて、基部が角張っていないのがオンタデ なのですね!

とすると、富士山で私が見た場所は圧倒的に、オンタデ が多かった気がします。

「富士山のスコリア荒原に同所的に生育するイタドリとオンタデの光合成と水分維持」(山梨県富士山科学研究所)というレポートには、「オンタデは太い茎を持つことで、水が通る道管の面積を増やしている可能性があります。また、オンタデはより長い根を持つことが知られているので、土壌のより深い部分の水を引き上げている可能性があります」と書いてあります。

へ〜!
根が長いって、伊豆大島のハチジョウイタドリと同じなのでしょうか? もっと長いのでしょうか??

伊豆大島で噴火後の裸地に一番乗りするハチジョウイタドリは、早く長く根を伸ばす力を身につけて、生き抜く術を身につけたのではないか?と考えられています。(実際、2013年台風の大雨後に、確認した根もとても長かったです)

伊豆大島のハチジョウイタドリは、地上部分は富士山のイタドリに似ているけれど、根はオンタデ と似ているのでしょうか?(オンタデ の根の長さはわからないけれど)

富士山のオンタデの花。

伊豆大島のハチジョウイタドリの花。


オンタデ の実。

ハチジョウイタドリの実。

なんだか、雰囲気が違いますが、根の長さは似ているのでしょうか??

レポートにも「(イタドリとオンタデ は)見た目はよく似ていますが、光合成に関わる水分維持の方法は全く異なっていることがわかりました」とありました。
富士山の宝永火口周辺を歩いたことで、不思議がいっぱい増えました。
でも、だから楽しい!

生きものは、みんな違って、みんな面白いです!

(かな)

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夏の利島

2023年07月20日 | その他
先日、日帰りで初めて利島に行ってきました!


大島からジェット船で30分で到着です。


標高508mの宮塚山の山頂には雲がかかっていますが、
海岸沿いは日差しが眩しい!


家族で行ったので、わたし以外はみんなカケンマ浜に泳ぎに!


長いこと噴火が起きていなく海岸がないはずの利島
しかも玄武岩の島なのに白い砂浜なのは、
毎年、神津島から砂を運んで作られる人工浜だから!

浅いので、泳げない子でも安心だったそうです。

わたしは、島を散策しました!
宮塚山に登ってみたいと思っていましたが、
はてしなく続くかと思われる坂道に心が折れ、時間内で歩ける範囲の散策に...


印象的だったのが椿畑です。
段々畑のようになっていて、
下草がキレイに狩られて、見頃を迎えたサクユリが大切にされているのが際立っていました。


燃やして灰を堆肥に


草を刈ったばかりと思われる椿畑。
こんなにキレイに刈れるなんて、職人技です!!


サクユリと椿畑が美しいのは、島の方々の努力の賜物だということがよくわかりました。


斑点があるのも


斑点がないのも


斜面の土地ならではの工夫も


畑でとれた椿の実を運ぶようです。


舗装道路でもトカゲや虫がたくさんいて驚きました!
(大島もそうなのかもしれませんが、普段、車移動で気づいてないだけかもです😅)
生き物をリサーチしなきゃと思っていたので、ありがたい✨

トカゲは早すぎて写真が撮れなかったのですが、やっと一匹撮れたと思ったら、しっぽがない!


ヒラタクワガタのオス


キマワリ


ゴマダラカミキリ


カナブン


(赤字の名前は指摘をいただき、後日、訂正したものです)


島の石垣は丸い石が使われていました

↑こちらは型で作った石ではないか?と指摘があり、
丸石っぽいのを追加で掲載します


溶岩っぽい岩もあったりして、火山島であることを物語っています



最後に、利島から見える伊豆大島です!


雲が島を形どるように覆ってる!

雲の中にいる人たちは、その外が晴れていることは、中からはわからず、
でも視野を広げれば、晴れ渡る空が広がっている
と気づきをいただいた、いつもならあの雲の中にいるわたしでした😌

発見の多い、旅でした!
また、行きたいです、利島!
(ユリカ)
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2023年・活火山の島のサクユリたち

2023年07月19日 | 植物
伊豆大島は、今まさに、サクユリのシーズンです!

10日ほど前には、標高150m弱にある椿花ガーデン前の駐車場では、こんな感じでした。

花が多すぎて重いのか、それとも他の植物との競争に勝ちたかったのか(植物は太陽光を使って自分に必要な養分を作るので、競争になります)

真横に伸びて、地面ギリギリで美しい花を咲かせていました。

同じ日の標高350mほどの森では

他の植物に囲まれながら、ようやく2株。

なんだか、生き抜くのが大変そうでした😅

4日前の標高340mあたりの車道(御神火スカイライン)沿いでは、白い花が目立つようになり

小さなハチたちに大人気でした!

さらに車道を登って、標高470mあたり。

競争相手は多いけれど、光はタップリあるから、森の中よりは暮らしやすい様子で

生き生き元気でした!!

そして2日前の三原山周辺。
次々に開花が始まっていました!

葉が茶色く枯れたようになっている株が、多い場所もありましたが、

少し離れた場所には、ツヤツヤ元気な緑の葉が堂々とした株もありました!


サクユリは、何も植物が生えていない地面では生きていけないようです。
でも、噴火後にススキが繁栄する環境は大好きらしく、それがマグマのしぶき(スコリア)が積もった場所であれ、

ゴツゴツの溶岩の上であれ

甘い香りを放ちながら、大きな白い花を咲かせています!

2023年、活火山の島のサクユリたちの姿を…

しっかり目に焼き付けました。

(かな)

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猛暑日ツアー

2023年07月18日 | ツアー
昨日、東京からいらした一人旅の女性と、火口〜裏砂漠を歩いてきました。

ツアースタート時、空には雲ひとつなく、ギラギラ太陽が照りつけていました。

風も弱い予報だったので、水を一人2~2.5L持って、日傘をお貸ししてスタートしました。

ルリタテハ幼虫も、葉の裏で涼んでいました(?)


黒い溶岩の上はとても暑く、身の危険を感じるほどですが、

日傘の下は少し涼しく感じられました。

道中、ガクアジサイがまだ咲き残っていて、お客様と鑑賞しながら歩きました。

「三原山と溶岩と紫陽花を、一緒に撮れるのがいい!」とのことだったので、私も同じ角度から撮影。

足元の小さな花(ヒメヤブラン)の可愛さに、

一瞬だけ暑さを忘れて和みました。

お客様は、すっかり火山を気に入ってくれたみたいで、ご自身と一緒に火口を自撮り!

(仲の良い友達のような存在になれたのかも?)

この日、火口一周コースには、実に様々な蝶が飛んでいました。
これは、別のお客様の服に止まったアサギマダラを撮らせてもらったものですが…

これ以外にも、アオスジアゲハ、アゲハ、キアゲハ、ツマグロヒョウモン、ジャノメチョウ、ジャコウアゲハ(たぶん)などが、次々に現れました!
火口周辺で一度に、これほど多種類の蝶を見たのは初めてだと思います。

特に何かの花が咲いているわけではないのに…なんだか不思議な気持ちでした。

この後、お客様は「マグマのしぶきがくっつきあってできた岩」に近づいて鑑賞。


広大な裏砂漠で時を過ごし


溶岩の造形や


森の光を楽しんで、無事1日ツアーを終えました。


夏を飾るサクユリも、どんどん開花をはじめ

この時期ならではの風景に、たくさん出会えました。

夏はこれからが本番です。
熱中症対策をしっかりしながら、ツアーをしていきたいと思います。

(かな)

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早起き? 遅起き?

2023年07月17日 | その他

 

朝も4時頃になると そりそろりと明るくなってくる。そこで起き上げることはないけれど あと3時間はねられるな!と思う(勿論布団の中で)

夢の中

ぴぴぴ ちいちいちい

あ~鳥が起きだしたね

夢の中

があ~ があ~   カラスも出勤か

夢の中

夏になってBGMにセミが加わった

夢の中

セミの声は何ゼミ ”ジ= ジー ジー”

夢の中

セミの声”ツクツクボーシ” あ! これなら分かった

夢の中 

もう起きようかな 

夢の中

”ピ ピ ピ ピ ピ”

スマホの目覚ましが鳴りだした。7時30分なのです

こんな感じの毎朝寝ているのか?目覚めているのか?

勿論、目覚ましの前に起きだすことも有りますが、それでも7時頃でゆっくりしています

時には東雲のきれいな雲が出たので 写真で写そうと思いますが中々出来そうにないのでやめることにします

 

6月17日にセミの声を初めて聴いた。セミもツクツクボウシは今日一声しか聞いてない(認識していないだけかも)

次は何が現れるか でも、私がそれを受け取れるか?(気が付く事が出来るでしょうか?)(しま)

 

 

 

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富士山 宝永火口や5合目周辺の植物たち

2023年07月16日 | 植物
一昨日のブログの続きで、今日は富士山の宝永火口や5合目周辺で見た植物編です。

富士山の森林限界は、標高2500m付近。
宝永噴火の第1火口と第2火口周辺のコースは、行きは森林限界のギリギリを歩き、帰りに森の中を帰るという「一粒で2度美味しい」コースでした。(森林限界とは、気温や湿度などさまざまな環境の影響を受けて高い木が育たず、森林が生育できなくなる境界のこと)

で、その森林限界より上の景色は、こんな感じ。

岩陰には、大島にいっぱいあるシマタヌキランより、ずっと細身のコタヌキラン。

これに比べると、伊豆大島のものは葉が短いし、茶色の花もフサフサです。
下は今年の3月、裏砂漠で撮った写真ですが

ずいぶん雰囲気が違いますよね?

こちらは、イワツメグサ(たぶん)。

白い花が、光の反射でまともに撮れていませんが、高山の礫地に多いらしいです。
大島は礫地はいっぱいあるけれど、高山ではないから初対面❣️
(ちなみに、森林限界の2500m以上を高山とすることが多いらしいです)

岩の隙間から生えるカラマツ。

場所によっては、群生していました!(斜めの濃い緑のラインは、たぶん全てんカラマツ)

ほかの高山ではハイマツが生えているのが普通で、カラマツが群生するのは珍しいらしいです。
「なぜそうなったのか?」は、富士山が活火山であることと関係しているようです!(こちらのページ参照

「なんじゃこりゃ?」と思ったのは、ミヤマオトコヨモギ(たぶん)。

これも高山の礫地に生きる植物らしいです。(大島のヨモギと、随分雰囲気が違います〜)

尖ったトゲみたいなものが、伸びていた植物。

正体はミヤマヤナギ(ミネヤナギ)らしく、六合目は背丈30~40cmですが五合目付近では1~2mになるのだとか。

一番興味深かったのが、「いつか見たい」と思っていた「オンタデ」の存在です。
伊豆大島の裏砂漠や1986年溶岩流などの上で、天下をとっているハチジョウイタドリの代わりに、ここではオンタデがあちらこちらに生えていました。

で、写真を元に、大島のものと比べたりしている間に、かなり深掘りしてしまい・・・
これについては長くなるので後日、別にまとめたいと思います。

帰りの森林では、大島では見ることのない針葉樹(トウヒかな?)の若葉がキュートで、思わず激写!(笑)

こちらも、なんて素敵なデザイン!

ウラジロモミかな?

森の中の地面は、細長い緑の葉を持つ植物に覆われていました。

「誰だろう?」と不思議に思いながら周りを観察したら、数本だけだけれど、コタヌキランの細い花が、まだ残っていました。
富士山では、礫地に生きるコタヌキランが、光の少ない森の中でも生きていけるのでしょうか?
それとも別の植物??

森の中に溶岩が高まりを作っていて、知り合いに会ったように感じて、心がトキメキました。

😀

紫色が美しい、タカネグンナイフウロ。

下向きに咲いてメシベやオシベだけグンと前に突き出させているのに、咲き終わるとフツーな感じなのが面白い!

こちらも、初対面でした〜!

最後はシロバナヘビイチゴ。

「珍しいもの」という認識はありませんでしたが「日当たりの良い深山の高原や草地に自生する」とあるので、たぶん初対面かも…。

同じ粘り気のない溶岩を流す火山なのに、全ての植物が初めて会うものばかりで興味は尽きません。
いつか、また行きたい〜!!

(かな)
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マキノセンニュウ

2023年07月15日 | 
この鳥も人生初の出会いでした(嬉!)
ちょっと鳥のさえずりとは思えない、虫の音のような声で元気一杯さえずっていました。

クチを大きく開けて。


黙っているとき。


再びさえずり~。


黙ってこちらを観察?


とにかく元気!
自分が健康で生きのいいオスだとアピールしないとメスに選んでもらえないですから。
オスのさえずりは自分の子孫を残そうと懸命で必死な姿なんです。

がんばれ!
マキノセンニュウ男子!

がんま
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富士山で、惚れ惚れ💖

2023年07月14日 | 火山・ジオパーク
先日、所用で東京に出た時に、富士山の宝永火口を見に行ってきました。

対岸に見える富士山の山腹に見える宝永火口。(写真は今年の元旦に願法が撮影したもの。雪の時期はわかりやすいのです)

以前から「いつか行きたいな」と思っていましたが、例年この時期は忙しく、出かけられなかったのです。でも今年は、なぜか中旬までツアーが少なく…、「もしや、これは神様がくれた時間では?」と思い立って憧れの地へ!

ルートは「初心者向け」とされる、あまり標高差のないコース。(現地パンフレットより)

5合目駐車場からスタートして間もなくの眺めは、こんな感じ。

広大すぎて、人と人との距離が空いていましたが、外国人、日本人の山登り団体、ガイドツアー、一人旅などなど、様々な人が歩いていました。

しっかり山の装備をして歩いている人が多く、軽装の人は見かけませんでした。
これ、伊豆大島との大きな違いかも。

道中、斜面を流れ下った溶岩流(6mぐらいの厚み?)を見て、惚れ惚れ💖


未舗装の道を1時間ほど歩いて、宝永火口の淵に到着しました。(何か見るたびに立ち止まるので、普通の倍ぐらい時間がかかるのは伊豆大島と同じ・笑)

すり鉢状の火口の中には一本の線(道)が延び、米粒より小さく見える人影が移動しているのが見えました。写真中央に斜めに伸びている線が道なのですが、わかりにくいかも??

それにしても火口の中を歩くって…三原山では落石が怖くて考えられませんけれど、富士山は歩けるんですね!(驚)。これって火口の大きさや形状の違いでしょうか??

そして火口の上の縁には、

「岩脈」と呼ばれる、地上を目指した地下の溶岩たちの姿が!(黒い板が縦に連なっているように見えるのが岩脈です)

めちゃくちゃカッコ良くて、また惚れ惚れ💖💖
岩脈が連なる方向が、北西南東で、大島が少しずつ移動している方角でもあるのですよね。この日に島影までは見えなかったですが、大きな力を感じました。

この後、第一火口の底まで行ってみることにしました。
火口底に向かう道は、数cm〜数10cmの石がゴロゴロ転がる斜面でしたが、

人が歩く場所は石が細かくて、歩きやすくなっていました。
これって大勢の人が歩くから、細かくなったのでしょうか??

火口の底では何組かの人が休憩中だったので、私も石に座ってお昼にしたのですが…

そばには、こんな看板が!!

え? 落石多発、厳重注意??
やっぱり…😅

上空には雲が出てきて、風に流されていきました。

どんどん形が変化する雲が作る影絵に、またまた惚れ惚れ💖💖💖

近くには、とても立派な落石(噴石?)が転がっていて

伊豆大島の表砂漠にある石と似ているなぁ〜と思いました😊(下の写真は今年1月に伊豆大島で撮影)

ただ、大きさは4倍ぐらいありましたけど。

溶岩が空を飛んできた時の光景が、想像できるような火山弾も落ちていました!

流線型の素敵なカタチに、4回目の惚れ惚れ💖💖💖💖

いろいろな角度から写真を撮りました(笑)


火口の手前に生えているのは、伊豆大島に生えているハチジョウイタドリやシマタヌキランと似て非なる植物たち。

この「似ているけれど違う」植物たちを見るのも、今回の目的でした。

で、5回目の惚れ惚れは「風に揺れる富士山の植物たち」だったのですが、長くなりすぎるので、これは次回(明後日)報告します〜😊

(かな)
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霧を楽しむ

2023年07月13日 | ツアー
日曜日の朝、大型船で到着のお客様と裏砂漠に行ってきました。
湿度の多い日が続き、霧の山でした!

早速、紅葉のプロペラ型のタネをお客様が発見


ズームします!
同じ緑なのに、すごい観察眼!
天然のタケコプターですね!

紅葉と楓の違いについても明確になり、学ばせていただきました✨

霧の日は、遠くの景色より近くに視線が☺️

悠々と霧の中を気持ち良さそうに歩く
カタツムリ

ツノがピースしているように見えるのは、わたしだけ😅?

まだ花が残っているニオイウツギも発見!

ピンク色なので終わりかけ。
時期をずらすと、目立ちますね。

逆に、他のだれよりもカルデラ内で先に開花したサクユリも発見!


花の移り変わりもだいたいのペース。
人もそれぞれのペースがいいですね😌

まるで水墨画の世界のジオロックガーデン


一見、晴れてないと、
どんな景色の中を歩いているかわからないと
がっかりしてしまいますが、

「霧は大地の呼吸である。」
として、丹波霧を象徴にわたしの友人の住む京都・亀岡盆地の人たちは
アートを耕し、人と地域の魅力を育てる芸術祭を行っています。
https://kameoka-kiri.jp/


何事も楽観的に捉え、
どんな状況でもそれを楽しむ精神的な豊かさを感じる内面的な「わび」
見た目が欠けたものなどが特有の美しさを持つという意味の外面的な「さび」

景色の華やかさや荘厳さより、
今あるものをどのように捉えるのか
不足されている部分に美を感じる
この日本文化の「わび・さび」を味わえるのも霧の山ならではと思ったツアーでした!

ご参加いただいたお客様どうもありがとうございました。

(ユリカ)

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島の宝

2023年07月12日 | 植物
7月5日のブログに載せた、椿花ガーデン入り口横に咲いていた、サクユリ交雑種のゴージャスな花と

初めて見た虫はカミキリムシだと思っていたものが、実はカミキリモドキという別の虫だという情報をいただき、3日後に観察に行ったところ…

なんと、花が無くなっていました!!


ビックリして、椿花ガーデンの山下さんに話を聞きに行ったら、花はバケツに生けられていました。

山下さん曰く「このユリは強そうだから、大島のサクユリと混ざる(交雑する)かもしれないので、早いうちに花を切った」とのこと。切った花は、お知り合いの園芸家に譲るのだそうです。

受付のカウンターには花が一輪飾られていて、それを見ながら、さらにお話を聞きました。

「この花は園芸品種として、温室の中とか都会の花壇とかに植えるのがいいんだ」と。そして、「大島はサクユリだけで、いいんだよ」と言う山下さんの言葉に、とても感動しました。

この華やかな花は、大切な知り合いから譲り受けて丹精込めて育てて、いずれは観光施設である椿花ガーデンの目玉になるかもしれないのに。自分の園のことよりも、未来の伊豆大島の環境を考えての決断!
本当に素敵で、そして嬉しかったです(涙)

その園内には、「植えていないのに自然に生えてきた」というサクユリが、何本も元気に育っていました。

中にはヤシの木の幹から生えているものも!(驚)

サクユリ、強くて、たくましくて、そして美しいです!

伊豆諸島の環境の中で、独自の個性を作ってきた、島ならではの花。

山下さんは、それらの花を見ながら、何度も「大島はサクユリだけで、いいんだよ」とおっしゃっていました。

サクユリはまさに「島の宝」ですが、この花を大切に思い守っていこうとする「人」の存在もまた、島の宝だなぁ〜と心から思いました。

(かな)

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