浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

日本人の人質について

2015-01-21 10:12:57 | 政治
 安倍政権は、昨日も記したように、経済界の連中を伴って世界各地を訪問し、日本国民には財政危機だとしているにもかかわらず、たくさんの国家のマネーを散布している。

 今回の人質事件も、安倍政権の不用意な発言や行動が招いたとも言えるだろう。カイロでの安倍首相の発言をみると(首相官邸のHP)、

 we shall do to help curb the threat ISIL poses. I will pledge assistance of a total of about 200 million U.S. dollars for those countries contending with ISIL, to help build their human capacities, infrastructure, and so on.

 「イスラム国の脅威を抑制(阻止)する」、「イスラム国と戦っている国々のために」などと発言している。安倍首相は中東を訪問して、日本はイスラム国と敵対する国々を助けると明言しているというわけだ。

 果たして安倍政権は身代金をだして救うだろうか。

 BBCは、以下のような解説をしている。

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-30893735

 今まで日本政府は身代金を出してきたが、今回は事情が異なる(this time will almost certainly be different.)として、

 身代金の額が空前の額であることthe amount is unprecedented、安倍首相はみずからを毅然としていること、アメリカと親密な同盟関係にあることを誇っていること Mr Abe, who prides himself on being tough and a close ally of the US. 、そして日本人はこの二人の人質に対してあまり同情していないpublic sympathy for these two men is likely to be muted. 、を挙げている。
 BBCは、安倍政権がこの二人を見殺しにするのではないかと予想しているのかも知れない。

 さてこの文で、重要なことが指摘されている。

Mr Abe has been pushing to give Japan a much more active role in international affairs, but many in Japan oppose that, and will claim this is exactly the result they feared,

 安倍首相は、国際情勢のなかで、日本がより積極的な役割を果たすことを推進しようとしているが、日本人の多くは、恐れていた事態がはっきりと示されたとして、安倍首相のそのような方針に反対している、と。

 ボクも、その日本人のひとりである。


コメント
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