山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

疑似体験

2016年08月02日 | 農業
毎日暑いですね。

昼間はぐったりしてしまいます。

でも、元気にしているものがいましたよ。

はい、小さな田んぼの稲さん達です。



大きさは、1.6m×0.95m。

この中に園児36人と担任の先生、園長先生の計40人が田植えをしました。

園児たちが声掛けや水やりなど、毎日の世話をしてくれたおかげでついに穂が出てきました。



しんちょうは1.1m、元気ですね。

そうそう、この子たちの名前は?

コシヒカリのこしちゃんです。

それはさておき、穂の状況は?



茎の中から穂先をググッと押し出し来ましたよ。



だいぶん伸びてきました。



ついに、出てきて、籾が二つに割れ、中にはめしべさん、外にはおしべさんが。

朝方、僅か2時間ほどのデートをしたら、籾は口を閉じてしまいます。

おしべさんは、めしべさんに花粉をつけると力尽きてしまいます。

でも、これから籾の中ではお米さんがだんだんできるんですよ。


わたしが、初めてお米づくりをした年に、この状況を見た時の感動は今でも忘れる事が出来ません。

茎がパンパンになり、うっすらと籾の形が見え、穂先をやっとつきだしてくる様は、お母さんのお腹から子供を出産した時の姿にダブってみていました。

まるで、自分が出産しているような・・・。

苦労して出てきた子は、その後、カメムシさんやスズメさんと仲良く遊ぶ?ことになるのですが、このシーンを体験してから、すっかり稲作りにはまってしまいました。

暑くても、田んぼに入り草取りをすることも、こどもの成長を見ているような気がしました。

「おとうさんは、仕事ばかりして私たちの事はほっといたのに、稲さんの事になると顔が変わるんだから。」とは、我が人間の方の子どもたち。


この感動を、小さなお父さん、お母さんたちにも体験してもらいたいですね。