昨日は、茎から「穂」が生まれてきましたが、今日は、さらに「花」が咲きました。
稲の花には花びらがありません。
花の外側を包む2枚の「えい」があります。
「えい」に包まれて、1本の雌しべと6本の雄しべがあります。
稲の「花」は、わずか1時間くらいしか開いていません。
この間に雌しべは急いで花粉と受粉して、種を作る準備を終わります。
花が開くころには、雄しべは急に伸びて花粉袋が開き、 雌しべの上に花粉が降りかかって受粉します。
「えい」の外に延び出た雄しべを残したまま、「えい」が閉じて米が作られていきます。
長雨が続いて花が咲かないときは、雄しべが「えい」の中に残ったまま実ると、米粒の半分に汚れのある着色粒ができる 原因となります。
また、雄しべが外にのびている時期に、風が吹いて穂がすれると、受粉が上手くいかず、中身の無い「えい」だけになります。
だから村の人たちは、台風が来る前に稲刈り(9月初旬)が出来るように田植えを5月の連休までに終わらせます。