金曜日の報道ステーションで、もと官僚の古賀氏が、フランスで行われた反テロのデモの際に見られたスローガンをまねて、I am not Abe.というアピールをすべきだと言っていた。
安倍首相は、後藤さんが「イスラム国」に拉致されていることを知りながら、カイロで反「イスラム国」の演説をし。さらにイスラエルでネタニヤフとと並んでここでも演説をした。
好戦的な安倍政権。アメリカやイギリスなどのキリスト教国が主導する反イスラム的な国々の一員となるべく、安倍政権はそのための政策を矢継ぎ早に展開している。それはもちろん安倍政権が開始したわけではない。それは下記の記事(部分)が記している。
『毎日新聞』の報道-イスラム国拘束:「日本は十字軍に参加した」根強い敵対
毎日新聞 2015年01月24日 20時16分(最終更新 01月25日 20時50分)
【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループが日本人2人の殺害を予告し、身代金を要求した事件で、犯行グループは、 日本政府がイスラム国対策として2億ドル(約235億円)の拠出を表明したことについて「十字軍(米欧)に参加した」と非難した。政府は難民支援など「非 軍事分野」と強調するが、日本を「米欧諸国の一員」とみなすイスラム過激派の敵対姿勢を変えさせるのは困難だ。多神教や無神論を蔑視する風潮も強く、今後も日本が過激派の標的から外れる可能性は低い。
1997年に起きたエジプト南部ルクソールでの銃乱射事件で、日本人10人を含む62人が殺害されるなど、イスラム過激派のテロに日本人が巻き込まれるケースは以前からあった。だが2003年のイラク戦争後、自衛隊がイラクに派遣されたことを受けて、過激派の間で日本が米欧諸国に加担しているとみなす風潮が強まった。
2004年10月、イラクを訪れた香田証生さん(当時24歳)がイスラム国の前身組織に拉致、殺害された事件でも、犯行グループは自衛隊の撤退を 要求した。国際テロ組織アルカイダを率いた故ウサマ・ビンラディン容疑者も04年、イラク駐留米軍の司令官らと並んで、日本人を殺害の標的に挙げた。
イスラム国は従来、米国や欧州諸国、豪州などを「十字軍」と呼んで敵視し、日本を特に名指ししたことはなかった。だが、日本は対イスラム国の有志国連合を支持しており、敵対国の一つとみなされていた可能性は高い。日本人2人を拘束している犯行グループも、20日に公開した殺害予告ビデオで「自ら進んでイスラム国に対する十字軍に参加した」と日本を非難した。
そのような経過の中で、今回の事件が起きた。この経過をさらに推進しようとしているのが、安倍政権と自民党・公明党である。だからボクらは、世界に向けて、I AM NOT ABE.といわなければならない。
今日、安倍首相はNHKの討論番組で、「今回の事件のように邦人が被害にあった時に自衛隊が出動できるように法改正して・・・」と発言したそうだ。今回の事件に際して、もし自衛隊が「イスラム国」に侵入し、武力をもって救出に出動すればどうなるか。明確に自衛隊員に死傷者は出るだろうし、日本はまさに「イスラム国」と決定的な敵対関係に入ることになる。
安倍首相は、平和憲法の下で築き上げてきた平和国家・日本への信頼を一挙に崩そうとしている。ボクたちは、今、危険水域に入ろうとしている。日本人は、テロリストと武力で戦うのか。その選択が迫られる時代に、突入しようとしているのだ。